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「一風堂」の名前の由来

皆さんこんにちは。一風堂公式note編集部です。

一風堂の「note」を正式にお披露目してから2本目の記事です。まだ自己紹介シリーズでいけるタイミングだと思いますので、今日は「一風堂」の名前の由来についてご紹介したいと思います。

「一風堂」という名前に込められた意味

一風堂は、1985年10月16日に創業しました。現在も代表を務める河原成美、32歳の時のことです。 河原は「九州のラーメン業界に一陣の風を吹かせたい」という意味を込めて、「博多 一風堂」という名を冠します。「堂」という字には、「多くの人が集まる建物」といった意味があり、商売繁盛の願いを込めました。

レストランバーの女性客の言葉がヒントになった

実は一風堂創業前、河原は「AFTER THE RAIN」というレストランバーを経営していました。当時、バーに訪れる若い女性客との会話の中で「ラーメンは好きだけど、お店にはあまり食べに行かない」といった話をよく聞いていたそうです。

今でこそオシャレなラーメン店が全国的にも増えていますが、80年代当時、博多ラーメンといえば男性客がメインで、とてもじゃないですが女性だけで入れる雰囲気ではありませんでした。そこで、「女性が一人でも入れるラーメン店」を作れば繁盛するのではないかと考え、自身のラーメン店のコンセプトを作り上げていきます。

名前は、“在り方”の道しるべとなる

そうして生まれた「一風堂」は、手彫りの木看板に麻の暖簾、無垢の木のビッグテーブルにBGMはモダンジャズと、従来の博多ラーメン店とは一線を画す店づくりで、「ラーメン業界に一陣の風を吹かせる」という思いを体現します。今までにないことに挑む、新しい潮流を生む、そんなマインドを示す意志が「一風堂」という名前には込められているのです。

大名本店創業当時

もう一つあった意外なルーツ

そんな「一風堂」の名前ですが、実はもう一つのルーツがあります。河原自身があるインタビューで、「『業界に一陣の風を吹かせたいという思いでつけた』と説明していますが、好きなバンドの名前にちなんだというのもあるんです」と明かしています。そう、「すみれ September Love」などのヒット曲で知られる、あの一風堂です。実はちょうど1年前になる2019年9月、一風堂のリーダーである土屋昌巳さんと河原は対面を果たしています。

土屋さんもまた、さまざまなジャンルの音楽に挑戦し、今も現役で新しい音楽を生み出している方。2人は音楽の話やこれまでの人生、新しい挑戦について、いろんなことを語り合ったようです。

「一陣の風」は欧文ロゴでも表現

そんな「一風堂」ですが、海外展開を積極的に進めていく中で「IPPUDO」として表現することも重要になっています。現在使用している欧文のロゴは、こんなマークです。

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シンボルマークは、器と日の丸を表すサークルと、麺・風・新潮流を表すウェーブのエレメントからできています。サークルから飛び出すウェーブは、日本から海外への広がりや、常識を打ち破るイメージです。こういった細部にも、創業からの思いを脈々と息づかせています。

ということで、一風堂の名前の由来、いかがでしたでしょうか。まもなく創業35周年を迎える一風堂。常に「一陣の風を吹かせる」思いを忘れず、これからもさまざまなことにチャレンジしていきたいと考えています。このnoteも、そういう場であれるように育てていきたいと思います。

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