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【必食】定番メニューをあえて一新!一風堂「本舗」だけで食べられる絶品ラーメン&チャーハン

「本舗」という名を冠した一風堂をご存知ですか?

通常の一風堂ならば「大名本店」や「恵比寿店」のように「〇〇店」とされますが、「〇〇本舗」と名付けられた特別な一風堂が国内に2店舗あります。

この記事では、一風堂の「本舗」業態のこれまでと、2店舗だけで食べられるこだわりメニューについて紹介します。


一風堂の「本舗」とは

<第一の本舗>一風堂 塩原本舗

「一風堂 塩原本舗」外観

一風堂の「本舗」の始まりは、1994年にさかのぼります。「一風堂 大名本店」に次ぐ2号店として、福岡市南区に「一風堂 塩原本舗」(しおばるほんぽ)がオープンしました。麺やスープの製造工場を併設した最初の店舗として、店仕込みにこだわったラーメンで人気となり、30年間地域のお客様に愛されてきました。郊外の住宅街にあるアットホームな店舗ということもあり、中には「親子3代にわたって通っている」というお客様もいらっしゃいます。

塩原本舗では、一風堂が全国に進出してからも様々な挑戦を続けてきました。ただ単に白丸や赤丸を店で仕込むことにとどまらず、独自のメニューも開発。過去には新作ラーメンを塩原本舗でいち早く販売し、その後に全国展開するということもありました。

「一風堂 塩原本舗」店内のようす

<第二の本舗>一風堂 浅草橋本舗

「一風堂 浅草橋本舗」外観

コロナ禍真っ只中の2020年11月、逆境にくじけずに新たな一歩を踏み出そうと東京都台東区にオープンしたのが、第二の本舗「一風堂 浅草橋本舗」です。「何やら一風堂の新業態ができるらしい」と話題となり、ありがたいことにオープン初日から大行列となりました。

「一風堂 浅草橋本舗」店内のようす
壁には一風堂の歴史を振り返る写真が飾ってあります

浅草橋本舗も塩原本舗と同じく、店仕込みにこだわるだけでなく、限定ラーメンの開発にも力を入れてきました。中でも博多ラーメンともんじゃ焼きを掛け合わせたまぜそば「博多もんじゃそば」は、そのユニークな発想とジャンクな美味しさで人気となりました(現在は販売終了)。

「博多もんじゃそば」イメージ
(現在は販売終了)

さらに浅草橋本舗では、予約制のファンイベントや飲食ブランドとのコラボイベントも不定期で実施。東の「本舗」として、ラーメンファンや地域の皆さまに向けて新しいラーメンの価値を発信しています。

2023年2月実施のコラボイベント
一風堂「格之進ラーメン」リーフレット(現在は販売終了)

定番メニューを一新!

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。2024年7月、一風堂 塩原本舗と浅草橋本舗の2店舗限定で、3種の新メニューがレギュラー商品として登場しました。これまでの「白丸元味」「赤丸新味」に代わるとんこつラーメンの「原点」「赤丸」と、「博多チャーハン」に代わるサイドメニューの「本舗特製チャーハン」です。

リニューアルのきっかけ

「本舗」だけでの商品変更を決めたのは、今年2月から「新横浜ラーメン博物館」(ラー博)にて開催された「あの銘店をもう一度」プロジェクトへの復刻出店が大きなきっかけとなりました。一風堂が「ラー博」創業メンバーとして初めて出店したのは、1994年。当時は大名本店の1店舗しかありませんでしたが、この「ラー博」への出店を機に翌年東京に進出。そして順調に全国展開し、2008年の海外進出にもつながりました。あの時の「ラー博」との出会いが無ければ、今の一風堂は無かったと言っても過言ではありません。

「ラー博」復刻出店の店前で
一風堂創業者・河原成美と

「あの銘店をもう一度」プロジェクト限定で約3カ月間、様々な復刻ラーメンをお届けする中で「美味しかった」「懐かしい気持ちになった」と、たくさんのお客様から嬉しいお言葉をいただきました。創業者だけでなく、商品開発メンバーや営業メンバーともども、原点に帰る思いがしました。

人件費や光熱費が高まるなかでも、どうにか店でラーメンを仕込み、あの頃の味わいを未来に伝えていけないか。考えを巡らせた結果、スープやチャーシューを製造できる設備のある「本舗」で、復刻メニューから着想を得た「原点」や「赤丸」をレギュラーメニューとすることに決めました。

本舗限定「原点」

「原点」は、一風堂の二大看板メニュー「白丸元味」「赤丸新味」が1996年に誕生する前まで販売していたラーメンの製法を再現したラーメンです。

100%豚頭のみを使用した豚骨スープは、前日から下処理の工程を経て12時間かけて丹念に炊き上げ、臭みがなくすっきりと飲みやすくなめらかな口当たり。かえしには、九州産の濃口醤油と薄口醤油を6種類厳選してブレンドし、豚骨のコクと旨みを最大限に引き立てます。

麺は、低加水の細麺(番手26番)を採用。現在の「白丸元味」と比べると、かなり細いです。

トッピングの主役は、豚肩ロースの表面を焼き、九州産の醤油でじっくり煮込んだ店仕込みのチャーシュー。現在の「白丸」「赤丸」に繋がる一風堂の「原点」は、ラーメンファンの皆さま必食の一杯です。

本舗限定「赤丸」

「赤丸」は、1996年に「赤丸新味」が誕生した当初の味わいを再現したラーメンです。スープは「原点」と同じく、豚頭100%のなめらかなとんこつスープを丁寧に店仕込み。かえしには、店舗で仕込んだチャーシューのつけ汁を加えます。

現在の「赤丸新味」でもおなじみの、濃厚さを引き立てる背脂、特製の「辛味噌」、にんにくの香り立つ「香油」が、コク深い味の奥行きを演出。麺は「原点」と同じく歯切れの良い博多らしい細麺を使用します。店仕込みのバラチャーシューは、丁寧に時間をかけて柔らかく。「あの頃」を蘇らせた、至極の一杯です!

「本舗特製チャーハン」

「本舗特製チャーハン」は、「新横浜ラーメン博物館」での復刻出店の際に新たに開発し限定販売した「さぶちゃんへ愛をこめて」という商品から着想を得た、香ばしい醤油風味のチャーハンです。ラーメン店にチャーハンという文化を日本中に広めた立役者である、神保町の「さぶちゃん」(2017年閉店)。 一風堂創業者の河原成美(かわはらしげみ)が80年代に食べた「さぶちゃん」のチャーハンへのリスペクトと愛をこめて創作した商品をもとにしています。

味付けには、福岡県産の北伊醤油の風味豊かなもろみ醤油を使用。チャーハン専用米にもろみ醤油とニンニクを合わせ、玉子、柔らかいキャベツ、玉ねぎ、ネギ、そして店舗仕込みのチャーシューの角切りを加え、強火で一気に炒めます。シンプルでありながらどこか懐かしい味わいの食べ応えのあるチャーハンは、ラーメンとの相性も抜群です。もちろん、オーダーごとに中華鍋であおって熱々でお届けします。

以上3種の新メニューが「本舗」で新発売してから約1ヵ月が経ちましたが、お客様からは「自分が一風堂を好きになったきっかけの味に再会できてうれしい」「最寄りの一風堂と本舗、交互に通いたい」など、ありがたいお言葉をいただいています。

昔の一風堂を知っている方も、まだ一風堂ビギナーという方も、「本舗」の近くにお越しになることがあれば、ぜひお立ち寄りくださいね。

【おまけ】ファン続出!店舗限定ラーメン

2つの「本舗」には、実は他にも店舗限定で食べられるラーメンがあります。

浅草橋で常時販売「江戸式醤油ラーメン」

浅草橋本舗には、懐かしい味わいの醤油ラーメンもあります。その名も「江戸式醤油ラーメン」。一風堂創業者の河原が、修業時代に全国のラーメンを食べ歩くなかで出会った東京の中華そばをもとに開発した、王道のシンプルな中華そばです。「豚骨王国の博多でも美味しい醤油ラーメンを食べてほしい」と創業当時の「一風堂 大名本店」で販売していたものを、東京の地で復刻販売。ある意味“凱旋”ともいえる限定ラーメンです。

塩原の冬限定「焦がし味噌」

一風堂 塩原本舗 冬季限定「焦がし味噌」
(画像は過去発売時のもの、現在は販売期間外)

「塩原の冬と言えばコレ!」というほど根強い人気の冬季限定「焦がし味噌」。300℃以上の高温のラードで特製の味噌を焦がした、熱々のスープと平打ち麺が特徴の1杯です。香ばしい味噌の味わいに、白ごはんがとてもよく合います。販売開始日は一風堂公式ホームページなどで告知をするので、楽しみにしていてくださいね。

「一風堂で醤油や味噌ラーメン?」と不思議に思う方もいるかもしれませんが、味には自信あり。試す価値ありです!ぜひ一度食べてみてください。

懐かしの味や、ラーメンの新たな価値を未来につなげる一風堂の「本舗」業態。今日も熱々のラーメンを丁寧に仕込み、皆さまのご来店をお待ちしております。

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