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【IPPUDO SG・小川 真貴さん】日本を駆け抜けて世界へ!シンガポールから一風堂を届けたい

こんにちは、一風堂note編集部です。
当noteでは、一風堂で”はたらくひと”にフォーカスを当てた記事を不定期でお届けしています。今回は、2020年12月現在、一風堂シンガポールで勤務する「小川 真貴(おがわ まさき)」さんをご紹介します。

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小川 真貴 MASAKI OGAWA
Singapore事業部

2008年、一風堂 岡山店にてアルバイト勤務。
2012年4月、力の源カンパニーに新卒入社。
2013年2月、新卒研修を経て「一風堂 恵比寿店(東京都)」に配属。
2013年10月、「一風堂 恵比寿店」店長に就任。その後「池袋店」店長を兼任し、さらに新ブランド「1/2PPUDO ルミネエスト新宿店」の立ち上げを経験。その後、都内エリアの一風堂店舗を統括する。

2017年7月、US事業部へ異動。アメリカ・西海岸「IPPUDO BERKELEY(バークレー)」「IPPUDO SF Yerba Buena(サンフランシスコ・イェルバ・ブエナ)」の立ち上げを行う。また、別ブランド「黒帯 KURO-OBI」の立ち上げを担当する。
2019年8月、シンガポールへ赴任。現在はシンガポール10店舗の統括を行う。

初めてのアルバイトから
ひたすら走り抜けた、日本国内の一風堂

_学生時代のアルバイトを経て新卒で入社されたとお伺いしました。小川さんが、一風堂でアルバイトをはじめたきっかけは何だったのでしょうか。

あれは、高校3年生のとき、部活がちょうど終わる時期かな。「一風堂 岡山店」にラーメンを食べにいったんです。お店に活気があふれていて、とても雰囲気がいいなと思いまして。「ここで働きたいんですけど」と岡山店に電話をしたのがはじまりです。

当時の「力の源カンパニー」では、アルバイトは「高校卒業以降の年齢から」と決まっていたので、そのときは叶わなかったんですけど、3月に「卒業しました!」とまた電話して、すぐ面接してもらって。無事に採用していただきました。

_岡山店のアルバイトから新卒入社、国内で店長・チームリーダーとステップを踏まれています。その時の思い出や、大変だったことはありますか?

本当にたくさん思い出があります。スタッフから店長になって、統括店長で複数の店舗を見るようになって、そしてさらに新ブランドの立ち上げと、店長就任からはあっという間に時間が過ぎていました。中でも特に、新ブランド「1/2PPUDO ルミネエスト新宿店」の立ち上げが思い出深いです。

他店の店長も兼務していましたが、「1/2PPUDO」はその当時できた新ブランドでした。施設の「ルミネエスト新宿」に女性のお客様が多いことから、一風堂がここでお店を出すにはどういう雰囲気で、どんな商品を出そうかと、コンセプト・メニューの構成を考えました。

一風堂だと、”ラーメンとごはん”か”ラーメンと餃子”のセットが定番ですよね。そこで、ハーフサイズのラーメンを基本に、いろんなものを少しずつ選べるよう、サイドメニューにサラダやお豆腐を使ったもの、限定のスイーツも開発しました。

▼1/2PPUDO ルミネエスト新宿店
※現在は一部メニューを絞って提供しております。

_国内での経験を通して、身につけたのはどんなことですか?

そうですね。一風堂の現場力とマネージャーとしてお店を運営する基礎でしょうか。

店長時代は、お客様に直接接し、スタッフと連携しながら、お店を日々運営してきました。そして複数店舗を統括するマネージャーになると、お客様からやお店からは離れた場所で、管理の目線が必要になってきます。

自分の場合、新ブランド「1/2PPUDO」を立ち上げた当初は、エリアの他の担当店舗は遠隔でのやりとりが続きました。管理する立場として、売上や来店数など数字の部分や、スタッフとのコミュニケーションがより重要だなと。

思い返しても、当時はとにかくがむしゃらでした。現場から管理業務が主体に変わっていくと、経験のなさを感じたり、苦手かもしれないと不安になったりすることもありまして。それでも、やれることをやるんだと。マネージャーとして、方向性や目標を自分が決めて、スタッフに伝える。みんながパフォーマンスを最大発揮できるように取り組むことが必要だなと。

ですのでマネージャースキルを「身につけた!」というよりは基礎の部分なのかなと。たくさんの経験をしましたが、日々勉強中です。

海外の赴任先はサンフランシスコ
英語が話せなくても「一風堂」のスタイルを伝える

_そんな小川さんは、なぜ「海外で働こう」と決めたのでしょうか。海外赴任が決まったきっかけを教えてください。

実は、海外を希望していたわけではないんです。国内でマネージャーをしているうちにもっと、上から見た視点が必要に感じていました。そんなとき、上長から「アメリカ行ってみない?」と提案をもらいました。

立ち上げた「1/2PPUDO」ブランド、そして兼務している店舗のことも気にかかって「いまこのタイミングでアメリカに行っていいのだろうか」とかなり悩みました。そして、先輩やいろんな人に相談して、「せっかくの機会だし、いい経験になるんじゃないか」とアドバイスを頂いて、確かにそうだなと。そして、アメリカに行くことを決めました。

_US事業部でどんなことをされていたのか、教えていただけますか。

US事業部では、アメリカ西海岸1店舗目となるバークレー、そしてサンフランシスコエリア全体の運営に関わりました。働く場所やポジションによっても、それぞれ思い出はありますが、「サンフランシスコ」のオープンは思い出深いです。

当時ほとんど英語が話せなかった自分が、文化の異なるメンバーをまとめるのは難しかったです。それでも、お客様が来店されてからお店を出られるまで、国内で実際していた接客や流れで見本を示すことで、お店の営業を進めていきました。海外の仲間とともにいい店舗運営ができた、そう思っています。

どの国にいても、どんなに苦しいときでも目の前のことを一つ一つ大切にやっていると、自分の強みに気付けることがあるのだなと。20代で英語が話せなかった自分が、海外で働ける機会をもらえてありがたかったです。

_当時ほとんど英語が話せなかったとのことですが、店舗のスタッフさんとの意思の疎通はどうされていたのでしょうか。

赴任当時は、英単語を覚えたレベルでした。基本的には「YES」か「NO」で対応していたと思います。2017年4月にアメリカに渡航して、まだバークレーの店舗が工事中だったので、その間に、現地の英会話教室に通い、普段もスタッフや現地の人、知り合いにひたすらに英語で話しかけて、つど発音を直してもらうようにしました。

スタッフに伝えたいことがあるときは、文章の流れを調べて、使う単語をチェックして、家でしっかり練習して、朝礼で話していました。

一風堂 シンガポールへの異動
多様な文化が交わる国での「IPPUDO」とは

_現在、勤務中のシンガポール事業部について教えてください。

はい。シンガポール国内には10店舗の一風堂があります。シンガポールは、マレー系、中華系、インド系と様々な背景を持つ人々が集まる、まさに文化的背景が多種多様な国です。日本からの荷物が朝に出て、午後にはシンガポールに届くことに驚きました。すごく便利ですよね。

そんなシンガポールでのラーメンとは、インスタントや中華料理、といった認識が強いですね。一風堂のラーメンは、とんこつスープへのこだわりはもちろん、”麺"は自分たちで作ったものです。一風堂のラーメンへのこだわりを伝えていきたいです。

_シンガポールの一風堂で、皆様に知ってほしい・特におすすめなのはどのお店でしょうか?

2017年1月にオープンした「IPPUDO Marina Bay Sands(マリーナ・ベイ・サンズ)」…が定番なのですが、ここでは2020年8月、コロナ禍中にオープンした「IPPUDO Raffles City(ラッフルズシティ)」をおすすめします!

「IPPUDO Raffles City(ラッフルズシティ)」は、シンガポールの中心に位置する大型ショッピングセンター「Raffles City」の地下1階にあります。施設で買い物される方、隣接するホテルや近隣のオフィスビルを利用する方など様々なお客様がいらっしゃいます。

お店のオープンに合わせて、これまでにシンガポールで提供していたメニューの、価格・内容を見直しています。

メニューは、「白丸元味」をはじめシンガポールの地で誕生した「スパイシーブラック」など、ラーメンは7種類です。サイドメニューは「サーモンカツバンズ」や「和牛鉄板ライス」など20種類以上をそろえています。日本酒も用意しています。

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「ラッフルズシティ店」は、一風堂がシンガポールで挑戦していくための旗艦店だと考えています。

_シンガポールでのコロナ対策について教えてください。

シンガポールは2020年4月にロックダウンしました。そのときはデリバリービジネスのみの対応でした。

オフィスで仕事をする人も、ステイホームで仕事をする。人とかかわることが制限された状態で、コロナ感染者数は「1日500人」、「300人」、「150人」と徐々に減少していきました。

2020年の6月ごろ「フェーズ2」と政府より段階が指定され、店内飲食が可能になりました。シンガポールでは「ソーシャルディスタンスは1m以上」「外食・仕事でも集まる場合は5人まで」「家庭でのパーティの招待も最大5人まで」など段階を経て、細かく明確な制限があります。マスク着用は必須ですし、しない場合は罰金もあります。

シンガポールの一風堂店舗では、ソーシャルディスタンスとしてテーブルを1mごとに開けています。席数は3割~4割程度減らし、7割稼働できるような状態です。1テーブルごと最大5人までとしています。

来店時と退店時に「チェックイン」と「チェックアウト」が必須です。携帯端末で、一人、一人、個人のバーコードを読み取ります。ビザ番号を登録してあって、退店時は同様にチェックアウトをします。「クラスター追跡」の対策として、全オフィス・全飲食店で行っているようです。体温チェックは必須です。

_シンガポールで働くスタッフさんはどんな方々ですか?

マレー系、中華系、インド系と様々なバックグラウンドの方が働いています。皆さん、自分の意見を持って働いています。アルバイトスタッフも多くいますが、あくまで勉学優先。先を見据えて、いかに自分の将来を掴んでいくかに重きを置いているように思います。

一風堂で働いてくださる方は、「日本の会社で働きたい」「ゆくゆく日本でもっと勉強したい」「日本で暮らしていた、働いていた経験を活かしたい」と、日本への強い思いがあります。

_小川さんから見て、シンガポールはどんな国ですか?

小さな大国です。「小さな」というのは地理的にはすごく小さい、東京より少し大きいくらいの面積ということです。それなのに、多種多様な人々が混ざり合っている経済大国。あと本当に、はやり・嗜好の変化が早いです。

シンガポールという国は、国外への発信はもちろん、様々な国や文化を受け入れています。ベトナム・マレーシアにも陸路で入国できるアクセスの良さや、ますます発展していくアジアの中で起点になる国だと思います。

人種・文化が交わる中で、シンガポール政府の決める規律がしっかりしていると思います。仕事の振り分けが細かいですし、公用語として「英語」を使っています。そして、英語を話せない人でもできる仕事がある。蚊の消毒業者であったり、ごみの捨て方の指導員、シュートボックスのごみを分別する仕事など。このコロナ禍中にも、「ソーシャルディスタンスアンバサダー」という赤い服を着た方々がいて、仕事としてソーシャルディスタンスの報告や、街中で写真を撮ってレポートをしていました。自国での雇用と、多国籍の雇用割合の規定もあります。

_シンガポールでの、お休みの過ごし方を教えてください。

奥さんと一緒に、飲食店を開拓しています!シンガポールは地理的には小さく、どのエリアにも行きやすいので、いいお店はないかチェックしています。北でも南でも自然に触れることができるので、サイクリングしたり、海辺での読書をしたりと挑戦している。あとは、「運動するときはマスクを取っていい」と決まっていますので、運動をするようになりました(笑)。

_ありがとうございます。最後に、小川さんの今後のシンガポールでの展望を教えてください。

「一風堂 シンガポール」は現在、ロックダウンを経て、各店舗での営業ができています。感染対策を行いながらも新店を出していくことができます。だからこそ、これから先を見据えて、世界各国、いろんな一風堂の中での旗艦店になりたいです。まずはシンガポールでいろいろ試してみて、それから各国で展開する。

個人的には、一風堂のグローバルチームの一人として、まずは、シンガポールの事業部長、そして、世界各国を見つめる人材に成長していきたいです。

後輩たちのために、シンガポールは「海外の一風堂はこういうことをするんだ」と、世界に出ていける始まりの場所であること。そして、いつでも先頭集団でありたいと思っています!

【採用情報】

一風堂をはじめとした「力の源カンパニー」では、公式サイトにて、新卒採用・中途採用を行っています。エントリーは下記のページから!

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