見出し画像

「ななつ星」×「一風堂」コラボ秘話 ~九州の魅力を世界へ~

誰もが憧れる豪華クルーズトレインでの旅。変わりゆく車窓からの景色とともに、その地の食・文化・自然や歴史を堪能する、なんとも贅沢なひととき。一日のおわり、地域の食材をふんだんに使用したコース料理を満喫したら、なんだか不思議と食べたくなる「〆の定番」。

さて、ラーメンの出番です。

九州7県の魅力を巡るクルーズトレイン「ななつ星in九州」(以下「ななつ星」)車内で、ディナー後のバータイムにお楽しみいただけるラーメンを、一風堂が特別開発しました。

その名も「なな丸」。

画像1

この記事では、「なな丸」に込められた思いを、JR九州 代表取締役会長の唐池 恒二(からいけ こうじ)さんと一風堂の創業者である河原 成美(かわはら しげみ)による問答形式でご紹介します。

※この記事の内容は、2021年3月18日に行われた「なな丸」発表記者会見でのインタビューをもとにしています。

画像2

▲クルーズトレイン「ななつ星in九州」(JR九州)公式サイトより

1⃣「なな丸」誕生のきっかけ

_どのような経緯で「なな丸」を共同開発することになったのですか?

唐池 恒二さん(以下、唐池):「ななつ星」車内でディナーを食べ終わったお客様から、しばしば「〆」として麺料理のリクエストをされることが多くありました。「〆」といえばラーメン。ラーメンといえば、九州発のとんこつラーメンを世界に広めた一風堂さん。河原 成美さんのお顔が真っ先に頭に浮かんで、声をかけさせてもらいました。

河原 成美(以下、河原):お話を伺って、二つ返事で商品開発に着手しました。日本を代表するクルーズトレイン「ななつ星」でラーメンを振舞える喜びはもちろんのこと、「九州の文化を世界へ発信したい」という思いを共通して持っていることが嬉しかったです。

唐池:僕から「ラーメンの王様のような料理を作ってほしい」とお願いしましたね。

河原:はい、ちょうどその頃「ななつ星」が7周年を迎えようとしていて、何か記念になるような、記憶に残るラーメンを作ろうと意気込んでいました。

画像3

2⃣「なな丸」ってどんな料理?

_「なな丸」という商品のコンセプトを教えてください。

河原:一日の〆にふさわしい、ほっこりするようなラーメンをイメージしました。旅の食事バランスを考慮して、あえてとんこつではなく、ダシを中心とした味付けの「しお」と「しょうゆ」をご用意しました。寝る前の「バータイム」にご提供するとのことでしたので、心地よく安眠を誘うような、夜食にぴったりのラーメンです。九州各地の食材をふんだんに使用しているので、九州の魅力も味わっていただけるかと思います。

唐池:「ななつ星」の「なな」に、一風堂の定番ラーメン「赤丸」「白丸」を思わせる「丸」をつけたネーミングですが、かわいらしい響きの名前にふさわしい、優しい味わいの一杯をつくって下さりました。トッピングの鶏チャーシューは、「ななつ星」のシェフが開発した特製チャーシューです。

_オススメの食べ方はありますか?

河原:「ななつ星」にご乗車になるお客様の多くがミドル~シニア層のご夫婦だとお伺いしており、ペアでそれぞれ「しお」と「しょうゆ」を注文していただくイメージで開発をしました。おふたりで別々の味を頼んで、途中で交換しながら味の違いを楽しんでいただくと、2倍おいしいかもしれません。「あなたのはどんな味?あら、こっちも美味しいわね」なんてやりとりで、仲良くお食事の時間を過ごしていただけたらと思います。

画像4

_「八風堂」という提灯が目に入りましたが、これは何ですか?

唐池:一風堂とななつ星、1+7=8で「八風堂(はっぷうどう)」です。「なな丸」開発チームのためのまぼろしの会社名で、実際の会社の設立には及びませんでしたが、記念に提灯だけ作成しました。それだけ嬉しい共同開発の機会でした。

3⃣ 一風堂の目指すもの

_商品開発やブランドの展開について、今後の展望を教えてください。

河原:一風堂は今までも、いろんな場面でラーメン文化に触れあう機会を創造してきました。例えば、セブン-イレブン様と日清食品様と共同開発したカップ麺は、20年前から11回ものリニューアルを重ねながら、今でも店頭に置いていただいています。他にもホテルでの高級ラーメンの提供や、ANAの機内食の開発などを通して、一風堂店舗だけでなくあらゆるところで「一風堂体験」をしていただけます。

これは「ラーメン文化を世界に伝えていく」「ラーメン業界を牽引する存在であり続ける」という我々の意思表示でもあります。「ななつ星」車内で「なな丸」を召し上がった方にも、そんな思いを感じていただけたら嬉しいです。

飲食業界などが大打撃を受けた今回のコロナ禍では「河原甘いぞ、時代は変わるんだ」と教えられているような気持ちになりました。世の中の動きに敏感に対応していくことの大切さを再度実感させられて、これからも時代の波への感度を高め続けていきたいと思えました。

画像5

最近の例ですと、不二製油様と共同開発した「プラントベース赤丸」は「豚骨にこだわらない勇気」を見せられた商品でした。ビヨンドミートの研究が進められる中で我々がすべきことは、「みんなが楽しめる」ラーメンを追求していくこと。今後は「プラントベース専門店」などの展開を検討しながら、更にインクルーシブなラーメンブランドとして成長していきます。

大変な時でも下を向くことなく、常にファイティングポーズを取り続けていこう。決して視野を狭めることなく、ラーメンで「新しい価値」を表現し続けよう。これが僕らの変わらない思いです。

_唐池さん、河原さん、ありがとうございました。

画像6

4⃣ 博多駅店での「なな丸」特別販売 ※終了

画像7

3/19~4/4の期間中、本来は「ななつ星」車内でしか食べられない「なな丸」を一風堂 博多駅店にて数量限定で特別販売しました。一風堂 博多駅店のリニューアルオープンと「なな丸」開発を記念して、特別価格1杯777円でご提供。連日オープン時間前から多くのお客様にご来店いただき、オープン直後に予定杯数に達してしまうこともあるほど大変ご好評いただきました。たくさんのご来店、誠にありがとうございました。

画像8

5⃣ お土産用「なな丸」販売

博多駅店での実食チャンスを逃してしまった方も、まだ間に合います。「家庭画報.com」のオンラインストアにて、お土産用の「なな丸」を期間限定でご購入いただけます。こちらも4月23日に販売期間が終了しますので、どうぞお早めにチェックしてみて下さい。

※お土産用「なな丸」の一風堂店舗での販売予定はございません。

▼販売ページ
https://www.kateigaho.com/food/102714/

画像9

▼商品概要
商品名:なな丸8食セット(しょうゆ・しお各4食入り)
価格:6,000円(税込)※送料別途 全国一律1980円(税込)
販売期間:2021年3月23日(木)~4月23日(金)
賞味期限:常温で60日

クルーズトレイン「ななつ星in九州」車内では、バータイムに「なな丸」を今後の「定番メニュー」として、当面の間はお召し上がりいただける予定なのだそう。

この記事をお読みになった貴方も、次のバケーションの目的地に九州を選んでみてはいかがでしょう?

「ななつ星」で、九州をまるごと楽しむ唯一無二の体験を。

一風堂の「なな丸」とともに。

どうぞ、素敵な時をお過ごしください。

▼「ななつ星in九州」申し込み・パンフレット請求はこちらから



この記事が参加している募集

ご当地グルメ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?