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コロナ禍で目標の海外勤務が決まって。~一風堂 台湾・戸田有紀さんインタビュー~

こんにちは、一風堂note編集部です。たくさんの皆様に、記事を読んでいただいて、編集部一同、大変うれしく思っております。

この記事では、一風堂で”はたらくひと”にフォーカスを当ててお届けします。本日ご紹介するのは、2020年10月現在、一風堂 台湾の中山本店を中心に勤務中の「戸田 有紀(とだ ゆき)」さんです。

一風堂(力の源カンパニー)に入社を決めた理由

戸田有紀
2015年 4月:力の源カンパニーに新卒入社
2015年10月:「二子玉川ライズS.C.店」に配属
2016年12月:「本厚木ミロードイースト店」に移動
2017年 4月:「本厚木ミロードイースト店」店長に就任
2019年 9月:1/2PPUDO セレオ八王子(現一風堂)で店長・新業態オープン
2020年 6月:一風堂 台湾へ移動。中山本店をメインに各店の品質管理・サービスのチェックを行う。

_就職活動での目標が「中国語を使って、海外で働きたい」とお伺いしました。

●戸田:はい、学生のとき、中国・広東省広州市へ単身で留学しました。周りに全く日本人がいない、知り合いもいない中で、まわりにいた皆さんが本当に親身になって助けてくれて。情に厚いというか。心の壁を感じることがなかったんです。その経験から「いつか中華圏の地域で働きたい」と思うようになりました。

_もともと、就職活動中に飲食業は想定しなかったと聞きました。なぜ、一風堂(力の源カンパニー)で働こうと思ったんですか?

「一風堂」という名前は知っていました。初めて食べたのは、中国に留学した時なんです。本当にふらっとお店に入ったんですけど、「いらっしゃいませ」って日本語で声をかけてくださって。日本語で注文して、会話をしました。それがすごくうれしくて。味も、接客も感動して思い出に残っていました。

就職活動中に、「一風堂(力の源カンパニー)」の説明会に参加して。留学時代に食べた思い出と、会社の皆さんの雰囲気から、「一風堂」に入社して、ここで留学当時の夢を叶えられたら嬉しいなって思って、入社を決めました。

_入社してから、最初の配属先について教えてください。

最初の配属店舗は、東京都・世田谷区にある「一風堂 二子玉川ライズS.C.店」でした。入社して3年目に、店長に昇格しました。そのあと、4年目に「1/2PUDDO セレオ八王子店(現 一風堂 セレオ八王子店)」へ移動となり、新業態のオープニング店長を経験させていただきました。

_今振り返ってみて、入社4年間の日本の一風堂での経験や毎日はどんな気持ちでしたか。

日本にいるときは、日々が過ぎていく中で、当初の目標であった「海外で働くことはできるのだろうか」「自分はいつか行けるのだろうか」と悩む日もありました。4年目は特に、その気持ちが強くなりました。

それでも、「そもそも、必ずかなう保証はない」し、「今自分にできることをやろう」と、目の前のお店の運営や、新業態でサイドメニューも豊富にある1/2PPUDOからたくさん学ぶことができました。「もしかしたら叶うかもしれない」「いつかきっと海外で働ける」と、希望は忘れずに、毎日、お客様やスタッフ、お店に向き合っていました。

実際いま、台湾で日本にいたときの業務とは違うことをしています。ですが、日本国内の店舗でお客様にラーメンを届けていたことや、スタッフと一緒にお店を作ってきたことは基礎になっていて、経験として活かせています。

コロナ禍での「台湾」への赴任

_「一風堂 台湾」へ異動が決まったときのことを教えてください。

2020年3月「一風堂 台湾」への内示が出ました。しかし、コロナの状況のなかで、いつ収束するのか、いつ現地に行けるか見えない状況が続きました。ようやく6月にビザが下りて。待機期間中は「本当に行けるかな…。」と、すごく長く感じました。いまは、「一風堂 中山本店(台北市)」を中心にお店に入ることもあれば、台湾内の各店舗を回ってサービスや品質のチェックをすることもあります。

_現在の「一風堂 台湾」では、コロナ感染予防対策はしていますか。

お店の入り口にアルコールを設置し、検温を実施しています。台湾では、店内でのソーシャルディスタンスは解除になったので、カウンターのパーテーションはおひとりのお客様が多いときや、必要なときにつけるといった対策をしています。公共交通機関でのマスクは必須ですが、外だと3~4割の方が身に着けているくらいです。

台湾の一風堂について

_「一風堂 台湾」の特徴を教えていただけますか。

はい、「一風堂 台湾」は、北は「台北市」から南の「高雄市」まで、14店舗あります(2020年9月末現在)。台湾全体に出店していて、「一風堂」だけではなく「RAMEN EXPRESS」も3店舗あります。「白丸元味」は220元、「赤丸新味」は250元と、日本国内のラーメンの価格とほぼ同じくらいで販売しています。

▼手書きの地図で説明してくださいました

_「これはおもしろい!」という特色のあるお店はありますか。

どのお店もご紹介したいのですが、やはり「中山本店」と「桃園高鉄店」の2店舗をお伝えしたいです。

「一風堂 台湾 中山本店」は、2019年「BAR 一風堂」として業態変更し、ラーメンはもちろん日本酒やおつまみメニューを提供するようになりました。今ですと、「白丸元味」「赤丸新味」のほかにも、「ゆず塩清湯ラーメン」「五条ブラック醤油」「五条ブラック醤油つけ麺」などオリジナルの3種類の限定ラーメンも販売中です!

▼一風堂 台湾「中山本店」

▼五条ブラック醤油つけ麺

_「桃園高鉄店」について教えてください。

はい、「桃園高鉄店」では、ラーメンの提供はもちろん、高速鉄道で台湾各地を移動する方のためにオリジナルのお弁当も販売しています。

季節限定のお弁当もあるので、台湾旅行で台湾高速鉄道を利用される際は、ぜひ車内で楽しんでいただけたら嬉しいです!

_台湾で働いてみて、どんなスタッフの方が多いですか。

よく働く、素直な人が本当に多いです。

特徴的だなと思ったのは、私がお休みの日に、中山店で食事していたんですけど、日本人のお客様が二人来店されたんですね。そのお客様から「サガリ肉のステーキ」をご注文いただいて。

そのメニューは、手間をかけるので少し提供に時間がかかるんです。その時、スタッフが、おつまみを食べている私に「時間がかかるということがうまく伝わっていないから、戸田さん伝えてくれますか」と声をかけてきて。お客様の目の前だったので少し驚きました。

「時間がかかることが伝わっていない。きちんと状況をお客様へ伝えるにはどうすべきか」と考えたみたいです。お客様のお時間のことも考えて、伝えるのをあきらめない姿勢が、とても親切で彼らのスタンダードなんだなと感じました。

_良ければ、台湾のおすすめスポットや息抜きについて教えてください。

最近は帰り道にふらっと「寧夏夜市」に行きます。台湾の夜市は有名かと思うのですが、屋台がたくさん並んでいて、そこでたまに「カキオムレツ(約60元)」とか「豚レバーのスープ(約30元)」を食べたりします。

あとは、台湾でバスに乗ることにはまっています。手を上げないと止まってくれないんですけど、台湾に行って2か月くらい経ってようやく乗る勇気が湧きました。いろんな入り口から乗れて、バスの路線もたくさんあるので、台湾の街を知るために、一番の趣味になりました。

戸田さんのこれからの目標

_最後に、「海外で働く」夢がかなった今、次の目標はありますか。

今行っていることとして、新メニューやドリンクメニュー、店舗の改善案など、さらにお客様に喜んでもらえるためにはどうするか、接客や店舗環境を整えていきたいと思っています。もっと繁盛させていきたいというか。

海外で働く夢は叶っていますが、「それで終わりではない」ことが身に染みています。台湾のお客様はもちろんのこと、日本からお客様がいらしたときに、ラーメンはもちろんのこと、すべてに満足いただけるお店にしていたいと思います。この経験を大事に、一つ一つ仕事に活かしていきたいです。

_お時間ありがとうございました!

ありがとうございました。日本の皆さんが台湾に旅行できるときに、しっかりおもてなしできるよう、お店をより良くしていきます!皆様のご来店、お待ちしております。

【採用情報】

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