見出し画像

IPPUDO ARRIVE À PARIS 一風堂が、「ルノー」それから「ミハラヤスヒロ」とコラボレーション

IPPUDO PARIS / 

画像4

1985年に博多の小さなラーメン店として生まれた一風堂は、2008年に初の海外店舗となるニューヨーク1号店をオープンして以来、2015年10月現在、海外12ヶ国に53店舗まで拡大。そしていよいよ食の都パリにオープンするために、着々と準備が進んでいます。

店の場所は、市民の台所として知られるパリ中心部レ・アール地区のブラッスリー跡。記念すべきこのお店では、ラーメンだけでなくさまざまな料理やお酒も楽しめるそうで、地元の食通たちを唸らせること必至です。また、この店のスタッフユニフォームのデザインを手がけたのは、「MIHARA YASUHIRO」!パリで活躍するデザイナー三原康裕氏特有の遊び心が随所に散りばめられています。

2014年に一風堂ニューヨークのユニフォームを「ENGINEERED GARMENTS」がデザインしたニュースはファッション通を唸らせましたが、今度はパリの地で、新たなファッションとラーメンの融合が実現するというわけです。さらに、パリ店のオープンを記念して、フランスを代表するクルマメーカー「RENAULT」ともコラボレーション。

RENAULTの数あるモデルの中でも、その広い室内空間と高い機能性から、「ルドスパス(遊びの空間)」と呼ばれ親しまれている「ルノー カングー」に特別なデザインを施し、この世に1台だけの一風堂オリジナルラッピングカーが完成しました。

エクステリア全面にデザインされているのは、MIHARA YASUHIROによるパリ店ユニフォームと同じタイダイ染めのグラフィックと、パリ店住所をデザインしたタイポグラフィ。この1台だけの特別なコラボ・カングーが、パリ店オープンの前祝いに東京都内を巡回します。

OUTSIDE編集部では、この異色のコラボレーションの鍵を握るMIHARA YASUHIRO氏にインタビュー。合わせてパリを舞台にしたフォトシューティングの模様とルノーカングーの魅力もご紹介します。

画像2

画像3

画像4

MIHARA YASUHIRO for IPPUDO PARIS

パリ店のスタッフユニフォームをデザインした三原康裕さんへインタビュー

記念すべき一風堂パリ1号店のユニフォームを手がけるのはMIHARA YASUHIRO。デザイナーの三原康裕氏が語る、一風堂とのコラボレーションについて。三原さんは無類のラーメン好きと聞きました。

長崎県で生まれ福岡県で育った三原さんにとって、福岡県をルーツに持つ一風堂へのイメージを聞かせてください。

三原康裕: 僕はどんな食べ物よりも、とんこつラーメンを食べると安心感を憶えるんです。それは福岡で育った幼少期の頃の記憶が思い起こされるからです。多くのラーメン屋がある福岡県の中で、一風堂は革命を起こした存在だと思っています。

今回MIHARA YASUHIROは一風堂パリ1号店のユニフォームを制作しましたが、どんな経緯からユニフォームを制作することになったのでしょうか。

三原康裕: 一風堂がパリ店1号店をオープンするということで、パリコレクションで活躍する日本人デザイナーとして選んでいただいたと伺いました。基本を大事にしつつも、新たなものづくりに取り組む姿勢は僕らと通ずるところがありますし、妥協のないラーメンづくりを貫く一風堂から指名をいただけたのは大変光栄なことです。コラボレーションを通じて、一風堂のラーメンを世界に広めようという想いを強く感じました。

画像5

実際の制作物の種類とユニフォームのコンセプトを教えてください。通常のコレクションと今回のユニフォームの違いとして、どんなところに重きを置いて制作したのでしょうか?

三原康裕: パリの街並はクラシックであり、ドラマティックです。いつ見ても住んでみたいと感じます。そんなパリの街に日本らしさと良い意味での違和感を覚える要素として、タイダイ染めのバンダナを作ってみました。ユニフォームのキーカラーは内装の木目とマッチするようにベージュを選びました。ユニフォームのGジャンは古くから伝わるワークウェアですが、シャツレイヤードのディテールを取り入れることにより、現代のワークウェアのイメージに落とし込んでいます。細かいディテールに一風堂のイメージカラーである赤を盛り込んでいるのもポイントですね。

創業30周年を迎えた一風堂は“未来の老舗”を目指そうと、「変わらないために、変わり続ける」というメッセージを掲げています。MIHARA YASUHIROのこれからのビジョンを聞かせてください。

三原康裕:「未来の老舗」になるということは僕もブランドを続けていく上で常に意識していることです。それを実現するために、自分たちがこれまでにやってきた仕事とこれから取り組んでいく仕事が懸かってくると思います。これからもブランドを世界中の方々に認知していただけるように、MIHARA YASUHIROを広めていきたい。今回のコラボレーションをきっかけに、一風堂パリ店はもちろんのこと、国内の店舗のお客様からも、新たに知っていただける方が増えると嬉しいですね。

画像6

三原康裕 1972年、長崎県出身。1993年に多摩美術大学デザイン学科テキスタイル学部に入学。1994年の学生時代から独学で靴を作り始める。1996年には靴メーカーのバックアップにより「archi doom」を立ち上げる。1997年に大学卒業後、ブランド名を「MIHARA YASUHIRO」に改名し、コレクションブランドとしてのスタートを迎える。1999年には「SOSU」(割り切れず永遠に続く“素数”から命名)を設立。同年ウェアラインを東京コレクションにて発表し、大きな話題となる。2004年にはミラノコレクションに参加。2007年からはパリコレクションより作品を発表している。

MIHARA YASUHIRO
1997年にデザイナー三原康裕によるシューズブランドとしてスタート。既存の枠にとらわれない発想や、深く踏み込んだデザインワークをシューズはもちろんのこと、遊び心のある服をテーマに国内外問わず注目を集めている。2000年、プーマとのコラボレーションで、プーマ・バイ・ミハラヤスヒロ(PUMA by MIHARAYASUHIRO)を発表。このコラボレーションスニーカーは世界各国でも販売され、名前が世界的に広がるきっかけとなった。2006年よりミラノコレクション、2007年からはパリコレクションでの発表を継続している。

画像7

RENAULT KANGOO for IPPUDO PARIS

画像8

画像9

パリ店のスタッフバンダナと同じタイダイ柄を纏ったスペシャルなルノー カングー

今回のコラボレーション、もう一組のパートナーは「RENAULT」。フランスではどの街を歩いていても見かけないことはないほど、「RENAULT」は人々の毎日に寄り添う、言わずと知れたフランスを代表するクルマメーカーです。ルノー車は乗用車としてだけでなく、商用車としても大活躍。日本でも人気の高い「ルノー カングー」も、郵便局やフラワーショップなどの働くクルマとして日々街を走り回っています。

フランスでたくさんの人に愛され続ける「RENAULT」、パリを舞台にファッションの世界で活躍し続ける「MIHARA YASUHIRO」、そして一杯のラーメンを通して日本の文化を世界へ広める「一風堂」。この3社のコラボレーションによって、世界に1台だけのスペシャルなルノー カングーが誕生しました。

エクステリアにあしらわれているのは、パリ店ユニフォームのアクセントとしてスタイリングされているタオルとお揃いのタイダイ染め。パリ店住所がデザインされているタイポグラフィやフランス国旗のトリコロールもポイントになっています。一風堂スペシャル仕様のルノー カングーは、日本の一風堂ファンにパリ店オープンをお披露目するだけでなく、一風堂スタッフの足となり、今日も東京の街を走っています。

RENAULT KANGOO
1998年にフランスで誕生して以来、ヨーロッパでは商用車という役割も担っている「ルノー カングー」は、オリジナルの恵まれた資質を見失うことなく、常に進化し続けてきたクルマ。その用途はショッピング、ビジネス、スポーツや趣味のお出かけなど、両側スライドドアとダブルバックドアがさまざまなシーンで活躍。また、視界のよい運転席や、洗練されたファブリックシートなど、フレンチスタイルのさりげないこだわりが随所に生きている。ルノー カングーは毎日を便利に楽しくする、使い勝手のよさにあふれている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?