何も書かれなければ友達いない

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皆さんこんばんは
フリックフラックのいっぽです。

いつも僕の記事をお読みいただき、
ありがとうございます。

数日前の夕方頃ね、
駅周辺を歩いていまして

そしたらね、
目の前に中学生の集団が
いたんですけど
１人の男の子が
足にギプスを付けていて
松葉杖をついていたんですね。

今日はそれを見た時に
思い出した出来事を
書いていきます。

あれは、僕が中学生の頃ですね

この記事とも若干
内容が被るんですけども

僕、野球部に所属していまして
夏休みの練習中
スライディングをしたら
ボキッ
って大きい事がして

靭帯が伸びるという
全治２、３ヶ月の大怪我を
してしまったんですね。

病院に行って
担当の先生と看護師さんに
ギプスを巻いてもらって

今日からしばらく
松葉杖で生活してもらうよ
ってなった時にね

先生と看護師さんが
ちょっとした世間話を
しはじめまして

その内容がこういうものでした。

このくらいの年齢の子が
ギプスをつけると
大体友達に落書きされるんだよね

真っ白だし
ギプスしてたら
すぐ逃げられないから
学生のノリでマジックペンとかで
落書きされて
病院で取り外す時に
恥ずかしいんだよね

友達いない子は落書きされないけど

みたいな

病院ではあるある
なんでしょうね

僕は怪我したばかりで
痛すぎて何の余裕も無かったので
聞き流してまして

その日は家に帰ったんですよ。

そこから夏休みが終わって
学校がはじまりまして

僕は松葉杖ついて
学校に通ってたんですけど

みんな割と優しく接してくれたんですね。

授業受ける時は
椅子に座って
もう一脚椅子を用意して
そこに足を置きながらに
なるんですけど

お尻に体重がかかるから
尾てい骨がめっちゃ痛くなってくるんですよ。

でも友達が
ちょっと松葉杖
俺も使わせてや！
とか絡んで来てくれたりするので

外で走り回ったりとか
出来ないですけど
なんとか楽しく過ごせていたんですよ。

でも、しばらく経って

あれ？
誰もギプスに落書きしてこうへんぞ
ってなったんですね。

足にギプスしてると
お風呂も入りづらくて

湯船浸かりたいけど
湯船に入ってしまうと
汗をかいて蒸れるから

ギプスの中がめちゃくちゃ痒くなると

だから、なるべく
ギプス周りは誰にも
いじらせないように
してたんですけど

それにしても誰も
落書きしてこないんですね。

これはどうしたもんかな
と思いまして

このままだと
ギプス外す時にお医者さんに

あ、この子は友達おらんねんな
って思われる可能性があるわけですよ。

でも友達おるしなぁ
と思いながら

僕の友達が
落書きしないタイプの人間
っていうだけなのに

なんとなくモヤモヤするというかね

お医者さんにどう思われるかなんて
気にしなくていいのに

なんか引っかかるわけですよ。

足は順調に回復に向かいまして

松葉杖にも慣れた頃

体は良い方向に向かっているのに

落書きされていないという問題が
僕の中でどんどん悪化してきまして

もうこうなったら
誰かにお願いして書いてもらおかな
とか

自分で書いたろかな
みたいな気持ちになってきたわけですよ。

友達がいるわけだから
お医者さんに
友達いないと勘違いされるくらいなら
何かしら書いた方がね

全て丸く収まるんじゃないかと

そこまで思考が到達したくらいでね

あれ？ちょっと待てよ
と

お医者さんに友達がいると
思われるために

ギプスに何かを書くという行為
そのものがね

友達がいないやつの思考
なんじゃないかと

友達がいるという事実が
なによりも重要であって

友達がいないと思われる事なんて
微々たるものじゃないかと

治りかけで気づきまして

結局何も書かずに
取り外しの日を迎えたんですよ。

そしたらね、
別に何にも言われなかったし

多分、
友達おらんねやろな
とも思われなかったんですよ。

気にしすぎだったんですね。

でもね、
ホンマに友達いない子が
ギプスつけられてる時に
そんな世間話されたら
絶対傷つくと思うので

そんな話はするべきではないですね。

ギプスをつけた時に
本当に心配してくれて
何も書かずに
ギプスが外れた時に
心の底から喜んでくれる人

それがホンマの友達ですわ。

ギプスを通して
友情を学びましたね。

ではまた明日