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バースデーサーカス

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皆さんは
自分の誕生日を
今までの人生の中で
どのような形で祝われてきただろうか。

家族に祝われる人
恋人に祝われる人
友達に祝われる人

様々だろう


僕の誕生日は8月10日

今年は色々な人に祝っていただいた。

はじめてバイト先の後輩から
プレゼントを貰い、
さらにバイト先自体からも
プレゼントを貰った。

いいバイト先だなと
改めて実感した。

ホワイトバイトだ

そう思えた。

伝わらないかもしれないが
この機会に
改めてお礼を言いたい

本当にありがとうございました。


話は遡って
僕は小さい頃、
誕生日は家族で
まとめて祝われることが多かった。

僕の親戚は
夏に誕生日が集中しているのだ。

僕が10日で父が22日なら
16日周辺に
みんなでご飯に行くといった感じである。

最近、昔の自分の誕生日に
起こった出来事を思い出した。

これは
僕が小学校高学年の頃の誕生日の話

僕たちの
親戚家族は
夏休みの時期になると
よくサーカスを観に行っていた。

この年に行われていたサーカスは
シルク・ド・ソレイユ
アレグリアだった。

父方の祖父母が予定を立て
親戚に連絡を回す。


僕が父方の祖父と話している時、
たまたまその年のサーカスの話になった。

「今年もサーカス行こか」

いいねいいね!

小学生の僕にとって
サーカスは異次元の世界であり、
魅力的なものだった。

「いつ行くん?」

「8月10日やな」

僕の誕生日だ。

「え!僕の誕生日やん!」

祖父が逡巡した。

「そ、そうやな」

珍しい

僕の父方の祖父は
いつ何時でも堂々としていた。

あたふたしていた事など
一度もなかった

なのに今回はじめて
少しどもったというか
言葉をためらったのだ。


「え?もしかして誕生日忘れてた?」

「忘れてないよ」



絶対に忘れていた。

「このサーカスも誕生日プレゼントの1つや」


嘘つけ

僕は毎年サーカスを
それなりに楽しんではいたが

家族の中では特段
好きな方ではなかった。

行こうって言われたら行くけど
決して自分から行きたいとは言わない

正直あってもなくてもいい行事


人が何かに乗って飛んだり
跳ねたり

何やそれ!

という気持ちがどこかにあった。

僕への誕生日プレゼントが
サーカスなどあり得ない

なので
誕生日を忘れていたとした上で
きちんと改めて誕生日プレゼントを
用意してくれたり
サーカスだけだとしても
気持ちを込めて
お祝いとしてくれればいいのだ。

なのになぜ嘘をついたのだ。

「え、忘れてたんやろ?」

「忘れてないよ。
そのためにチケット取った。」

だとしたら手抜きだ。

そこまで僕はサーカスを楽しんでいない。

「ほんまやで」

なぜここまで折れないのだろう。

小学生の僕なら誤魔化せるとでも思ったのか

忘れていたと言われても
正直そこまで落胆しない

沢山の孫がいる中で
全ての誕生日を覚えるのは大変なことだろう

僕は初孫だが


認めないことに
少し腹が立ってしまった。

そして迎えた当日

サーカスを皆で見に行く。

皮肉にもその年のサーカスは
去年よりも一昨年よりもずっと豪華で
観客も多く、完成度が高かった。

これで本当に
誕生日を覚えていてくれれば良かったのだが

そう思いながら
皆で食事に行く。

祖母はきちんと誕生日を覚えていてくれ、
プレゼントを用意してくれていた。

この時僕は思った。


プレゼントは
品物の種類よりも値段よりも何よりも
気持ちがこもっているかどうかが大事

気持ちがこもっていれば
変なものなんて選ばない


なぜ23回も誕生日を迎えているのに
最初に出てきたのが
この思い出なのだろうか。

僕はあと何度、人生で
誕生日を迎えることができるのだろう

これからはもっと印象的な誕生日を送ろう

そう思う今日この頃である。

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