ZEH
ZEH(ゼッチ)とは?
経済産業省の資源エネルギー庁の2017年ページに載っています。
「net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味になります。つまり、家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで創るエネルギーをバランスして、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。」
「ZEHは、家全体の断熱性や設備の効率化を高めることで、夏は涼しく冬は暖かいという快適な室内環境をたもちながら省エネルギーをめざすのです。」
2014年に閣議決定し5~6年前から進められている計画で2030年までの目標が設定されているようです。
補助事業のデータ
ZEHを進めるにあたり様々な補助があるようです。
「令和4年度 次世代HEMS実証事業 一次公募期間(7/11~8/19)に申請のあった66件を対象として、学識経験者を含む関係分野の専門家で構成された審査委員会で定めた審査基準に基づき、審査を実施しました。この結果、補助事業66件について交付決定を行いました。」
9/15公表のデータは66件の補助決定ですが、2021年発表された2020年10月までの実績は62560戸となっています。
年度が違うとは言え、補助を受けている数が少ないですね・・・2次募集が始まっていますが、補助額は
「ZEHの定義を満たすことで申し込みできるZEH支援事業(ZEH)は、一戸当たり60万円(2022年度は55万円を予定)の補助金が発生します。」
という内容で、補助額が減ってる・・・?ようです。
もう少し見ていきます。
家を買う側は金額が気になる
普通の家とZEHの家を坪単価で比べてみました。
・普通の家 35~60万円(1~10位の平均)
・ZEHの家 75~85万円(記事内から)
ZEHの家は 坪単価が高い ことがわかりました。
では、建売住宅と注文住宅の価格差はどれくらいあるのでしょうか?
下のサイトから抜粋です。
「注文住宅と建売住宅の価格差ですが、それぞれどのくらい価格差があるのか気になりますよね。基本的には、注文住宅の方が建売住宅に比べて、費用が高くなります。
注文住宅だと相場が3,000万円台で、建売住宅だと相場が2,000万円台です。
そのため、価格差は1,000万円となります。」
自由な間取りができる注文住宅が高いようです。
ZEHの家のほとんどが注文住宅でしたので、ZEHは資金に余裕のある方 になっているように思います。差額は1000万円ほど、そこに55~60万円の補助・・・
申請が少ない理由が見えてきました。
フラット35利用調査
家を買う場合に利用される住宅ローンの代表「フラット35」住宅金融支援機構から2021年度実績(2022年3月まで)の建売と注文の割合を見てみましょう。
フラット35(35年ローン)を利用する全体数は減っています。
・建売(分譲)31.8%
・注文 43.4%
そして中古住宅で融資を利用する人が前年より増えてます。
23.1% → 24.7%
こちらのデータでも価格差約1000万円という結果です。
融資利用年収割合は以下の通り400~800万円がほとんどを占めているようです。
ZEHの家を希望する?
ここまで見てきて、およそ計算してみます。
年収割合は1番多い600万円として、建売住宅3600万円を35年返済としてみました。
フラット35の金利は1.52%でボーナス無で入力すると毎月11.1万円と出ました。
年収600万円の場合、手取り466万円なので毎月39万円ほどです。
注文住宅の場合は差額1000万円の4600万として、同じ条件で計算してみると毎月14.2万円と出ました。
今回の本題、ZEHの家は注文住宅がほとんどでしたので、導入すると4600万円を超えると予測できます。
ここまで見てきて
・一般的な住宅であれば、建築材料や家(建物)の仕様が対応している程度
・注文住宅であればZEHの導入を選択できる
という予測ができます。
今は環境やエネルギーに対する取り組みが企業評価の対象になるので、時間をかけて建売にも入ってくるのかもしれません。
ただ、材料の高騰は続く見通しなので政府が理想とする普及率になるのは、まだ先になりそうです。
ZEHを希望するなら、注文住宅です。
注文住宅にするなら、、、がんばりましょう!としか言えないですね。
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