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400キロ離れた人と、映画を作った話

今回は、監督として書いていこうと思います。
遂に2022年最後の作品を公開しました。
もう見て頂けましたか?
見て頂いた方はリピートを、まだの方はこちらから。笑

【作品概要】

自主制作短編映画「FugitivE」
「楽しい映画屋さん」開設1周年を記念して臨んだ今作。 撮影から完成まで約2週間という短期間での制作ながら チャンネル史上過去最高の映像美、クオリティに仕上がりました。 ドローンでの撮影、軽トラ撮影、その他美術面も細部まで拘っています。 

【あらすじ】
誰もいなくなった世界で1人、旅を続ける女性。 なぜ自分だけが生き残ったのか。 こんな世界はまるで、映画を見ているみたいだ…
どんな決断が、どんな結末を呼び込むのか。

【メンバー紹介】
主演/ナレーション 垣内麻里奈⠀
原案/監督/美術/演出/スチール撮影 山中一平(筆者)⠀
撮影/編集 坂本亮太⠀
撮影/編集 伊藤裕也⠀
照明/演出/ドローン撮影 平野貴音⠀
ヘアメイク/美術/撮影補助 西澤真理如⠀
録音/音楽/美術/メイキング 石田竣椰

大阪最強のモデルに、出演依頼

今回主演は、むーちゃんに依頼しました。

理由は1つ。連絡をした数分後に一言「やってみたい」と言ってくれたから。
熱意だけでなく、このレスポンスの速さに感動してしまい、即時決定。
多種多様なシーンでの撮影に感銘を受けて、オファーしたことは言うまでもなく。

後にも先にも、ここまで早く、快く引き受けてくれた人はいただろうか。
自分含め、チーム全員歓喜しました。

オープニング撮影が1番苦労した

筆者「5分の映像の中で、序盤から振り返っていきたいんだけど…ぶっちゃけどうでした?」
むー「いや、まずはここ。ショットガンの装填シーン笑」
筆者「ここね。まず銃なんて自分もだけど普段絶対使わないからね笑」
むー「頭では分かっていても難しくて、多分30分くらい掛かってるよね笑」
筆者「わずか、2秒くらいのカットなんだけどめちゃくちゃ拘ってて。設定上、終末世界で200日間くらい生き延びてる子だから、不慣れでも、慣れ過ぎていても違和感出ちゃうと思って。」

むー「あとここね、構え方。笑」
筆者「いや覚えてるよココ、多分3テイクは撮り直してる笑」
むー「でもなんだろ、ここで凄いチームの本気度が伝わったというか、ここまでしっかり詰めるんだっていう。やる気出たよ、最初の撮影だったし。」
筆者「ありがとうございます。全部をなんだろ映像の中で言葉で説明するのって難しいから動きで、あーこういう設定なんだっていうのを見せなきゃと思ってて。」

筆者「俺まず最初にここ感動した!車のキーをキャッチするとこ!」
むー「多分これ1発合格だったよね笑」
筆者「そうそう!映像では多分0.5秒くらいなんだけど、どうしてもキーが落ちてくるシーン撮りたくて。より映画らしさというかさ。」
むー「わかるわかる。笑」

軽トラ運転、撮影について

筆者「実際に運転してもらってるシーンもあると思うんだけど、何か気になる所あった?」
むー「運転自体は普段してるから、問題はなくて。あ、ここだわ。思い出した笑」

むー「ここ本当は、左に曲がるはずだったんだけど右に行っちゃって。車内も狭いからカメラマンも1名だけだし、声とか手が入っちゃってもダメだし。そのまま結構走っちゃったわ笑」
筆者「あったあった。あれ、どこいくん!て皆で追いかけたもん笑」
むー「ぶっちゃけ、撮影は大変だったけどアクシデントはほぼなくて、これくらいじゃない?笑」
筆者「そうだね、過酷な現場で恐縮だったけど何事もなく終えられたね!」

クセ強こだわりポイント

筆者「ここ!ここ!ポップコーンね!」
むー「最初、原案みた時ポップコーン食べてもらうって書いてあって何かと思ったわ笑」
筆者「そうそう、でもここめちゃくちゃ好きなシーンで。ここもね多分1.5秒くらいのカットなんだけど、どうしてもやりたくて。この世界の説明というか、非現実を表現したくて、ある種なんだろ主人公の子も客観視できてる場面を見せたくて。その上で、まるで映画を見ているみたいだ、ポップコーン食いながらっていうのがめちゃくちゃ格好いいだろうなと思って。笑」
むー「発想が凄いわホント。ポップコーンは冷めてたけど美味しかった。笑」
筆者「買ってから時間経っちゃってたからね。ごめん!でもこの後スタッフ一同が美味しく頂きました。笑」

むー「あとこれが地味に難しくて。地図に印つけるやつが。」
筆者「それ思った。映像で見ると、結構小さくて伝わりにくかったよね。」
むー「破るくらいの勢いで、もっと大きくバッテンしようて言われたもん笑」
筆者「これね、これも数秒なんだけど拘りポイントやね笑」

真夜中の探索

むー「意外とね、この酸素マスクつけるのが大変で。落ちてくるんよ笑」
筆者「キツいってことかなと思ったら、純粋に落ちてきてたのね汗」
むー「確か耳に付け直したりで、なんとかなったと思うんやけど笑」
筆者「でも、ここもめちゃくちゃ格好いいよね!青と赤のライティングでさ!」
むー「いやホントに!あとこれね、ライトの角度が違う!って笑」

筆者「ここもね、こだわっちゃいました。いやあマジで格好いいなあ!これモニター越しで見てた時、声出たわ!」
むー「それは、純粋にありがとう!普段モデルやってることで一瞬の表情とかはバシッとね!笑」
筆者「いや、本当に圧巻でした。ライトが重くてすみません笑」

どんどん撮影中に主人公として

むー「なんだろ、疲れたりもしたんだけど撮影中にどんどん主人公感が出てきたというか。」
筆者「いやもうメッチャ伝わってきたよ。ここなんかも特にね。」
むー「もうここはあれやね、サバイバルゲームの主人公になったつもりでやったよ!笑」
筆者「どんどんね、似合っていくというか様になっていくというか。」

そして衝撃のラストシーンへ

筆者「いよいよですよ、遂に。ここも何回走り直したか分からん笑」
むー「監督やって、スチール撮って、軽トラも運転して。笑」
筆者「何でも屋さんて感じ。でも本当うちのチームはみんな多才で、一人二役以上は皆やるね!本当にありがとうっていう気持ちよいつも。」

筆者「キタ!きた!来ましたここ!マジで格好いい。」
むー「ここマジでやばいよね、やばい。」
筆者「これを聴いてる貴方も…最後の生き残りだ…ドン!ここもねホントに3秒くらいなんだけど、マジで格好良く終わりたくて。」
むー「いや伝わったわ。10回くらいこのカット撮った記憶ある。笑」
筆者「この撮影自体の最後のカットでもあったし、疲れてる中みんなにはホント申し訳ないなと思ったけど、妥協したくなくて。この早朝のトンネルね笑」
むー「撮影始まった時は、同じシーンでこんなに沢山撮るんだって思ったけど今なら分かるよ意味が。笑」
筆者「いや、そうそう。正面、煽り、側面、みたいな感じで。どうしてもここは目紛しくカット入れたくて。このシーン好きすぎて何回見たか分からん。しかもこのショットガン撃つ手前で音楽も止まって…ちょっと熱くなりすぎるのでこの辺で終わるわ。笑」
むー「ゆーちゃんと二人で深夜に編集メッチャやってたもんね。笑」
筆者「本当に、ゆーちゃんには多分ホントね、こいつイカれてんだろって思われたと思うわ。でも完成した時に、やっぱりそれだけ拘ってくれて良かったって言われた時は嬉しかったね。」
むー「みんなのこの作品に対する愛が本当凄いわ。でもやっぱりそういう現場っていいよね。本当に。」
筆者「いやもう最高なんよ。うちのチームは。改めて、むーちゃん本当にありがとうございました。」
むー「こちらこそ。」

初挑戦のナレーションについて

筆者「映像の振り返りは、一旦ここで終わったので…最後にナレーションのことも聞きたくて。」
むー「難しすぎたわ、初やしナレーションなんて。笑」
筆者「いや、申し訳ない。笑 でもこのナレーションが絶対映画らしくすると思ってね、結果どうだったかな?笑」
むー「結果は良かったよ。笑」
筆者「でも日本語って難しいなって改めて思ったよね。同じ言葉でも強弱とかトーンとかで意味が全然変わってきちゃうし。」
むー「そうそう、しかも私が普段ガッツリ関西弁だからさ、標準語でナレーションするっていうのが大変だった。笑」
筆者「いやホント無茶ばっかり言ってすみませんでした。笑」

演者から見た、チームとは

筆者「大分白熱して、長くなって申し訳ないんだけど最後これ聞いてもいい?もし辛口評価があれば、改善点含めて教えて欲しい。」
むー「辛口とかは正直ないよ。実際になんだろ、私も普段フリーで活動してるからさ、純粋にチームっていいなあって思ったよね。笑」
筆者「それね、今年沢山の人に言われたわ。やっぱりそう思う?」
むー「思うね。でもなんだろ、1番いっぺいちゃん達と今回こうやって撮影して思ったのは全員本気な所かなやっぱり。」
筆者「はいはい。」
むー「正直ね、これだけ人数いるとあると思うんよ、ダルそうにしてる人とかさ。」
筆者「人数増えるとね、あるだろうねそういうのも。」
むー「でも全員が同じ熱量でさ、あれだけ集中してやり切るって凄いと思うんよね。私が言うのも違うかもしれんけど。笑」
筆者「いやいや。でも本当にねそこは1番俺も有難いなと思っていて。当たり前じゃないぞこの環境っていつも思いながらね。だってね、生まれも年齢も性別も、普段別の仕事しながらさ、同じ場所で同じ目線でやれるって凄いよね!感謝しかないよ本当に。もしかしたらね、言わないだけでまたコイツ訳分かんねえ無茶苦茶な企画持ってきたよとか思われてるかもしれんけど。笑」
むー「いやいや、でも本当に凄いことだと思う、素敵よ。また面白い企画あれば呼んでほしい!めちゃくちゃ楽しかったから。」
筆者「ありがとう。それはもう当たり前よ。またお声がけさせてもらいます!じゃあ最後に一言もらっていいですか?笑」

むー「一言?…めちゃくちゃ頑張ったので、とにかく見て下さい!!」
筆者「間違いない!これを読んでくれている貴方も見て下さい!!笑」

本当の最後に

チャンネル開設から1年が経ちました。平均年齢アラサーからなるクリエイティブチーム。短編映画を中心にMV撮影や前撮り、ラジオなどこの1年で振り幅がとんでもない所まで来ました。そして関わってくれる人数も増え、チームの特徴として全員本職が別にある中で活動していることも。来年も既に、大きい撮影が控えています。是非応援のほどよろしくお願いします。チャンネル登録も。笑

主演むーちゃんのSNSはこちら。

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「FugitivE」全スチールカットはこちら。

その他、筆者(いっぺい)のSNSはこちら。

instagram(ストーリー頻度高め、新作のアップも最速。)

Twitter(作品の別カットなどで、極力被らないように。)

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非常に長くなりました。
最後まで呼んで頂き、ありがとうございました。
なかなか普通の映画で、ここまでキャストと制作側が映像を見ながら振り返るという記事は少ないように思います。より楽しんで頂けると嬉しいです。これも初の試み。

改めて今年もお世話になりました。
来年もより一層よろしくお願いします!!

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