2021年京大日本史4-1答案例

答案例①
清の大陸統一により東アジアに平和が訪れる中、末期養子の禁を緩和し、牢人の増加に歯止めをかけるとともに殉死を禁じて、下剋上の風潮を抑えることで武家社会の安定が進み、それを背景に為政者に身の処し方を説く儒学が受容され、文治主義的な傾向が強まった。宗教政策の全国展開により寺請が整い、領主の民衆支配も安定し、大開発時代の終了を背景に分地制限令が出され、小農維持政策が展開された。家綱期に幕藩体制は安定した。
(200字)

答案例②
清の大陸統一により東アジアに平和が訪れる中、末期養子の禁を緩和し、牢人の増加に歯止めをかけるとともに殉死を禁じて、下剋上の風潮を抑えた。将軍が全国の大名に領知宛行状を発給し、全国土の領知権が将軍にあることが確立されるなど武家社会の安定が進み、それを背景に為政者に身の処し方を説く儒学が幕藩領主に受容され、歴史書『本朝通鑑』が編纂されるなど、文治主義的傾向が強まった。家綱期に幕藩体制は安定期を迎えた。
(200字)

答案例③
戦乱のない状況が続く中、末期養子の禁を緩和し、牢人の増加に歯止めをかけるとともに殉死を禁じて、下剋上の風潮を抑えることで武家社会の安定が進んだ。それを背景に為政者に身の処し方を説く儒学が幕藩領主に受容され、歴史書『本朝通鑑』が編纂され、名君と呼ばれる藩主が登場するなど、文治主義的傾向が強まった。大開発時代の終了を背景に分地制限令が出され、小農維持政策が展開された。家綱期に幕藩体制は安定期を迎えた。
(200字)

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