2000年京大日本史4-1答案例

答案例①
天武天皇の時代は、政治面では壬申の乱に勝利した天武天皇に権力が集中し、部曲を廃止して豪族の官僚化を進め、八色の姓を定めて天皇を中心に豪族を新しい身分秩序に再編成するなど、集権体制の整備が進み、8世紀初頭の律令国家樹立に繋がった。文化面では皇祖神を祭る伊勢神宮の整備や中央に官寺が建設されるなど鎮護国家を目的に国家による仏教保護が進み、また、新羅経由で伝わった初唐文化の影響を受けた白鳳文化が展開した。
(200字)

答案例②
 天武天皇の時代は、政治面では壬申の乱に勝利した天武天皇に権力が集中し、八色の姓を定めて天皇中心に豪族を再編成するなど、中央集権体制の整備が進み、8世紀初頭の律令国家樹立に繋がった。外交面では唐と新羅の対立を背景に、遣唐使を派遣せずに唐と距離を置き、新羅経由で大陸の政治制度・文物を受容した。文化面では護国を目的に国家の仏教保護が進み、また、新羅経由で伝わった初唐文化の影響を受けた白鳳文化が展開した。
(200字)

答案例③
政治面では壬申の乱に勝利した天武天皇に権力が集中し、部曲を廃止して豪族の官僚化を進め、八色の姓を定めて天皇を中心に豪族を新しい身分秩序に再編成するなど、集権体制の整備が進んだ。文化面では中央に官寺が建設されるなど鎮護国家を目的に国家による仏教保護が進み、地方豪族の仏教受容による漢字文化の定着が律令国家における文書行政が成立する前提となった。天武天皇の時代は、8世紀初頭の律令国家樹立につながった。
(199字)

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