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初めての一人暮らしは、間接照明から。

あれは2008年のこと。
僕は二十歳だった。
上京して、生まれて初めての一人暮らし。


読書好きだった僕は、
インテリア関連の本を何冊か読んで、
一人暮らしへの気持ちを高めていた。


その本にはこんなことが書いてあった。
「白い直接照明はダサい。オレンジ色の間接照明がおしゃれ」
と。


新しい部屋はレオパレスだったので一通りの家具は揃っている。
その中に、間接照明もあった。


天井に吊るされた白い照明とは別で、
部屋の隅でオレンジの光を放っている、
電球がむき出しのデザインの間接照明だった。


「レオパレス、わかってるじゃねぇか。」


「だけど、これじゃちょっと明るすぎるな。」


「もうちょっと、薄暗い感じの方がいいがってね。」


「そうだ。こうすればいい。」


フワッ


その辺にあったタオルを二つ折りにして、照明に被せる。
電球の光は遮られ、部屋の中はなんともいえずムーディーな空間になった。


「ふぅ。これでおしゃれな部屋の完成だ。」


少しだけ大人になった気分でお風呂に入った。
気持ちよくシャワーを浴びて出てきたその部屋には、異変が起きていた。


「なっ、なんだこの煙はっ?」


部屋の中に、真っ白な煙が充満している。
お風呂の湯気とは明らかに違う。

そして、少し焦げ臭い。


「こっ!これか!」


※昔のフォルダから引っ張り出してきた、実際の画像。

電球に直接被せたタオルは高温になり、真っ黒く焦げていた。

二十歳のおれ。見てるか。
三十歳になったおれの部屋には、ちゃんと、ほんのり薄暗い照明があるぞ。
もう、タオルをかけなくったって部屋の中をいい感じにできるんだぞ。



まぁそれも、人に買ってもらったやつなんだけど。


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