大切な友達へ

嫌なことはあると思う。周りを嫌いになることも、社会を拒絶することも、他人を軽蔑することも、裏切られることも、周りを信じられなくなることも、何か大きなものを諦めることも、嘘をつくことも、過去の自分や親や周りの人に本気で謝りたいと思うことも、自分の人生失敗コースだと思うことも、未来に可能性が見えなくなることも、死ぬほど後悔することも、何をやっても自分が損することも、神頼みになることも、泣くことも、理解されないことも、すべてが空回りすることも、偽りの姿で生きることも、本気になることを辞めることも、何もかも馬鹿らしくなってしまうことも、腹黒い人間になることも、自分以外の存在に興味がなくなることも、本気で人を殺そうとすることも、何もかもくだらないと思うことも、壁を殴ることも、SNSでさんざん思ってきたこと全部吐き出すのも、周りに嫉妬するのも、自分に絶望するのも、やり直したいと思うのも、悲しみにおぼれるのも、過去の栄光にとらわれるのも、こんなはずじゃなかったって思うのも、仲間に助けを求めるのも、自分を神様のように思うのも、自分は世界で一番ついていない人間だと思うのも、最低な人生だと思うのも、どうせ周りはわかったふりをしているだけだと思うのも、本当に一番最悪なパターンだと思うのも、きっと誰にだってある。

ただね、昔を思い出してみて、笑ってる時の自分を思い出してみて、楽しかったときの思い出を思い出してみて、好きだったやつを思い出してみて、本気で母親を愛したときを思い出してみて、誰かに愛を与えられた時を思い出してみて、本気でやってやろうと決意したときを思い出してみて、本気で仲間のことが好きになったときを思い出してみて、そこに確かに光があったこと、自分に光が与えられていたこと、そんなことを泣きながらでいいから思い出してみて、まだ、もう一度、信じてみようと思えるなら、もう一回だけ足を動かしてみようと思えるのなら、人は何度でもはいあがれると思う。そうしてまた光を浴びるときが来るんだと思う。そうしていつかは自分がその光へ。


この言葉を今の君に言えたなら僕はどんなに君に軽蔑されることだろうか。でもね、俺にできるのは本当にこれくらいなんだ。たとえ僕がその加害者だったとしてもね。