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ムービーを作る中で気づいたこと

先日、GR officialページのブログで書いた「GR THEATERのムービー作ってみました」という記事の中で「commuting time」というムービーを載せました。

「commuting time」というのは「通勤時間」という意味で、僕のライフワークのひとつとして撮り続けている「通勤しながら出会う景色」をまとめたものです。

ムービーを作るのなんて自分の結婚式のプロフィールムービーを作った以来で、動画撮影も編集もちゃんとやったことがない僕が、いちから作った初めてのムービー作品といえるもの。(去年買ったMac bookも初めて活躍してくれたし)

最初は「撮った写真のスライドショーみたいな感じでいいかな」と思っていたのですが、通勤中の写真を紡ぐなら導入部分に電車のドアが閉まるところを入れたいなぁと思って何気なく動画を撮ったところに、若い子たちが楽しそうに踊っているところが偶然映ったことで、「この動画を活かせるムービーにしなければ」という使命感と、このムービーの雰囲気や音楽、流れが決まったような気がしました。

まずはこの一年間で撮り溜めた通勤中の写真で使えそうなものをセレクト。毎日撮っているので山ほどあった写真を更に100枚ほどに絞る。それをとりあえず一度バーッと並べてみて、この動画や写真の雰囲気に合う音楽を選定。スローなのにテンポの良いものを選びました。そこから音楽に合わせて写真を並べ替える。並べ替える時もキーになる自分の好きな写真をある程度散らして、その間を繋げるような形で写真を埋めていく。この時に、最初に省いた写真で「ここに入れるといいかも」というのが戻ってきたりする。一枚ではどうしようもない写真でも繋げ役として活躍してくれるものがあるんですよね。なんやかんや試行錯誤しながら並べ替えを終える。でもなんか終わり方が物足りなくて、フェードアウトに使えそうな動画を撮ることに。通勤の終わりをイメージして駅に着くところを撮って入れてみる。これまた導入の動画と同じく、想定していない運転手の手とドアの開く音が入り、始まりと終わりの統一感が出た。

そんなこんなでようやく一つのムービーが完成したわけです。

出来上がった時、ふと、「あれ?これ写真展を作っているみたい」と思いました。写真展のテーマ決めからスタートして作品をセレクト、キーになる魅せたい作品は何か、全体のトーンを合わせる、イントロからアウトロまでの展示順、音楽を使った雰囲気作りなどなど。

必ずしも皆そうとは限りませんが、僕にとってムービーを作るということは、観てくれる人のことを考えながら、自分の表現したことを伝えるという意味では写真展をすることと同じなのかなと。

今回のムービーを作る機会は、僕にとっていろんなことを考えるキッカケになりました。

これからも楽しく写真を撮り続けよう。

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