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30歳前後は"第2の思春期"。(シン・時事恋愛)

33歳で会社(博報堂)を辞めたとき、周囲から「これからどうするの?」と言われました。

が、その時、本当に先のことを決めていなかったので、「これから考えます」的なことを答えると、みなさん一様に、納得いかなそうに首をかしげてました。僕が一番、内心、「これから僕はどうなるんだろう?」と首をかしげていたわけですが。

27歳で転職をし、33歳で退職し、フリーランスに。今から思えば、激動のアラサー時期でした。

30歳前後って、心映えが千々に乱れるよね、ということを「第二の思春期」と名付けて書いたコラムです。

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 みなさん、こんにちは! 働き女子の”恋愛青春時代”を振りかえる「時事恋愛」、今回のテーマは「第二の思春期」です。
 
 私が主宰する「恋と仕事のキャリアカフェ」へ相談にいらっしゃる女子は、30歳前後(27歳~34歳ぐらい)の方が多くなっています。
  
 僕自身も経験がありますが、この年齢のころは、誰もがさまざまなことについて思い悩んでしまいます。惑い、悩み、迷走に次ぐ迷走を重ねてしまうことも。その苦悩のさまはまるで思春期のようで、30歳前後は人生に訪れる「第二の思春期」と言えます。
 
 10代のころの「第一の思春期」でまず思い出されるのは、カラダの変化。第二次性徴がココロに与えた影響は、今から思うと計り知れないものですよね。同様に30歳前後になると「昔ほど徹夜ができなくなった」「遊び疲れが2、3日残るようになった」「つきあっていかなくちゃいけない持病ができた」など、カラダの変化を感じるようになります。出産のリミットを強く意識するようになるのもこの時期です。
 
 さらに、自分が将来描いていた未来と現実とのギャップにやきもきするところも似ています。「なんとかしなきゃ! もし動くなら今しかない! でもどうすればいいか分からない・・・」そうやって、自分の将来を考えていつもため息をついてしまうのも、10代のころのようです。
  
 そして思春期といえば、なんといっても人間関係。10代のころに、それまで仲のよかった友達とある日を境にまったく話さなくなってしまうように、結婚や出産、転職を機に友人と距離が遠くなってしまうことをさみしく思うアラサー世代は少なくありません。「つい去年まで、同じような価値観で生きてきたはずなのに、いまではなんだかずいぶん遠くなっちゃったなあ」と呆然としてしまうこともあるでしょう。
  
 親との関係も同様です。親離れできたはずの自分がまだ頼っていることを感じ、経済的にも精神的に自立しようとするけれど、なかなか難しい。きちんと向き合う必要に迫られ、ついひどいことも言ってしまうのも思春期的です。

 最後に恋愛。そうやって繊細に揺れ動く心のすき間にふと入ってくる、気になる人の存在。10代のころのように多感なまま突っ走ることはできなくなっているかもしれませんが、逆にだからこそ悩ましく、占いを熱心に眺めてしまったり。
 
 人生の岐路に立ち、自分のカラダとココロと夢と現実についてつい考えすぎてしまうこの時期を「第二の思春期」と位置づけると、いろいろなことを楽にとらえられるようになります。
  
 悩んでいるのはあなただけじゃないですよ。まわりも多かれ少なかれ同じようなものです。だって、思春期なんですから。

 友達がどんどん減ってしまってもだいじょうぶ。きっと彼女たちとは心のどこかでつながり続けるし、これから新しい”一生もの”の友達がたくさんできます。だって、思春期なんですから。

 好きな人ができるとつい執着してしまって他のことが手につかない。「こんなことじゃ、オトナとしてダメだ」と思うかもしれませんが、しかたないですよ、だって、思春期なんですから。
 
 「思春期だからしかたない」と開き直ると、自分に厳しくしすぎるのをやめて、ときには周囲に甘えながら、現実から目をそらさずに目一杯悩み、少しずつ進路を固めていくことができます。
  
 元気出して行きましょう! まだまだ人生は半分にも達していません。これから第三の思春期、第四の思春期もきっとやってくるはず。何度でもやり直しながら、えっちらおっちらと少しずつ幸せになっていこうじゃないですか!
 
 みなさんの健闘を心から祈っています!! 

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