CASE MaaSに関わる最新海外動向 (7月)

~2020年8月7日

この期間の重要な動向

■ 中国のEVスタートアップは市場の縮小とTeslaの急伸により極めて厳しい競争環境に追いやられる中、一部の生き残り得る企業は開発製造の投資資金獲得のためIPOに突き進んでいる。

■ Audi CEOはTeslaはEVの重要な分野(コンピューティング、ソフトウェアアーキテクチャ、自動運転)で業界の2年先を言っていると述べ、またVW CEOは「5年から10年で、世界で最も価値のある企業は、Tesla、アップル、またはVWと呼ばれるモビリティ企業になるだろう」と語った。

■ Teslaは株式市場からの信頼の高まりにより、債券発行コストも低くなっており、他社よりも有利なリース戦略が打てる状況になっている。

■ 自動運転開発では、自動運転トラックや自動配送バンといった短期的にお金を稼ぐ実行可能な方法に関心が向いている。

■ 平行してSemiトラックのEV化競争が激化する動きもある。(Tesla、Daimler、Nicola)

■ 感染症の影響から国際的にカーシェアリングやライドヘイリング市場が縮小する中、パリでは復活の兆しが見えてきた。

■ トランプ政権の意向とは裏腹に、米国でもEV化やインフラ整備への投資が拡大しつつある。

■ 欧州、特に英国の脱二酸化炭素化 (EVと再生可能エネルギーシフト) は更に強力。

■ Amazon自身がある日突然、自動車メーカー最大の競合になる可能性がある?

以下詳細です

◎◎◎ 米国の動向 ◎◎◎

★ GMは、EVの充電事業者EVgoと協力して、全国的な急速充電インフラストラクチャを構築する。
★ ニューヨーク州はEVの充電インフラに$750Mを投入する。

★  ニューヨーク州を含む14州とワシントンDCは、2050年までにすべての中型および大型車(トラック)の新車販売をネットゼロにすることを保証する。中間目標として、これらのカテゴリーの車両販売の30%を2030年までのゼロエミッション車両にする。

◎◎◎ 中国の動向 ◎◎◎

★ 中国自動車工業会は、市場は回復しているものの、今年通年の自動車販売は10%から20%減少し、2014年以来最低レベルになると予測している。

★  熾烈な中国市場で生き残りをかける中国のEVスタートアップは、急落する需要とTeslaの攻撃の致命的なミックスに直面し、昨年はWM Motor、Li Auto、Hozonを含む11社だけが資金調達に成功し、現在はIPOが生き残る道と考えている。TeslaとNIOの株価の強さに投資家が刺激され、投資先を探しEVスタートアップにIPOによる開発や製造に必要な投資を維持する為の資金を得る機会を与えている。

★ Hozonは現在$428Mの資金調達ラウンドを進めており、来年早々に上海でIPOを望んでいると言い、BaiduとTencent が支援するWM Motorは今年上海でのIPOを検討しており、$4.3Bを超える企業価値を期待している。Li Autoは7月末ナスダックに上場し$1.1Bを得て、Xpengは、ニューヨークでのIPOに先立ち、Alibabaやカタール投資庁などの投資家から資金を調達し、IPO前の資金調達ラウンドで$800Mの評価に拡大した。

★ 中国でのEVの多くは北京や上海などの大都市で販売されており、Hozonは裕福度の低い小さな都市に住んでいる消費者や田舎の農家を顧客としている。7月、中国政府はHozonを含む10社が参加するイニシアチブを発表し、村、町、小都市でのEV販売を助成金や優遇ローンなどのインセンティブを導入した。

★ 高級ブランド目指す中国EVスタートアップは、アグレッシブな値下げでTeslaに対抗しようとしている。NIOはEC6コンパクトSUVの価格を368,000元($52,500)で始まるとし、これは直接のライバルであるTeslaのModel Yの想定価格よりも約25%安い。Xpen P7は補助金前で279,650元から始まり、直接のライバルであるTesla Model 3は助成金前で291,800元から始まる。今月、BMWは本格的に中国製iX3 SUVを投入し、中国でのEVの競争は今度さらに熾烈を極める。

★ 一方、Teslaの成功により、Bondrin MotorsとJiangsu Saleenは今年初めに事業を停止し、Bytonが3番目に敗戦濃厚となり、Faraday Futureは、現在破産状態であり、強力な自動車プレーヤーになると今年3月何度も主張した不動産開発業者のChina Evergrandeは製品が出せていない。今後は合併と資産売却が加速される。

◎◎◎ 欧州の動向 ◎◎◎

★ 欧州自動車製造業者協会が7月16日に発表した数字によると、クルマの販売台数はゆっくりと回復しており、6月の欧州乗用車の新規登録は前年比24%マイナスとなった。これは、5月の57%、4月の78%からの改善。その上で、利益率を守るためにコストと仕事を削減している。VWは楽観的な見方を和らげようと、従業員に対して新規雇用を凍結することを伝えた。Daimlerは当初計画されていたよりも15,000を超える職務の削減を行う必要があると語った。EVに関しては、補助金により販売シェアが上がっている。

★ 英国の電力会社は2040年までにEVが3000万台走ると予測。何百万ものEVが接続される場合に備え、電力会社は計画的に電力ネットワークを改善する。2050年までに、EVを所有する世帯の最大80%が、電力市場の価格と電力需要が低いときに、EVをスマートに充電するようになり、住宅の約45%がグリッド(送電線)に供給をバランスする機能を提供でき、38GWもの柔軟な電力となり、電力需要のピーク平準化を支援する。

★ EUでは2020年に初めて風力、太陽光、水力、バイオエネルギーを含むグリーンエネルギーが電力の40%を生成し、34%に低下した化石燃料による発電を上回った。この石炭等からクリーンエネルギーへの移行は、ほとんどの人が予想したよりも早く、また電力網が記録的な風力と太陽光のシェア拡大に対処できることを示した。

★ 今年前半、欧州で最も売れたEVはTeslaでもVWでもなく、RenaultのZoeだった。Zoeは2009年フランクフルトモーターショーでコンセプトバージョンが発表された後、数回の再設計により、消費者の関心は徐々に向上し、長年市場で走らせておりパリ中心部でうまく機能するクルマになった。ただし、これから出荷されるID.3に対し、Zoeは後れを取る可能性があると予測されている。

◎◎◎ EVの動向 (Tesla) ◎◎◎

★ TeslaはModel Yに関して新しい車両導入戦略を採用した。これまではカリフォルニアのフリーモント工場から車両を輸入してさまざまな市場で販売していたが、Model Yからは生産された地域でのみModel Yを販売する。

★ 投資家からの高い需要のおかげで当初の予想よりも低コストで$780Mの債券を発行し、車両リースの原資に充てる事ができる。償還期間が複数あるが、ほとんどがMoody’sで最高のAAAレートで発行され、今後拡大するリースにファイナンスに充てる。(Teslaのリース料金が他社より有利になる)

★ Teslaは独自のライドヘイリングアプリであるTesla Networkの開発に取り組んでいる。先日、Elon MuskはTesla Networkのリリースは完全自動運転導入の前に行い得るとした。ARKアナリスト、ターシャキーニーは、Teslaが独自の配車サービスを開始した場合、$50Bの市場へのアクセスが可能で、UberやLyftよりも高い利益率で事業可能とした。

★ 米国で2番目、世界で4番目の自動車ギガファクトリーをテキサス州オースティンに建設する事を発表。ギガファクトリーはコロラド川沿いにあり、ハイキング/サイクリングトレイルがあるボードウォークを設置し生態学的な楽園になるとしており、一般に公開される。ここでCybertruckやTesla Semiも生産し、Model Yのみでなく、北米の東半分向けのModel 3も生産することを明確にした。

★ 欧州ベルリン工場は、環境に考慮した設計になっており、提示されたレンダリングでは屋上に多くのソーラーパネルを備えており、プールの様なある種の水の特徴がある設備も見える。わずか12か月後の2021年7月に新工場での生産を開始する予定であり、これがModel Yの欧州での発売開始にもなる。

★ 上海工場でのModel Yの新しい製造装置の写真を公開。上海工場のModel Y製造ラインの建設は計画通りに進んでおり、Model Yの出荷が2021年に始まる。

★ AudiのCEOはTeslaはEV重要な分野(コンピューティング、ソフトウェアアーキテクチャ、自動運転)で業界の2年先を言っていると述べた。Teslaに対抗するArtemisと呼ばれるAudiの新グループは、2024年の高効率EVの開発を目指している。

★ VWのCEOもかねてよりTeslaを称賛しており、今年初めに「Teslaキャッチアッププラン」と内部で呼ばれる新しいソフトウェアチームを立ち上げている。、「5年から10年で、世界で最も価値のある企業は、Tesla、アップル、またはVWと呼ばれるモビリティ企業になるだろう」とも予測している。

◎◎◎ EVの動向 (Tesla以外及び一般情勢) ◎◎◎

★ VWはドイツで7月20日からID.3の注文を開始し、37,000件の予約注文を得た。出荷は10月から開始される。VWは初期のID.3購入者は、85%が以前にVWを購入したことがなく、主に都市か郊外(田舎ではない)に住み、自称「オタク」の男性で、世帯のセカンドカーとしてID.3を購入し、これまでのVWの平均的顧客プロファイル(欧州では約58歳)を大きく異なるとした。

★ VWは今後の中国でのIDファミリーの成功見込みに対して、「Teslaと同様な強力なブランド力と魅力的な製品をIDファミリーで提供できると確信している」としVWにもEV市場で成功するチャンスがあると述べた。(ここでもTeslaを称賛している)

★ Porscheは2020年上半期で4,480台のTaycan EVを出荷した。EVセダンのより安価なバージョンであるTaycan 4Sがわずか数か月前に出荷開始された。さらに安い、4SのRWDバージョンを中国市場向けのみに出荷する事も確認されている。需要の高まりからPorscheは年間最大4万台のTaycanの生産能力を検討している可能性がある。

★ Audi e-tron Sportbacが$70,000から米国ディーラーに並び始めた。米国では$7,500の税額控除を利用できるため、補助金後に約$70,000から始まる。空力性能として抗力係数が、通常のe-tronの0.28から0.25になり、航続距離が1回の充電で218マイル (EPA)と長くなった。

★ BMWはCOVID-19による問題を解決する為に、二酸化炭素排出を更に削減する事を強化し、人気の5シリーズ中型セダンとX1コンパクトSUVにEVバージョンを追加する。2030年までに一台あたりのCO2生産量を原材料調達、生産と道路上の排出を通して、少なくとも三分の一減らす事を検討している。BMWはTeslaに追いつくために、2023年までに25のEVおよびHEVモデルを提供する予定で、その半分はBEVになる。

★ BMWはよりパワー、走行距離、広さのあるiX3 EV SUVを発表した。今年後半に中国で、2021年の初めに欧州でデビューし、米国では販売されない。電池はNMC811、iX3は210 kW(282馬力)の電気モーターを備え、6.8秒で0から100 kmh(62 mph)まで加速する。ワンペダル運転が可能で、DC急速充電は最大150キロワット。BMW iX3は、中国の瀋陽工場での輸出向けに生産されるブランド初のモデルとなる。

★ GMは今後5年間で$20Bを費やしてEVと自動運転車の開発を計画しており、Cadillac、GMS、Chevrolet、Buickでそれぞれ複数台のBEVを市場投入する予定であり、米国で8月6日にはCadillacのフラグシップとなるLyriqをオンラインで発表する。Lyriqは33インチのCadillacらしさを強調した特徴的なディスプレイを持つ。中国で生産され、2021年に中国、2022年に北米で発売される。

★ EVスタートアップのFiskerは先月、最初のモデル(Ocean SUV)のコスト削減と開発時間を半減するために、VWのMEBプラットフォームを使用する意向を明らかにしたが、契約交渉が9月にずれ込む可能性がある。他のOEMとの議論も継続しており、年末までには最終的な製造および供給契約を締結できるものと期待している。いずれにしても、これまでEVを開発していた企業が他社と技術を共用する傾向がみられる。

★ 日産は液体冷却バッテリ、130kW急速充電、300-mile走行で$40,000のAriya EV SUVを発表した。販売は2021年になる。ワンペダル運転対応で、次世代ProPILOT Assist 2.0高度運転支援システムを活用し、ドライバーモニタリングを搭載し、高速道路上の一車線ハンズフリー運転を可能にする。電池はNMCで、CATLから提供される。日産は、EVとe-POWERの販売が2023年度末までに年間100万台を超えると予測している。

★ BEVとFCVのトラックを開発するNikolaが6月にNasdaqで取引を開始し企業価値が$30Bに急上昇した。その後、より妥当な$10.5Bに下落したが、それでも、まだ売上を出していない企業としては、かなり異常だ。NikolaはBoschのEVパワートレインを利用し、最初のNikolaトラックはIvecoのドイツ工場で製造され、7月末にアリゾナで$600Mの工場を起工した。他社に重要な技術要素的を提供させることには利点もあるが、同様の開発を以前から行っているTeslaやDaimler-Volvoに勝てるのか?(Bloombergは否定的)

★ RivianはEVピックアップトラックの出荷を2021年の夏まで延期した。Rivianは以前、Amazon向けの最初のEVの2021年の当初のタイムラインは維持すると発表している。以前、Rivianは補助金前で$69,000から始まると発表したが、TeslaのCybertruckは同様のスペックではるかに安く発表しており、Rivianはその価格を下げると言った。

◎◎◎ EVバッテリーの動向 ◎◎◎

★ 今年前半、EVバッテリーの世界的な売上高は23%減少したものの、欧州の需要に支えられLG Chemは売上が83%増加し出荷電気量は10.5GWhで世界トップとなり、SK Innovationは66%上半期の売上を伸ばした。上位10社の内、6社が減少し、特にCATLの売上は28%減少し(10GWh)、Panasonicは売上が32%減少した(8.7GWh)。

★ LG ChemはSKIを企業機密情報を盗用したと訴えており、米司法機関が調査結果を検討しており最終決定が10月に出る。米貿易委員会は、SKIのバッテリー用部品の輸入を禁止する事を検討しており、これに対してVWとFordは壊滅的な供給の混乱を回避するため、貿易委員会にSKIの顧客(VWとFord)への付随的な損害は回避するよう努めるべきだ要求した。

★ CATLの製品は、現在ほぼすべての主要なグローバル自動車ブランドの車両に搭載されており、Teslaが上海郊外で製造するEVにも今月から搭載される予定。Teslaにリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを提供することで、他の一般的なタイプのパックよりも安価な原材料の組み合わせで製造コストを約20%削減し、1台あたりのコストが$600〜$1,200下がる可能性がある。来年からCATLはTesla上海工場の生産量の約半分に部品を供給する予定。一方、BMWとは11年間の供給契約を結んでいる。VWにも供給しており、ドイツ中部に独自の工場を建設している。

★ スウェーデンのNorthvoltは、VWを含むいくつかの企業から投資を受け、スウェーデンに大規模なバッテリー工場を建設した。VWとの契約は排他的ではなく、他社と50/50の合弁会社を作ることが可能。それにより、今回、BMWへの供給契約を得て、$1.6 billionの借入を確保した。Northvolt Ett工場は、年間40 GWhの生産が見込まれ、生産は2021年に開始される予定。

◎◎◎ 自動運転の動向 ◎◎◎

★ Amazonが完全自動運転のスタートアップZooxを買収した。Amazonは買収理由として、Zooxが完全自動運転によるライドヘイリングを目指している為としたが、Amazonは独自の輸送や物流を構築する事への関心が拡大していることも別途表明しており、実際、EVベンチャーのRivianにも投資している。Amazon自身がある日突然、自動車メーカーの最大の競合になる可能性がある。

★ FCAはWaymoを「FCAの全製品ポートフォリオにわたるレベル4完全自動運転技術の独占的かつ戦略的な技術パートナー」として選択し、WaymoとともにFCAのRAMで完全自動配送バンを設計する。Volvoは、6月に、「グローバルレベル4パートナー」としてWaymoと独占的に連携すると発表している。FCAとボルボに加えて、Waymoには日産-RenaultおよびJaguar Rand Roverとの契約も存在。

★ WaymoはFCAのバンに加えて、アリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州の高速道路では現在クラス8のSemiトラックもテストしている。

★ Auroraは公道テストをテキサス州にも拡大した。カリフォルニアとペンシルバニアの既存の公道試験に次ぐ3番目の州なる。セコイアキャピタル、T。ロウプライス、ヒュンダイモーター、および先月ライバルのAVスタートアップZooxを買収したAmazon.com Inc.などの投資家から約$700Mを調達しているため、Auroraに資金不足はない。

★ コンピューター駆動の自動運転車は、ブレーキ、加速、および旋回においてより良い意思決定を行い、LiDAR等のセンサーやコンピューターのエネルギー消費量が下がっている背景から、人間のドライバーよりも最大10%のエネルギー節約になると予測される。更に、今後は規制当局は自動車メーカーに対してBEV以外の選択肢を与えない可能性があり、完全自動運転車はEVとなる可能性が高い。

◎◎◎ MaaS関連の動向 ◎◎◎

★ 6月に内燃機関車両を減らす環境プラットフォームの提案により再選されたパリ市長により、パリではカーシェアリングを含むモビリティサービスの復活が見え始めている。また、14歳からの運転が合法なティーン向けちょい乗りEV (例: Citroen Ami)がパリの通りを奪う競争を激化させている。カーシェアリングではBMWとDaimlerのShareNow (登録55,000人)、PSAのFree2Move (20,000人)、RenaultのZity (15,000人)の3社が競合している。

★ カーシェアリングはパンデミックの影響で落ち込んでおり、Frost&Sullivanは、今年市場が25%減少すると予測している。特に欧州の混雑した都市では、感染の心配と、家で仕事をして移動が減った都市居住者の状況が相まって、かつて都市交通の未来と見なされていたモビリティサービスから顧客を奪った。スペイン人のほぼ50%が以前と比べてカーシェアリングサービスの利用を控えており、8%は二度と利用しないとしている。イタリアでは、カーシェアリングやその他のモビリティサービスの利用を計画している人はわずか1.3%だ。一方、パリのカーシェアリング市場は、ロックダウンが解除された後、立ち直った。資金が十分にある企業にとって、シェイクアウトは市場シェアを獲得し、競争相手が減った回復時に利益を得る機会を提供する。

★ Walmartの完全自動運転パートナーであるGatikはe-コマース経済を変える。Gatikはミドルマイルの輸送問題を解決しているのであり、実際には走行ルートを自ら設定できる為、自動運転の問題を解決しているのではないと説明した。パンデミック以来、注文数と問い合わせ数が30〜35%急増し、それらの重要な側面は、非接触型配送。医療・製薬会社や家庭用電化製品の小売も、多くの関心を寄せてきている。Gatikは現在はまだ利益をあげていないが、完全自動でドライバーが要らなくなれば、稼働時間を増やし、資産全体の使用率が向上し、収益化がより現実的になり、顧客にも還元するという。

◎◎◎ その他 ◎◎◎

★ Renaultは$8 Billionの損失を計上し、日産とのパートナーシップはますます緊張を示している。今年5月、Renault、日産、三菱は、より深い協力関係を促進するために、日産は自動運転を主導し、RenaultはEVとパワートレインを主導し、三菱自動車はp-HEVを主導すると述べたが、今週3社が発表した数字は、このEV化と自動運転が重要な現在の市場環境の中で、投資を行う前により多くの現金を持ち込み、バランスシートを改善する必要があることを示した。

★ Audiは太陽光パネル発電で生成した電気を蓄積するために双方向準電のテストを行っている。特に太陽光発電システムとの組み合わせで、余った太陽光発電は一時的にEVに蓄えられ、必要に応じて家庭で利用することができる。日産は以前からこの技術を追求している数少ない主要自動車メーカーの1つ。家に帰ったらプラグインするだけの、毎日使える簡単なシステムの実現を目指している。商品化のにタイムラインは明確にしていない。

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