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理想と妄想①

待ち合わせ場所で待っている君。
背後から忍び寄る私。
優しくトンと肩を叩く訳もなく
耳元で
「動かないで」
と囁き
後ろから強制的に首輪を締める。
そこでやっと君の目の前に立ち
「お待たせ」
と笑顔で挨拶をする。
「さて、どこ行こうか」
なんて言いながら嵌めた首輪にリードを付ける。


君と私と秘密の散歩の始まりだ。


入ったレストランで注文するものは全て私の食べたい物。
君は私が餌付けするのを待つ。
最近の出来事とか、仕事の愚痴などを話しながら私は君に食べさせる。
箸やフォークやスプーンなんて使わせないよ、だって君は私のペットだから。


レストランを出たら食後の運動しに公園へ行こう。外は快晴。お散歩日和。
「ほら、あそこからここまで、四つん這いで駆けておいでよ」
私はリードを外しながら君に命令する。
「人に見られたらやり直し」
君は途中で何度も人に見られて何往復も四つん這いで駆け回るんだ。そして息を切らしながら私の元に戻ってくる。
「よくできました。いい運動になったでしょ?」
リードを付けて手洗い場へ連れて行く。
君の汚れた手を綺麗に洗うのは私の役目。
綺麗になった手を私は人差し指からゆっくりと順番に舐め回す。
君の手のひらは私の唾液でべっとり。タオルなんていらない。
「唾液が乾くまで君はどこも触ってはいけないよ」


空が夕焼けに染まる頃、ベンチで一休みしよう。歩き回って疲れた脚を休ませる。
君はベンチに座らず、私の前で正座する。
「足のマッサージしてほしいな」
放り出した足を君は持ち上げ、靴を脱がし、疲れて湿った足先を1本ずつ舐めながら、ふくらはぎをもみほぐす。
両足分マッサージが済むと、私は君をベンチへ誘う。
「こっちへおいで」
夕焼けが暗闇に変わるのを鼻歌を歌いながら眺める。
君は私の膝枕で私の鼻歌を聴く。
時々一緒に歌いながら、ゆっくりと日が落ちるのを待つんだ。




続く…


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