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伝え方のお話

 少し間が空いての投稿になってしまいましたが、この投稿では私が中学野球をの指導を行う上で感じた伝え方の重要性について記していこうと思います。数多くの本を読んでその中から試したものもあり、今回の内容は野球だけに限らず会社や子育て、友好関係などにおいても活かせることだと思うので是非読んでみてください。

Part1 褒め方

 まずは何か成功したときや上手くいったときの褒め方について話していきます。いきなりですが皆さんは何をどのように褒めていますか?

「良くできたね!!」 「今のナイスバッティングだったね!」

 このような褒め言葉で終わらせている人はいないでしょうか。上記の褒め方は何を褒めているのか、、そうです「結果」です。よくできた結果。成功した結果を褒めてるに過ぎないのです。もちろん結果を褒めることも大事ですし素直に褒められた側も嬉しいと思います。しかし!!!

 本当にその子に、その方に成長してほしいと思うならもう一つ「過程」を褒めることをしてみましょう。これは本当に選手の感じ方が変わっているのが伝わりました。どういうことか分かりやすく例を示すと、、

✖「ナイスバッティング」→〇「ナイスバッティング!毎日500スイングしたおかげだな!!」

 このような形になります。ヒットを打ったという結果+それを成し遂げた過程における要因を伝えてあげることが重要になります。これは選手のこれからもスイングを続けようというモチベーションにも繋がるのです。

 実際に私が選手として経験したことを1つお話しさせていただきます。私の高校の野球部は部長さんがピッチングトレーニングを見てくださっていました(本当にこんなつらい事今後の人生の中でないだろうというくらいつらかったです笑)。そんな部長さんのピッチャートレーニングの後のミーティングでこんなことを言われました。「最近○○(私の名前)と○○(一つ上のエースの方)ピッチングの調子良いだろ。走りが違うから。走りこめてるから。」そう言われたのです。実際その前の日の試合で練習試合ではありますが7回をノーヒットピッチングで抑えていました。この時に私が何を感じたか、、、

これからも走り込みを頑張って結果を出せるようにしよう!!

 こう強く思いました。もし「昨日はナイスピッチングだったな」という言葉だけ言われてたとします。私はきっと褒められたことへの喜びを感じると同時にその喜びに浸り調子に乗っていたでしょう。良かったのはノーヒットに抑えた結果だ。結果を出せば褒められる!そんな風に考えてしまったかもしれません。部長さんは走りが良かったからそれが結果に繋がったという事をしっかりと伝えてくださり私も頑張ろうという気持ちになりました。

 このように褒める時に単純に結果を褒めるだけではかえってその人の成長を妨げる可能性があるという事。それと同時に強調したい成功に近づいたと思われる過程の部分を褒めてあげればモチベーションの向上にもつながるという事が分かると思います。「結果+過程」この褒め方の式をぜひ使ってみてください!

Part2 叱り方

この叱るという者は褒めることも何倍も難しいというのは言うまでもないと思います。まずそれなりに信頼関係ができていないと叱っても相手の心に響くことはありません。

「俺のこと良く知らないくせに何なんだよ」

 こんな風に思われてしまうだけです。また信頼関係ができていたとしても叱り方を間違えれば相手のやる気をなくしてしまうだけです。それではどのように叱ってあげればよいのか。私は3つの方法を使っています。それは下記のとおりです

①叱る前に前置きの言葉を作ってあげる

②具体的なデータや数値、有名な人の例を挙げてあげる

③当人に今後どうすればよいのかを考えさせる。

 この三つを行うことがより選手に気持ちが伝わることに繋がります。まずは①の前置きの言葉について説明します。例えば遅刻をしてきた選手がいたとします。その時に「なんでお前は遅刻するんだ!」といきなり感情をぶつけても自分だってたくてしたわけじゃないのにと思ってしまって終わりです。しかし、そこで一つ、「最近結果が出てないよな?こういう遅刻も関係しているんじゃないのか?そこを直せば何か変わってくるんじゃないのか?」このような言い方に直したとします。すると言われた当人の感じ方の中にいろいろ考えてくれてるという気持ちが生まれるかもしれません。少なくとも!初っ端でいきなり怒鳴り散らすよりは聞き入れやすいと思います。

 次に②の具体的なデータや数値、有名な人の例を挙げるという事に関してです。私はせいぜい高校まで野球をやっていたレベルの選手です。プロ野球選手でもなければ甲子園で活躍したわけでもありません。中学生になり少しずつ自分の信念が芽生えてくるころでもありますから私が意見しても聞いてもらえないのではないか。そんな風に思い、私は明確な数値やデータを用いたり、プロ野球選手の本をたくさん読むなどして「あの選手はこうこうしているらしいぞ」などと紹介してあげる方が選手にも信頼してもらえると思います。自身の考えよりプロになった人の考えの方が信頼できるというのは悔しいことですが事実でもあります、、。いつかそれをも超える指導力を身に付けたいと思ってはおります!

 そんな自分の目標は置いといて③の当人に今後どのようにすればよいか考えさせるという事に関して話していきます。いくら私たちが言葉を投げかけても当人が聞き流してしまっては意味がありません。そこで話の最後に「今後どうしていく?」という質問をしてあげます。このことで嫌でも自分がした失敗と向き合うことになります。さらに口に出させることで強く意識づけをさせることにも繋がります。今後に生かすためにも考える時間を与える。失敗に背を向けさせないことも教える人間の責任だと考えています。以上3つが叱り方のコツのようなものになります。叱るというのは叱っている側も大変なことだと思います。だからこそ!しっかりと相手に伝わるようにしたいですよね。自分の部下に、自分の子供に、後輩になどいろいろなケースはあると思いますがどの方にでも使えるコツだと思いますので是非試してみてください!

さいごに

 本日もここまで読んでくださり有難うございました。人に何かを伝えるって本当に難しいですよね。まだまだ若造の私ではありますが本当に今までの指導をしてくださったすべての方に頭が上がらない思いでいっぱいです。100人いれば100通りの価値観がありますし、これという正解がないのだと思います。だからこそ相手の考えをできる限り汲み取ったうえで話を聞きながら柔軟に伝えるという事が大切です。私は今回褒め方と叱り方について記しました。しかしこれが絶対正しいという事でもございません。皆さんが困ったときに一度試していただければ、、そんな思いで書きましたので皆さん等の考えもお聞かせいただけるととても嬉しいです!改めてですが最後まで読んでくださり有難うございました!


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