マガジンのカバー画像

読んだ本

9
読んだ本を紹介した記事をまとめたマガジンです。書評というほど硬派でもないので、気張らず読んでください。本を選ぶ際の参考にして頂ければ幸いです。
運営しているクリエイター

記事一覧

【ノンフィクション】ガーシー議員の本が面白い

【ノンフィクション】ガーシー議員の本が面白い

まだ途中までしか読んでいませんが、ガーシー(東谷義和)氏の自伝が面白いです。

こういう世界があったんだなあと。裏社会モノのノンフィクションは面白いですが、この本もなかなかハードな内容となっています。多くの有名人・芸能人が実名で登場するあたり、読み応えあります。

読み物として知るのは良いですがねえ。実際にこういう世界には行きたくないものだ…とにかく面白いので、ぜひ読んでみてください。

眠れぬ夜に修造。書評『人生を変える修造思考』

眠れぬ夜に修造。書評『人生を変える修造思考』

正直、私は舐めていました。松岡修造さんの「諦めんなよ!」「やればできる!」といった熱意は、バラエティ番組の範疇だと思っていたのです。「なんだよ、暑苦しいな」ぐらいにさえ思っていました。

しかし、松岡修造・著『人生を変える修造思考』を読んだところ、その気持ちが一転、「これは人生を明るくするヒントに溢れている!」と感じるようになりました。私は中古で1円で購入したのですが、こんな破格な値段で修造さんの

もっとみる
ビートたけし・明石家さんま・タモリ…なぜビッグ3は今もなお売れ続けているのか

ビートたけし・明石家さんま・タモリ…なぜビッグ3は今もなお売れ続けているのか

ビッグ3と言えば、芸能界の大スター、ビートたけし・明石家さんま・タモリの3人を指す言葉。一説には1988年頃からビッグ3と呼称されるようになったとされ、すでに30年以上もビッグ3として君臨し続けていることになります。

1988年といえば、たけし41歳、さんま33歳、タモリ43歳の年。2020年現在、第一線で活躍する芸人・タレントの年齢を考えると、ナインティナインの岡村が50歳、くりぃむしちゅーの

もっとみる
「古典落語」はいつから「古典」になったのか?

「古典落語」はいつから「古典」になったのか?

日本の伝統と言えば、様々なものがあります。例えば初詣。江戸時代初期ぐらいからありそうなイメージですが、実は明治18年(1885年)にとある新聞が川崎大師について取り上げたときに使われたのが最初だそうです。明治30年(1897年)には頻繁に使われるようになったようですが、初詣の歴史はほんの120年ちょっとしかないことがわかります。

このように、いわゆる「伝統」がさほど昔から続いているものではないこ

もっとみる
遠くない未来に実現するかも? 『ドラえもんを本気でつくる』

遠くない未来に実現するかも? 『ドラえもんを本気でつくる』

いくら科学技術が進歩した現代とはいえ、ドラえもんができるのは遠い未来の話のよう。しかし、ドラえもんを作るために日々研究に勤しむ人がいます。日本大学文理学部助教の大澤正彦氏です。幼い頃から「ドラえもん」を作りたいと考え、慶應義塾大学大学院にて研究を重ねてきました。そんな筆者が執筆した本、『ドラえもんを本気でつくる』(PHP新書)をご紹介。平易な文章であり、全200ページほどの新書サイズなので、サクサ

もっとみる
なぜフォークの歯は4本なのか

なぜフォークの歯は4本なのか

何気なく使っているフォークですが、なぜフォークの歯は4本なのか気になります。フォークの歯の本数については、何か歴史的な背景があるかもしれません。ということでさっそく調べてみることにしました。

平凡社『フォークの歯はなぜ四本になったか』によれば、中世ヨーロッパでは、2本のナイフで食事をしていたとのこと。右利きの人は、左手に持ったナイフで肉を押さえ、右手のナイフで適当な大きさに切って食べていたといい

もっとみる
あらゆる学問の入門書として。『世界でいちばんやさしい 教養の教科書』

あらゆる学問の入門書として。『世界でいちばんやさしい 教養の教科書』

一般教養というと、大学時代の最初の頃に受けた講義を思い出します。授業を受けて単位を取った記憶はありますが、そのほとんどの知識は忘れてしまっているのではないでしょうか? そこで教養科目を総ざらいできる本を紹介したいと思います。

その名も『世界でいちばんやさしい教養の教科書』。雑学系の本は数多ありますが、この本は図や絵を多用しており、わかりやすいです。さっそく中を見ていきましょう。

まずは基礎の基

もっとみる
【読書】村上世彰、高校生に投資を教える。

【読書】村上世彰、高校生に投資を教える。

読書の秋。時間もあるので、本を読む習慣を取り入れました。ジャンルに囚われることなく、幅広い本を読みたいものです。

今回紹介するのは、村上世彰氏『村上世彰、高校生に投資を教える』という本。N高投資部・特別顧問に就任した村上氏が、高校生に投資を教えます。

村上ファンドのイメージから、テクニックで儲けるイメージを抱きがちですが、本書は「投機」ではなく「投資」をすべきと主張。内容も、長期的な視点から投

もっとみる
自己啓発にも科学を~【書評】残酷すぎる成功法則

自己啓発にも科学を~【書評】残酷すぎる成功法則

本書は、一般的に言われている「成功者は優秀」「成功者は社交的」「成功者は健康」のような類の法則を、科学のチカラでバッサリ一刀両断。反対に「成功者は普遍的」「成功者は嫌われ者」と解説されている。

主張にはエビデンス(証拠)が必要だと述べる本書。科学の世界の考え方を、自己啓発に持ち込んだわけだ。実際に目次のなかのいくつかを見てみよう。

・親切な人はこれだけ損をする!残酷な統計
・ギャンブルで「理論

もっとみる