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かつて碇シンジだった俺達のための映画【シン・エヴァンゲリオン新劇場版𝄇 ネタバレあんまなし】

どうも。テレビアニメ版放送時に中学生くらいだったおっさんです。3月8日公開初日午前7時からの初回を午前休取って観たクソデカクソエモ感情を処理すべくこのnoteを書いております。

ネタバレなしなので最低限の説明にとどめますけども、シン・エヴァは俺たちモラトリアム野郎どもに「もうさすがに大人になりな」っていう現実を突きつける映画でした。

テレビアニメ版の放送開始から25年。僕たち私たちは、年齢だけは立派なオトナになりました。でもエヴァの呪縛からは逃れられていないんです。エヴァンゲリオンの全ての謎がわからないと、完結しないと、スッキリしないと思っていたんです。

同じように、社会人になって何年経っても、学生の気分は根本では抜けていなくて、年収がいくらを超えたらとか、部長になったらとか、40歳になったらとか、結婚したらとか、子供ができたらとか、"何かをキッカケにしてどこかの誰かが自分を導いてくれたら"なんて思ったりしてしまっているんです。このまま生きていれば確実に来るターニングポイント。でも、そこで自分を導いてくれるどこかの誰かなんていないんですね。

ありもしない理想の王子様を思い描きながら生きている僕たちは、14年間大人になれなかった碇シンジと一緒なんです。地元の同窓会で元クラスメイトの女の子に「あいつ俺のことぜってー好きだったよ。今でもイケるべ」なんて思っちゃうほど、時計の針が進んでないんです。

その間に式波・アスカ・ラングレーたちは大人になってしまった。すでにオトナだった葛城ミサトたちももっと大人になってしまっていた。かつて碇シンジだった僕たちが、年齢的には加持リョウジであったり、碇ゲンドウであったり、冬月コウゾウであったりのように歳を重ね、それぞれの大人になっていく物語をエヴァンゲリオンと一緒に紡いでいたんですね。

当初の公開予定から12年半延期し、完成後もコロナ禍で延期を繰り返したシン・エヴァ。ようやく観られてよかった。この映画を観てようやく前に進める、先に行けるオトナたちはたくさんいるはずです。ありがとう、全てのエヴァンゲリオン。

最後に、スタッフロールはキッチリ見ろよ!!!!!最後にクレジットされている彼の存在こそが、大人になろうっていう強烈なメッセージだと思います!あとパンフレットも買おうな!!ネタバレインタビュー多数収録の激アツ仕様や!!!

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