やる気を引き出す問いかけ

もし、あなたが、経営者や管理職やリーダーであれば、日常的に接する人の中に、部下やチームメンバーを思い浮かべるかもしれませんし、個人事業主であれば、共に働くパートナーやクライアントを思うかもしれません。また、子どもがいる方なら、子どもを思うかもしれません。

私は、コーチングや人材育成コンサルタントという職業柄、毎日、様々な人にお会いしています。

人と会うということは、なんらかのコミュニケーションが行われています。

コミュニケーションとは、意思伝達を、言葉や、表情、動作などを通して、相互に理解しあう努力をすることだと、私は考えています。

人は、そもそも、ひとりひとりが、違う存在なので、どんなにわかり合おうと思っても、完全に理解することはできません。だからこそ、違いを理解するためにコミュニケーションを意識的に行うことが必要です。

今回は、コミュニケーションのひとつとして「問いかけ」に着目したいと思います。

問いかけは、日常の会話の中に、必ず含まれているのですが、その無意識の問いかけによって、相手のやる気を高めたり、逆に下げたりすることがあります。

ここでは便宜上、問いかけ者を「質問者」、問いかけられる者を「回答者」と表現しますが、あなたの立場によって、「上司-部下」「自社-顧客」「自分-パートナー」「コーチ-クライアント」「親-子ども」と読み替えてください。

さて、普段、無意識に交わしている会話のひとつを思い浮かべてください。その問いかけは、"何について"話しているのでしょうか?

この"何について"="問いかけの対象"は、大きく2つのことに分類されます。

1.話している当事者とは切り離された事柄。
例えば、仕事の進捗や、検討事項の状況、外部環境の分析、競合の動き、または、宿題の進捗かもしれません。

2.話している当事者自身に関すること。
例えば、目標としていることや、ビジョン、嬉しかったことや、日々、大切にしていること。もしくは、大変だったことや、いま、抱えている悩みや課題などがあるかもしれません。

さらに、"2.話している当事者自身に関すること"は、

2-1.回答者の内面やあり方に関すること(being)
2-2.回答者の行動(doing)

に、整理していくことができます。

私は、コーチングやコンサルティングをしていく中で「やる気を引き出す」というタイミングだと感じたときは、特に、2-1.回答者の内面やあり方に関すること(being)に着目した問いかけを意識的に行っていきます。

内面を、さらに掘り下げていくと、感情や気持ち、考え方や、価値観、信念なども含まれます。

そして、読みとったその方の感情や想いを言葉にして、伝え返しています。そこには、相手に対して、一切の評価や判断をしたりすることなく、ただただ、そのbeingを受けとめます。

人は、理解された、わかってもらえたと感じるときに、ものすごく力強く前に進むエネルギーが、内面から湧いてくるからです。

普段、コミュニケーションに困っているとしたら、どんなことについて問いかけをしているか、ちょっとだけ、意識を向けてみることをオススメします。

問いかけのコツがわかると、相手のやる気を引き出したり成長の支援ができたり、より良いパフォーマンスを発揮してもらったりできるようになります。さらに、問いかけ力を磨くことは、人間関係がより良好になり、自分自身の成長促進にも使えますし、結果的に、自分を幸せにする近道になります。

今回は「やる気を引き出す問いかけ」について書きましたが、”問いかけ”は目的によって使い分けることで、違った効果が得られます。コーチや人材育成コンサルタントは、”問いかけ”の方法についても、様々な視点、視野、視座を持って、シーンによって意識的に、使い分けています。

人生をより良いhappinessで満たしたい方に、届きますように!

yoko

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