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1人が100でなく、100人が1の力で動物愛護活動ができたらいいな。

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(↑:神奈川県動物保護センターから猫ボランティアへお引越しの日。職員さんに抱っこしてもらって撫でてもらってご満悦♪)

昨日放映された「ノンフィクション」の太田先生のドキュメンタリー前編を拝見し、あらためて感じることがたくさんありました。あまりにすばらしい番組で、おそらく想像以上に反響があって、今後もきっといろんな場面でたくさんの人が見ることができるようになる気がしました。

そんな感じがしたからこそ気になる部分もありました。

偶然今日、久しぶりに愛護センターからお電話をいただいたので、とってもいい機会だったのでたくさんいろんな話をさせていただきました。

番組で、70頭近い中型雑種犬の多頭崩壊(崩壊はしてないかな?)の去勢手術の部分で、行政がもっと介入してくれれば…という話がありました。先生のおっしゃる言葉は重みがあり理由があり、先生はおっしゃっていいと思います。気持ちはとっても、痛いほどよくわかります。でも聞く人によってはまた行政批判につながりかねないなぁ。。。とちょっと心配にもなったのです。

たったの4年だけど。一つのセンターだけだけど。
代々のセンターの職員さんたちといろんなお話しして、様子を見てきて。
最近別件で起きている犬の飼い方の問題の件で、思いがけず改めて行政の介入の難しさも知り。

行政の立場での言いたいこと。
ボランティアの立場で言いたいこと。
獣医さんとしてかかわる立場で言いたいこと。

それぞれにいろいろあるな。。。とつくづく思います。

現場で携わる人たちが意見し合うのはとても大切だと思います。携わる人たちが言う分には、きちんと理由があって、程度はあるけどいっていいと思うのです。

でも、直接携わらないひとが、ちょっと見知っただけで、誰かを批判するのは、それぞれの方の業務の邪魔をすることになってしまい、それは結果、犬や猫たちが迷惑をこうむることになる。

一般の方よりは関わっているけれど、前線の人ほど関わってはいない、私のような立場だからわかったことなのですが。

このことは心のどこかにとどめておいてほしいなと。心から思うのです。

今日、センターの方と、そのことについてもお話しすることができました。

飼われてしまったら残念ながら個人の所有物になるので、どんなにその犬や猫がかわいそうでも結局決定的に手出しはできない。わたしも身をもって最近つくづくわかったことです。

太田先生は神様のようだけれど、太田先生がおひとりですべてを抱えこんでは本当に大変だと思います。

今の動物愛護の世界は、一部ボランティアの方が身を粉にして、生活をなげうって動物を救っています。これはやはりどうにもどこかで無理が出る。みなさん疲弊してしまう。

蛇口を閉めること。
飼う前の大人の人に、将来犬を飼う子供たちに、飼うまえに大切なことを伝えなければ。
多頭崩壊しないように、そういう危険性のある人に、最悪の事態になる前に手を打つことをしなければ。

数人が100のパワーで臨むのでなく、
100人が無理のない1から5位のパワーで臨めるような状態になるといいなぁと思います。

山のようにいる愛犬家や愛猫家が変わることで、きっと世界は変わる。

犬や猫はいつも人間の心を救ってくれています。
困っている犬や猫や動物たちを救えるのは人間です。
出来る人ができる範囲で彼らに恩返しをしていきましょう!

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(↑:大好きなナダル君。4年前、神奈川県動物保護センターにはじめて訪れたときに会った雑種犬です。主張の強い子たちが去った後に、「ねぇ、僕も撫でてくれる?」とそばに寄ってきた時の写真。最高にかわいい犬でした。現在は家族が一杯のご家庭で楽しく暮らしています(^^))

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