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「神様しばい」をプレゼン! 2章以降有料だけど、まずは遊んでほしい7の理由

初めまして。KADOKAWAから配信されているアプリゲーム「神様しばい」こと「かみしば」で、シナリオを担当している犬井楡と申します。

最近の情勢を受けて、「時間が空いてしまったな」という方へ。「かみしば」のイベントも見送りとなってしまい、寂しく思われている方へ。(※今後のイベント開催は検討調整中ですが、未定とのことです)

今だからこそ、手元で楽しんでいたける「かみしば」の魅力をプレゼンさせてください。

本来は、スタッフのダイマに意味はあまりないと考えています。が、今に限っては、楽しめるものはどんどんお伝えしていきたいという気持ちで作成しました。
シナリオライターから見た「かみしば」のお勧めポイントをまとめていますので、ぜひご笑覧・拡散ください!

「神様しばい」を一言で言うと

「かみしば」は、一言で言うと、"芝居モノ"。「演劇部の男子たちと、北欧神話の神様が、2人芝居を作り上げていく青春ストーリー」です。


元演劇部だったよ!という方や、今も舞台ファンだという方にはもちろん、部活モノは手広く好きだという方にも気軽に遊んでいただけます。

それではプレゼンを始めましょう!


1) 木村良平さん、岡本信彦さんのラジオが企画・原案

「かみしば」には、ちょっと変わった経緯がありまして、ラジオ「木村良平・岡本信彦の電撃ガールズスマイル」発のオリジナル作品です。
両パーソナリティやラジオスタッフ、リスナーさんのアイデアから生まれています。


ラジオでも何度か言及されていますが、これ、ガチで会議室で会議して作られています。本当にただの雑居ビルの中の、普通~~~の会議室でした。2リットルの「おーいお茶」を持ち込んで、1回につき2〜3時間は話し合いました。
その会議室で、お2人から飛び出したのは、「本気で芝居できる作品がいい!」という役者ならではの要望でした。

声優が、芝居をしたいと言う。当たり前のことかもしれませんが、だからこそ、大切に突き詰めたいテーマだと感じました。

たとえばパン職人がパンへの愛を、ミュージシャンが音楽への愛を語る言葉って、惹かれるものがありませんか? その道を職業に選んだ方が、自分のプロ意識を信じて進む姿には、清々しい引力がある。
「神様しばい」の作品作りにおける木村さん、岡本さんも同じです。そんな希望が結実した本作では、お2人の、役者としての本領を感じていただけると思います。

具体的に言いますと。通常、ゲームの収録はお1人ずつ個別に録るという話は有名かもしれません。でも「かみしば」において、ロキと真尋が芝居をするパートは、木村さん・岡本さんが同じブースで同時にお芝居しています。しかもダミーヘッドマイクで。
これは、かなりレアです。

その様子がよく分かるインタビュー記事はこちら。

同時だと何が起こるかというと、「芝居の掛け合いの間が、生で見るのと同じように生きてくる」ということ。
木村さんが岡本さんの反応を見て、その瞬間でお芝居の方向を変えたり。木村さんがセリフを言い終わる前に、岡本さんが重ねてツッコミを入れたり。
より生のお芝居に近い状態で楽しんでいただけるんです。これは、お2人ご本人の念願でもあったと思います。
だからこそ、お2人のファンの皆様はもちろん、声優の技が聴きたいというすべての方に、きっと楽しんでいただけると思っています。


2) 本気で芝居と向き合うストーリー

本編のストーリーについて。あらすじは公式サイトをご覧いただければ嬉しいのですが、ここで追記したいのは「劇中劇だけでなく本編ストーリーも、ロキや真尋たちが、芝居とがっぷり組み合う様をこれでもかと描いている」こと。

最初は「芝居なんて人間の下らない遊び」と一刀両断する神之ロキ(CV:木村良平)。神様であるロキにはもともと変身能力があるので、役になりきったりしなくても、何にでもなれます。
つまり演技なんてする意味全然わからん状態。むしろ、バカげてると思ってる。

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そんな彼が、芝居することの楽しさに目覚めていく様子は、木村良平さんのお芝居の巧みさと相まって胸熱です。その成長ぶりは、特に2章で感じていただけます。

叶真尋(CV:岡本信彦)は逆に、「芝居が大好きなのに、とあるトラウマで舞台に立てない」状態。そんな彼が、ロキと運命の出会いを果たし、彼との2人芝居という新たな道を歩み始めます。

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ロキがいれば芝居ができる! と喜ぶ彼の笑顔はまぶしい。けれどそれは取りも直さず、ロキがいないと芝居ができないということでもあり……少々、暗雲の立ち込める予感がしてきますね。
この依存関係が抱える問題は、やがて、ロキ・真尋の役者としての生き方につながっていきます。

ところで我々は、本作のシナリオを作るにあたって、後述の演出家・松崎史也さんにもインタビューさせていただき、ひとつの格言を得ました。
それは、「演じるということは、その役と自分との"距離"を見極めること」。
ちょっと分かりづらいでしょうか? 
私は、こう解釈しています。
役者がやっているのは、ひたすら役と、自分と向き合い続けることだと。
これ、つまり人生なんですよね。ちょっと大きく出過ぎた感ありますが。

少年たちが芝居を通じて人生と向き合うストーリー、それが「かみしば」だと、あえて言わせてください。だからこそ、熱いのだと。

でも、こうは書きましたが……ロキは神様です。つまり人間ではない。ということは、真尋たちと同じ意味で、人生と呼べるものはロキにはないんですよね。

そんな彼の「向き合い方」がどうなっていくのかも、ぜひ見届けてください。


3) 全員、芝居が大好きなキャラクターたち

主役はこの2人ですが、脇を固めるキャラたちも、みんな芝居が大好き!

いつもハイテンションだけど、稽古になると本気モードで隙のない演出担当・西野総介(CV:古川慎)
凡人な自分に自信がないからこそ、書くことにだけは必死の苦労人な脚本担当・東堂章(CV:内田雄馬)
文武両道で心優しい王子様、でもいざというときは誰より攻める部長&衣装担当・南條衣月(CV:八代拓)
誰とも馴れ合わないと言いつつも、実は先輩たちが大好きな素直になれない音響担当・北兎律(CV:村瀬歩)
爽やかな大人気若手俳優……でも、真尋と因縁がある様子?のライバル役者・神楽有希人(CV:松岡禎丞)

みなさんはどのキャラが気になりますか?
驚くなかれ、本編にはさらに、プラス4人のライバル役者が登場します。彼らを見守る大人キャラたちにもドラマが。無料の1章をプレイするだけでも、いわゆる「推し」が見つかるはずです……!

※ライバルである虹架高校のキャラクターや、大人キャラが気になる方は、2章をプレイされることをお勧めします。2章はストーリー的にも「かみしば」の一番面白いところの1つなので。試し読みムービーはこちら!


4) シナリオボリュームがすごい

第1章は全部で約50,000文字。ボイスを全部聴きながらプレイすると、アニメ3話ぶんくらいの充実感があります(※個人の感想です)。1つの章の中に、本編と劇中劇がまるっと含まれます。
長すぎてアプリゲーっぽくないよという方。そうなんです、「かみしば」は正直、最近のアプリゲームというよりコンシューマ向けノベルゲームのほうが近いと思っています。ガチャやレベル上げ、体力消費を待つことなく、一気に読める。
むしろそっちがお好みの方には、ベストな選択肢と言わせてください。

また、本作はロキと真尋が主人公であり、"プレイヤーを投影する主人公"はいません。キャラクターたちのやり取りを、各キャラの視点で見ていくタイプのシナリオです。イラストとボイスのある小説を読むような感覚を味わえるかと! 

プレイスタイルは皆様次第ですが、私はオートモードにしてボイスだけをドラマCDのように聴いたりもしています。これ、なかなかお勧めでして、作業のお供の"ながら聴き"も可能。

なお、配信中のサブストーリーもフルボイスです。本編を見ていなくても、単体で楽しめるお話もあります&ミニゲームのポイントをためれば無料で読めるので、ぜひお気軽に!


5) 松崎史也さん、ほさかようさんの参戦が熱すぎる

本作が誇るスタッフ陣をご紹介します。演劇表現の監修に、演出家の松崎史也さん。劇中劇の台本執筆に、脚本家のほさかようさん。このお名前が並ぶことのワクワク感は、半端ではありませんね……!

松崎さんには、たとえば稽古シーンのリアリティや、演出家である総介・鷹岡のセリフの説得力を、かなり細かく見ていただいています。

ほさかさんの劇中劇は、シンデレラに海賊、ロボットに音楽家、オペラ座の怪人などなどモチーフが多彩、話運びは奇才、しかも演じるのは2人の天才。その面白さは、松崎さんも太鼓判を押しています。

とんでもないことを言うようですが、本編シナリオが長くて時間がないなーと感じる方は、まず、がーっとスキップして芝居パートだけを観ることから始めていただいてもいいくらいだと思っています。もちろん、前後の本編シナリオを知った上で観ると、より面白いのですが。

個人的には、4章の「ロボットと音楽」が<第1部>のお勧めです。何度観ても泣ける。
一方、たとえば5章の「オペレッタ・ファンタジア」は、ライバルである虹架高校・バルドル(※しかも歌姫の役)による歌も挿入されているので、まずはこれだけをお目当てにしていただいてもいいくらいだと(略)。
これ以上書くと、KADOKAWAに怒られそうですが。


6) システムボイスのこだわり

めちゃくちゃ細かい部分ですが、ログイン画面で聴けるシステムボイスもけっこうあるし、ちょっと特殊ということを記しておきます。キャラの誕生日やクリスマスなどのイベントはもちろん、「キャラAからBへのコメント」×「Bからの返事」という、2つで1つ的なボイスも多数入っているのです。
しかも、現在プレイしている章に合わせて内容もころころ変わるので、たくさん遊ぶほど楽しんでいただけると思います。
こういうの、ゲーム好きにはたまらなくないですか……!

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7) 最後に、2章以降は有料です。が!

ここまでプレゼンしてきましたが、最後に大事な価格について。1章は無料ですが、2章以降は、1章あたり610円です。
「基本無料」のアプリがたくさんある中、正直チャレンジングな設定だと思います。ここについては、本作のディレクターの発言がすべてを語っているので、引用させてください。

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まとめると、「アプリだけど、コンシューマーに比肩する体験を提供しています」ということ。PS Vita、Switchなどのコンシューマーゲームを章ごとに分割で買えるというイメージを持っていただけると、とても近いと思います。

ディレクターインタビューの全文はこちらから。

(追記:章ごとに分割で買えるため、気になるキャラがいる方は、そのキャラのいわゆる「お当番回」から始めていただくのもいいかもしれません。
ざっくりと、1章:中都演劇部 2章:中都演劇部(+虹架演劇部) 3章:南條衣月 4章:北兎律 5章・6章:中都演劇部+虹架演劇部 ……がメインでフィーチャーされています。かなりざっくりとなので、詳細は「神様しばい お試し読み」でぜひ検索を!)


まとめ

もちろん、イラストレーター・たまさんのキャラクターデザインが大変可愛いことや、主題歌の「フタリプレミア」が神曲だったり、パズルゲームがけっこう中毒性高かったり、律が愛する謎のアザラシ・ノルッパがフィンランド出身という細かすぎる北欧ネタなど、本稿では語り尽くせない魅力も多数。1つでも興味をひかれたら、触れてみていただけないでしょうか。

現在、かみしばスタッフは、見送りとなったイベントの再調整や、今後の展開について知恵を絞っています。それが実になるまでの間、乙女の皆様を笑顔にするための一助として、本稿を拡散していただけると幸甚です。

現在、<第1部>となる1~6章までが配信中。まずは無料の1章を、気に入っていただければ有料の2章以降を、ぜひプレイしてください!

あなたの春休みや、ふと空いた時間、癒やしがほしいタイミングを、芝居男子たちの青春で埋めてみませんか?


その笑顔が、今後の「かみしば」「ガルスマ」に直結します(かなり本音で)。


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※本稿はアプリ配信者の掲載許可を得ておりますが、内容はあくまで個人的な主観に基づくものであることをご理解いただけますと幸いです。

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