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今後の予定 2『じゃあお前は何が書きたいのか?(主人公について)』

・Who : どんな主人公が活躍するのか(浦和良再誕)

「じゃあお前は何が書きたいのか?」

それを説明するには、四つの話をしなければなりません。

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昔、超絶大人気少女漫画『美少女戦士セーラームーン』の、やはり超絶大人気となったアニメ版無印が放送されていた頃のことです。

浮世離れしてはいるが心優しい天才少女、水野亜美(セーラーマーキュリー)というキャラがいました。

主人公である月野うさぎ(セーラームーン)のチームの一員で、当時アニメージュ誌人気投票で絶大な支持を得ていた、ということだけ覚えておいてください。

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水野亜美が二度(本当はもっと)邂逅する男友達として、浦和良というキャラがいました。

結論から言うと、私の終生の推しになりました。

傍目にはポジティブでもネガティブでもない平均的なゼロの顔をして。

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近くで見ればポジティブとネガティブの間で揺れながら全人格的に足掻き。

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「自分の中に眠る恐るべき化物」と、「それを巡る悪しき者共の謀略」という、猛烈に呪われたネガティブな状況を、最終的にはポジティブへの志向で吹き飛ばして、結果的には奇跡を起こす。

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熟成する度に少しずつ味の変わっていく、酒精と風味と芳香、全てが強めのウイスキーみたいな素晴らしさがありました。

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彼の成熟の行きつくところまでついていきたかったのですが、そうはなりませんでした。彼は二度(本当はもっと)出てきて、それきり出番がなくなってしまいました。

彼のクセの強さは、ふつうはキツさとして捉えられるものでもありました。水源の上流から湧き出る清水のような存在である水野亜美。彼女が彼と交じり合うことを、到底容認できなかった人の方が圧倒的に多かったのです。

猛烈なクレームが届いていたという話を小耳に挟んだりもしました。まあそりゃそうだろうよ。分かるよ。だがなあ。

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ということで、私の中では、

「地下の果てしなき暗黒から、複雑な機構のカタパルトを介して、地球脱出速度で天高く舞い上がり、光輝く白熱の軌跡を残す、超巨大ロケット。浦和良はそうなりえた。

では、実際にそうなったら、コズミック全人格的巨大感情が滂沱の涙としてあふれ出すほど素晴らしいに違いないし、その偉容をなるたけ多くの人々の目に焼き付けたいと思うじゃないですか。

ナニ? ふつうの人は地下の果てしなき暗黒なんか見たくない? そうだね。じゃあそこはなんか工夫して行きましょう。

とにかく見て欲しいのよ。ああ、心の目に焼き付けることができて、本当によかった、と心から思えるものにするからさ」

というテーマが、ずっと私の中でグツグツと醸成され続けていたわけです(推しのプレゼンをすると喋り方が演説調になるオタク)。

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ということで、そういう主人公が大活躍する話を書くってことです。これはぜひやっていきたい。

素晴らしい「彼岸の星」を垣間見せてくれた元キャラの、その先をオリキャラとして描くことで、人間が行きつくところまで行ったら見えてくるかもしれない「彼岸の星」と、そこにたどり着いた彼の姿がまた見たいんです。それができれば、きっと、途方もなく素晴らしいに違いない。

そのためになら労力はいくらでも費やすし、下ごしらえが十年二十年三十年かかっても構わん。

死ぬまでにキッチリ満足の行くように書き終えたら、それでええねん。

多分「皆! あれが星だ! 綺麗だろう! 美しいなあ! 俺たちは星を見たんだ! あそこへ行ったんだ! 素晴らしかったなあ! この輝きで元気百倍で生きていける! 俺は元気百倍で生きた! 幸せだった! これから生きていく皆! 多分星が見えなかった時に比べればナンボか幸せだと思うんだ! 思うだけだけどな! 本当にそうであればいいと思うんだ! そんなわけで! 幸せになれよ! じゃあな! (あれーなんか無限大に眠いんですけどー麻酔の量が多すぎるんじゃろかー多幸感と相俟ってメチャクチャ気持ちいいなー何にも辛くないし痛くないし苦しくないなー有難いことだなーグッスリ)」と死んでいけるだろう。

それが、私のライフワークになるでしょう。やるぞ。マジで。

(続く)


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