見出し画像

随筆(2020/10/1):発達障害者には『的外れでも死なない』のマインドがとても大事(4.まともな質疑応答を成り立たせるために、親切をすることで、信頼の下地を構築する)

3_4.次に、やはり、意図は明瞭に示せなければならない

3_4_1.善意を意図として明確に示した親切を、やはりきちんとやらねばならない

さて、親切に関わるところですが、取引先や仕事組織では、他人に影響のある、自分に要請されている仕事は、もちろんきちんとやりましょう。
この要請は、しばしば言語化されていません。
誰かが開いている扉を閉めるように、周りの状況から判断してやっていかねばならないこともあります。
こういう時に、誰かや自分に要請されていることを読み解くのは、メチャクチャキツイ。
ですが、やらないと、それは、親切とは言えないでしょう。

あと、依頼、頼み事は、基本的に聞きましょう。
これはしばしば、しぐさで示されることもある。
まあ、言語化してお願いするのは、脳のリソースを割いて、コストかけて考えなきゃならんから、面倒だしね。
相手がこちらに信頼がないか、ナメてると、そこまでのコストをふつう割きたがらないからね。

こういう時に、自分に向けられた要請を読み解くのは、これもやはり、メチャクチャキツイ。
ですが、やらないと、それは、親切とは言えないでしょう。

***

「親切をする」
ということは、
「自分が、相手のためになると思った、やりたいことをする」
いわゆるお節介焼きよりも、まず
「相手が、相手のためになる利益を求めて、自分を頼ったら、それはやっていく」
ということです。

だから、要請されている仕事や頼み事をやる。
これが、親切の、真の第一歩です。

***

ちなみに、大事なことがあります。
「自分は相手の頼りに、ためになるべく、こうした厚遇をしているのだ」
ということを、出来れば言語で明示的に、そうでなくても、せめてしぐさで示した方がいいですよ。
相手に、あなたの善意を、解読コスト込みで投げるの、デメリット入りのメリットを、つまりは毒リンゴをくれてやっているのと同じだ。
それはやめた方がいいですよ。本当に。そんな厚遇、有り難くは受け取れねえよ。

意図は、明瞭にせねばならない。

「自分が善意でやっている。感謝を余儀なくされろ。というの、汚ならしいんだよ」?
まあねえ。
相手に伝えない。感謝コストを割かせたくない。そんなものは要するに、相も変わらず毒リンゴだ。という美意識、確かにある。分からなくはない。
だが、相手が感謝するかどうかは相手の仕切りだが、相手が解読出来ないのはこちらの不手際だ。じゃあ、それは、こちらは避けていかねばならない。
まだ相手が(余儀なくしているという側面は排除出来ないとしても、一応は)自由に選択できた方がマシでしょう。同じ毒リンゴでも。

あなたは相手が喜んでくれるかどうか分からない。
これは常に付きまとうし、「相手が喜んでいる」ととりあえず信じられるようになるまで、そこは避けられない。

だが、

「たかがこの程度の厚遇では、厚遇をした側の本気が疑われる。
乏しい餌で釣って食い物にしようとしているやつかもしれない。
そうでなくても、いざとなったらケツまくる、やりたいようにしかやらない無責任なお節介焼き人間かもしれない」

という厚遇の閾値(特にそこに到達しているか、それともしていないか)は、まあ分かるだろう。
そして、じゃあ、そこをやや上回って、厚遇をしないと、そこは疑いは晴れないだろう。
自分も確信を持てないし、相手だって疑いを抱いているかもしれない訳だ。
これで疑われるのは自分だが、疑う、不安になるのは、下手すると相手の側だ。
相手に疑惑と不安のコストをかけさせている。そんなの、厚遇の意味がないやんけ。毒リンゴなんだってば。そんなのは。

ガツンと明示的に、ドカッと多めに、厚遇をしましょう。

***

かれこれこういうことをしているうちに、
「食い物にされている」
ような気配を感じることは、しばしばあることです。
だったらそこは、自分や自分の仕事組織の立ち位置を守るため、お断りすれば良いのです。

***

が、
「そもそも頼み事を聞かない」
あるいは
「自分の気分でのみ恣意的に受ける」
というの、そりゃあ報酬は手に入らないし、信頼ではなく不信が積み重なっていくでしょうね。逆効果だ。これは非常に避けなければいけないところです。

(続く)
(今回はやや短いですね)
(違うんだよ。長いのを二つに割ったんだよ)
(じゃあ次回は…)
(まあまあ長いっすね)
(なーんじゃそりゃ。もっと短く出来なかったのか?)
(やってもいいけど三つに割れるよ)
(お前毎回文章の配分おかしいよ)

応援下さいまして、誠に有難うございます! 皆様のご厚志・ご祝儀は、新しい記事や自作wikiや自作小説用のための、科学啓蒙書などの資料を購入する際に、大事に使わせて頂きます。