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Skyと、その絵を描くときのこと

はじめに

私はよくSky星を紡ぐ子どもたちというゲームで遊び、時にはそのファンアートを描くことがあります。今回はそんなSkyの絵を描くうえで考えていることや感じていること、描き方についてつらつらと書き連ねました。軽いメイキング的内容も含みます。

Sky星を紡ぐ子どもたちとは?

2019年夏に配信が開始されたゲームで、現在ではマルチプラットフォーム対応になっています。プレイヤーは星の子と呼ばれ、身に纏ったケープによって空を飛ぶことができます。特徴としては争いが無く、フレンドとの交流や世界そのものを満喫するのが主な楽しみ方のゲームです。


Skyとの出会い

元々Skyの存在は知っており、機種変更で対応端末を手にしたのを機に遊び始めました。遊び始める前に持っていた印象は景色が綺麗なゲームということ。元々イラストを描いていたので、Skyの景色を見れば背景を描く練習になるのではないかと思って興味を持っていたのが遊び始めたキッカケです。なので私にとってはSkyとイラストは最初から結びついたものでした。


メイキング

ここではメイキングも兼ねて自分なりの描き方を紹介します。イラストは記事執筆当時1番新しかったもので使用ソフトはCLIP STUDIO PAINT PROです。

ラフ

まずはラフです。私は普段キャラクターイラストを描くうえではとりあえずキャンバスを開いて線を走らせておけば何かしらになるだろうというスタイルを取っています。しかしSkyの絵の場合は別で、こういったものを描きたいというイメージを思いついてから描き始めることが多いです。
今回はただ明るいだけではない雰囲気になると良いなと思いつつ、星の子が不意にどこかへ連れていかれるような状態のラフを描きました。

線画

続いて線画。かなり柔らかいブラシを使用しているためふんわりした線に仕上がっています。この線だと着彩する際に馴染みやすくなるのでお気に入りです。
Skyの絵を描くときはこれで、と決めているのでラフから線画、色塗りまで全て同じブラシです。一応使用ブラシのリンクを記載します。
ぬる線マーカー(https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1704554)

色塗り

続いて色塗りです。全て1つのレイヤー内で色を塗っています。1レイヤーで厚塗りをすることによってパーツの境界には別の色も含むことになり、それが反射した色の様に見えて自然な印象になります。

加工

最後に加工です。基本的に薄い色で塗っているので加工で一気に色を引き締め、絵の見映えを整えます。具体的にはトーンカーブで色を濃くしコントラストを付け、グラデーションマップや色調補正で好みの色になるまで調整をしています。また今回は影と光もこの加工段階でつけました。

メイキング外の描き方について

ゲーム内の3D感そのままとはいかなくとも、パーツを塊で捉えた描き方も少し意識しています。特に髪を描くときがそうで、ゲーム内での星の子の髪はサラサラとしたものではなくプルっとした動きをします。そのためアホ毛や結び目周辺などを描くときでもその動きを意識して描いています。
他にも、茶色のケープは通常時ではここまで明るく薄い色ではないのですが、空間の光が加わったらこの色になるだろう、とした先の色で塗っています。

描くときに考えること

上で書いたようなイラストの表現方法として考えること以外の、内面的なものについて。
私は普段自分や友人の星の子以外を描く場合、いわゆる雀に近い恰好、しかし顔だけはお面を付けないノーフェスタイル星の子を描くことが多いです。この状態はあまりプレイヤーに左右されていない、生まれたての無垢な星の子らしさもありつつ、ある程度遊んでいるであろうプレイヤーの意思が入ってきているであろう雰囲気も出つつといった二面性を感じさせられるのではないかと思って描く題材として選んでいます。
また、Skyの世界を見たままではなく自分なりの解釈を混ぜて描くことも意識しています。星の子は皆Skyの世界を既に知っている状態であるけれども、その中で私にはこう見えているといった部分を抜き取っているような感覚です。
例えば、自分の星の子や友人を描くときには自分自身が持っている気持ちやイメージを含ませて描いています(これは私が星の子=そのまま自分という考え方でSkyを遊んでいるから、という理由が大きいです)。
当然、自分自身の星の子には私の中で生まれた解釈が含まれています。文字にすると少し気難しく感じさせる内容ですが、これは自分の星の子を描くならウキウキのボブヘアを、くらいの気軽な感覚です。友達の星の子を描くときには私が知っている雰囲気(いつでもおしゃれだったり、かっこいい空気を身に纏っていたり、愛に満ちていたり)をイメージに混ぜて描いています。

おわりに

Skyを始めて、その絵を描き始めて3年半ほどが経ち、以前より見てもらえることも多くなってきました。そんな中で自分の絵に向き合う機会も増えたため、今回noteにまとめてみた次第です。改めてここまで読んでくださりありがとうございました。

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