見出し画像

物件との出逢い

居酒屋をやる。


まずなにより大切なことはその物件をみつけることだ。
出逢うというんですかね。
居酒屋は出会い。
だからこそけっこう自信があった。
なんの後ろ盾も根拠もなかったけど、きっとみつかると。


それは太陽酒場の時の流れを体験しているから。
準備ができている人のところにチャンスは必ずやってくる。
というか上からみている誰かがいるならば、次はこいつにチャンスをあげよう選ぶ人は、
その為に努力し行動している人だと思う。
僕は東京に住んでいる時はそれがなかったと思う。だからチャンスの神様がやってこなかったんだと。
今は少なからず何年も前からその為に努力しているし行動している。
新しいお店のメニューも8割くらい出来上がっていた。
もちろん微調整はあるけれど行動はしていた。
ずっと準備してるし、ノートにもたくさん書いたし、まわりにもたくさん話した。
どう考えてもみつかるタイミングだ!(なんの根拠もない笑)


だからやろうと。いや、必ずやると。
2019年は必ず居酒屋を開き、より喜ばれる人生を生きる。
やるなら絶対いましかない。
だってほんと、ずっとそのことを追いかけて動いてきたんだから。


僕の物件の見つけ方はシンプルだ。
まずなんといってもイメージが大切。
自分がやりたい最高のステージはどんなところだ。
そこでどんな風に立ち振る舞い、どんな風にみんなは喜んでいるのか。
そこにいる人たちの表情は?気分は?
どんな気持ちでいて、どんな空気感のお店をやっているのか。イメージ。ひたすらイメージ。


だからここで、志がいる。
会社でいうなら理念ってやつだ。
なんの為に、それをやるのか。
それをぶれないものにする。この作業をやっておかないとオープンしても必ずブレて終わる。
目的やなんの為には別にみんなの為にとかじゃなくたっていいと思う。
自分が最高に成功してやるんだとかでもいいと思う。
僕がどんな風に考えどんな経験をしてどんな生き方をし、なにをやろうとしているのかはこのブログに書いてきた。
僕は日本を元気にしたい。
そう、少し変わっているのだ笑


イメージが固まったら次はそのイメージを形にする。
物件探しという点に絞っていえば広さ、家賃、スケルトンなのか居抜きなのかとか、物件を探す中で自分がやろうとしている物件希望を書き出す。ここでもホームランは狙わない。
ヒットエンドランだ。
島岡さんの言葉で僕が好きな言葉は「等身大の自分で生きる」ということ。
自分を大きく見せる必要も、無駄に自分を小さくみせる必要もない。
等身大の自分で、今の自分ができることでなにを世の中にすることができるかを考え行動する。
それだけ。


そんな感じで書き出したメモ書き。
あとはスーツに着替えて、GOだ笑


一度やったことがあるし、今回は大和でしかお店を出すつもりはなかったので前にお店を探そうと動き出した時より腰は軽かった。
大和でしかやるつもりがなかったのは、僕が最初に始めさせてもらったお店が大和で、そこにきてくれるお客さんによって商売をさせてもらってここまできたんだから、そこでもし他の街にお店を出してしまったら、その人たちがこれなくなってしまう。
くるこないは別として、それでもなんだかそれで違うお店にいってしまうというのは、人としての道に反するというか、義理人情に沿ってないと僕は思った。だから大和でやる。理由はそれだけ。いつもシンプルです。


スーツに着替えてまずは片っ端から大和駅周辺の不動産屋さんを歩いて回った。
それが2019年1月。
ほんとにこの年1発目から動き出した。
1月という季節だからか、なんなのか、物件は全然みつからなかった笑
太陽酒場を紹介してくれたお世話になっている不動産屋さんも顔を出したけど今は条件にあう居酒屋はないという。


特に僕が希望していた大きさの居抜きの物件となるともうほんと、全然ないと。


1件だけ思っていたより小さい物件をみせてもらったものの、やはりそこは希望に合わず。
他の物件もたくさん回った。
でもない、ない、ない。
ある店舗の人が言っていた。
「特に大和は横の繋がりが強い街だから、不動産屋さんに物件が回ってくる前に、水面下で話が決まってしまうことが多い」


とのこと。


なんてこった。
それじゃあもう道は絶たれたも同じ。


太陽酒場を始めた頃から「大和は横の繋がりが強い」という話を聞いて、大和の他のお店には顔を出さないようにしていた。
僕に横の繋がりはほぼないに等しかった笑
今から繋がりを作っていたらもう年内にお店を作るなんてまず無理だ。
僕は4月か5月にはお店を始めたい。
僕の計画ではそうなっている。だから今みつけないと間に合わない笑


その日は目に付く不動産屋さんに顔を出しひとまず帰ることに。
水面下で話が決まってしまうことが多いという話から僕の脳裏に浮かんでいたのはただ一人。
それは僕の中では奥の手だった。


でももうそこに頼るしかない。
だからお願いすることにきめた。
太陽酒場にお客さんとしてきてくれていたかつらさんにお願いしようと。
かつらさんは大和不動産屋さんで働いている。
不動産屋さんの繋がりは僕にはかつらさんしかいない。
でもお店のお客さんに仕事の話をお願いしてしまうと今までの関係が崩れちゃわないかなと心配していた。
だけどもうそんなこと言ってられる状態じゃない。
まあ物件がないかと聞いてみるくらいは問題はないだろうと。
思い立ったら即行動。すぐに連絡させてもらって、はじめてかつらさんのお店の事務所にお邪魔した。


早速相談。
お店のお客さんということもあり、僕が北海道に修行に行っていたことや、居酒屋をやろうとしていることは知っていた。


改めて、お店がやりたいと。
これくらいの大きさの居抜きの物件はありませんかと。


かつらさんの答えは、


「りょーくんの希望に合う居酒屋は、今はないなあ」


ガ、、、ガガーン笑


最後の砦でした。そうです、ここが最後の砦なんです。
最後の必殺のカードなんです。
カードの大富豪で行ったら「革命」なんです。
ここが勝負どころなんです。でもここでないと、いよいよ、手札は、、これ以上の手札は、、


「あ、でもこんなのあるけどどう?」


そこで提案されたのが大和屋台村というコンセプトで作られたお店。
小さなお店が屋台のように5店舗入っていて飲食できるというコンセプトのお店。
1年ほど前に作られたものの諸事情があってオープンはしていないという。
しかもこの物件今僕がやっているお店と同じマンションの地下物件。
めちゃめちゃ近い。


かつらさん「ここを3店舗分くらい借りてやってみたら?」


僕「んーそれなら4店舗分くらい借りてやりたいですね」


かつらさん「それなら全部借りてやっちゃえばいいんじゃない?」


………え!そういうの、ありなんですか!?


それが始まりだった。


社長さんにも相談し、やる気があるんだったら貸してもいいと。
元々若い起業家がこの大和で増えるようにということで作られたこのお店。
色々とあってオープンせずのままになってしまっているけれど、もし本気でやる気があるなら貸してもいいと。


ありがとうございます!
ちょっと考えて、また相談させてください!
前向きに検討したいです!よろしくお願いします!


帰り道は、ワクワクして、ちょっと震えた。
太陽酒場を見つけた時のあの感覚に少し似ていた。

今、本気かどうかが試されているんだな。
挑戦しよう、自分の命を燃やす時だ。

帰り道に感じたワクワクは、しばらく収まらなかった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?