「ベースは寄席。 今は毎日配信やってます!」うすくら屋シュースケ 公募インタビュー#2
<シュースケさん(うすくら屋) 5月初旬>
こんにちは!Twitterでインタビューされたい方を公募し、応募してくださった方にインタビューしているインタビュアー田中です。
公募インタビュー第2回は、漫才コンビ「うすくら屋」のシュースケさんにお話を伺いました!
うすくら屋 シュースケ、リョースケの二人から成るお笑いコンビ。
“双子ネタから時事ネタまで幅広いネタを持つ一卵性双子漫才師。
今までの漫才協会にない、全く新しいタイプのコンビです。”(漫才協会HPより)
シュースケさんはお兄様で、ボケご担当。
※インタビュアー田中の発言の前には──が付いています。
付いていない発言はシュースケさんの発言です。
※今回はシュースケさんの活動内容を踏まえ、ご本人の許可のもと活動名を掲載しています。(普段は匿名のインタビューを基本としています。)
ライブがゼロに。
──ご応募のきっかけは何でしょうか?
新型コロナ の影響でライブの開催がゼロになってしまいました。Zoomを使っていろんな方と交流できたらなと思って検索をした結果、インタビューをしてくださるというので、応募しました。
──ライブ、ゼロですよね…。
そうなんですよ、ゼロになっちゃって。
──今はネットで色々と発信されているんですか?
YouTubeと17(イチナナ)配信は、緊急事態宣言後に毎日やらせていただいています。
ネタ見せはやってないんですけど、単独ライブが4月18日にもともと開催予定だったので、やる予定だったネタだけは自宅配信でやって、あとは、YouTubeに一人二役漫才とか、トークをアップしたりしてます。
リンク先
・YouTube うすくら屋の楽屋話ちゃんねる
・17 ウスッチ
相方は双子の弟で、一緒に住んでいて配信にも二人で出られるんで、コンビ活動は(空間の隔たりなく)できてはいます。
漫才協会協会員です
──検索させていただいたら、今は独立されていて、事務所には入っていらっしゃらないのでしょうか?
去年の10月ぐらいに事務所を退所して独立し、芸能事務所には入っていませんが、漫才協会に所属しています。
なので、コロナで中止が続く前までは、浅草東洋館の寄席に定期的に出させていただいていました。
寄席も再開の目処が立っていない状態です。
──ナイツさんとかがいる漫才協会ですよね。
そうです。ナイツさん、U字工事さん、ねづっちさんがいる協会です。
──漫才協会はどうやって入会するんでしょう?
電話を一本入れて、入会費・年会費を払えば協会員になれて、寄席に出られます。
──そうなんですか!
寄席の出番については、事務員の方に、この日出れる出れないというのを伝えると、それに基づいて出番を組んでいただけます。
寄席のギャランティは1本、1,000円。浅草までの往復交通費が出るくらいのものですね。
1回の持ち時間は10分間。昔は組数が少なくて15分の時代もあったんですけど、今は10分です。
漫才協会に入る人は、舞台数を求めている方が多いかなと思います。
あとは大先輩とかは、若手と一緒にライブ出るのが恥ずかしい方もいらっしゃいますし、やっぱり芸人人生の最後は寄席で終わりたいということで、寄席の舞台に立っている方もいらっしゃいます。
──漫才協会に入っていて、かつ、芸能事務所にも所属されている方もいる?
いますが、一部です。氷山の一角くらいなものです。
──うすくら屋さんみたいに自分でマネージメントされている方が結構いるということですね。
はい。います。
自分でマネージメントをするのは、まあ大変ですけども、食う上でやらなきゃいけないので。事務所に入っている時から仕事は自分でとってきていたので、それは変わりません。寄席の他にも、色々なところに行ってお仕事させていただいています。
今はギャランティは10割自分のもので、マネージメント、税務その他の作業も全部自分でやるということになります。個人事業主ですね。
ネタを披露するまで
──コンビのこと、お笑いのお仕事のことを聞かせてください。ネタを作る時の主導権はどちらとか、あるんでしょうか?
基本的には、僕が主導権を握ってるのかなと。ネタは、書き始めて、で、一緒に合わせて、意見交換して作るような感じかもしれないですね。
漫才のネタは、双子を生かした漫才もありますし、時事問題を切っている時もありますし。
──時事っていうと、爆笑問題さんとかナイツさんとか思い浮かぶんですけど、ああいう感じでしょうか。
そうですね、ああいう感じと捉えられても大丈夫です。物申す系です。
──うすくら屋さんのネタを見るには…
「うすくら屋」で動画検索すればいっぱい上がってますので。
──漫才のネタっていうのは、どれくらいの頻度で新しく作るんですか?
僕の場合は、思いつけば書いて、1日に3本ぐらい書けたら3本書きますし。多いときには7本書くときもありますし、全く書けなかったらゼロっていう時もあります。
日々思いついたら、ノートに一旦書いていく感じですかね。
──新しいものを作って、練習して、全部覚え込んで、本番をやるまでにどれくらいかかるものなんですか?
おおよそ体に染みついたら、それでもうネタを披露しますね。
3日もかかんないですね。1日で体に慣れたら、それでいく時もありますし。
──すごい…。相手もあることだから、すごく難しそうだなと思うんですけど
やっぱりそれは長年やっていくしかないですね。
──芸歴7年くらいでいらっしゃいますね。舞台に立つのも、もう全然怖くないんですか?
いや、怖いですよ。
毎回ではないですけども、そうですね、やっぱり新しいネタをやる時だったり、緊張しますね。うん。
でも、緊張するものは緊張するので、もうそこは仕方ないと思っていますね。なので、ある程度練習したら、そのままやるしかないという感じです。
「今の自分にはできないようなことをやろうとするから空回りするんであって、そのままの普段の自分を出せたらいいんだ。」と、ある先輩に教わってから、そういう意識でやっていますね。今は、それほど緊張しなくなったのかな。
──同じネタでもウケる日、ウケない日ってありますか?
もちろんあります。
ネタの出来具合もありますし、お客さんの層もありますので、その時の状況によって変わるんじゃないですかね。
──お客さんの顔って見えるものなんですか?
見えます見えます。表情とか見ながらやっています。お客さんの声とか空気とかも感じながら、ネタのやり方を変えることも、まあありますね。
お笑いの道に進むまで
──昔から、人前に立つことは好きだったんですか?
そうですね。
小学生くらいからウッチャンナンチャンさんをテレビで見て憧れて、こういう仕事に就きたいなって思っていましたね。
本当にお笑いを仕事にしようと決めたのは、専門学校の時ですかね。
元々その時は役者の専門学校に通っていたんです。役者の勉強をやってて、役者は、うーんなんか違うな、となって、じゃあやっぱり自分はお笑いの方が好きなんだろうな、と思い、それでお笑いの養成所に通ったので。
──コンビをご兄弟で組まれたのはいつだったんですか?
2012年です。養成所を出たあとですね。養成所時代、相方はいたんですけども、合わずに解散の繰り返しばっかだったんで、養成所じゃない人と組もう、となったんですね。
──それで、弟さんを誘った?弟さんはお笑いの勉強は?
養成所には行っていませんが、弟は一時期、放送作家をしていたので、お笑いに関する仕事も多少はやってましたね。お笑いの放送作家っていうわけではなくて、色々な番組全般を扱っていたんですけども、結局やめて。
──お二人ともエンタメ方面に元々興味がおありだったんですね。小さい頃からお二人で一緒にウッチャンナンチャンを見て?
そうですね。まあお笑いは元々どちらも好きだったので。
──コンビとして息が合うまでは早かったんですか?
どうなんですかね…息が合う…漫才の形になるまでは5年くらいかかったかなと思いますね。
──長く二人でやって行こうって思っていらっしゃいます?
まあそうですね、はい。
養成所のこと
──お笑いの養成所っていうのは何を教えてくれるんですか?
ネタの作り方、大喜利、バラエティ番組に出たときの振る舞いとか。
時には放送作家さんとか、実際に活躍している芸人さんを講師に迎えた授業もありましたね。
実際にネタを作って見てもらったり。
僕のところは1年間でしたね。まあ、多少はためになったかな。具体的に何が役立ったかは、今出てこないですけどね。
養成所というのは、基本的にはみんなプロダクションに入りたいっていうことで、それを目指して入ってくる人が多いんじゃないですかね。
吉本なら吉本の、人力舎なら人力舎の、本人の入りたい事務所が主宰している養成所に行く、っていうのが定番で、それ以外にあまり聞いたことはないです。
1年間なら1年間修了後、養成所でのライブの結果を受けて、そのプロダクションに合格か不合格かが判断されます。
他のプロダクションの人も来て、いい人がいたらそのプロダクションに誘うとか、ネタ見せを受けてみない?と誘ったりするっていうこともあります。
──じゃあ、そのライブは結構正念場ですね。
そうですね。養成所生にとっては正念場であったりします。
なぜ漫才なのか
──ウッチャンナンチャンさんの番組をよく見られていたということですが
ウッチャンナンチャンさんの番組だと「ウリナリ‼︎」や「笑う犬」などが好きでした。
──ウッチャンナンチャンさんはコント中心のイメージがありますが、うすくら屋さんはコントでなく、漫才中心にされた?
ああ、でもコントもやったりしますけどね。
そうですね、まあ…ナイツさんが寄席で漫才をやられていたのを見てすごく影響されたのと、小道具を持たなくていいっていう意味で漫才の方が楽だったんで、それで漫才を最初に始めたっていうのもあります。
漫才は漫才の良さがありますし、コントはコントの良さがあります。自分のアイディアがどう表現すれば伝わりやすいかによって、どの形にするのか変えていて。
自分たちの場合、双子だから、最初にしゃべりで「自分たちは双子です」とか言えるから漫才の方がいいのかなっていうのもあって、まずはやってきたっていうことですかね。
ネタをやりたい
──お笑いをやられていて一番楽しい、幸せな瞬間ってどんな時ですか?
ウケてる時がやっぱり楽しいですね、うん。
──ずっとネタをやっていきたいですか?
そうですね。それがやっぱり一番ですね。
──ネタをやる場所は選ばない?
よっぽど音がうるさいところでなければできるかなと思います。まあいろんなところでやらせていただいてますので。
──テレビに出たいとかはあるんですか?
ああ、それはもちろん出たいですね。知名度が上がって、ネタを披露する場が増えるきっかけにもなりますし。それは皆さん、芸人になったらそう思うんじゃないですかね。
──テレビに出て人気が爆発したら、逆にネタをできなくなるということはない?
それは本人の意志の問題じゃないですかね。例えば番組の司会業だけで、っていう方もいらっしゃれば、司会になっても単独ライブを開く方もいらっしゃいますので。
ネタを作る時間も含めて、本人がどんな時間割いてでも、ネタを書きたかったら書けるわけですから。作家さんとも協力して書いている方もいらっしゃいますから。なので、本人がライブを開くか開かないかの問題になるかなと思います。
最近の話題で気になること
──時事問題も扱われるということなんで、最近気になっているニュースってありますか?
そうですね。ゴールドジムがアメリカで経営破綻になったことですかね。アメリカでは何店舗か閉店になっているみたいです。
──知らなかったです。それってコロナの影響でですか?
もちろんそうです。ジムで感染者が出ちゃったとかあったんで、それでみんな行かなくなったけれど、維持費が大変でそういうことになったんじゃないかなと思います。
──素人考えですけど、コロナ関連のことって、笑いに変えるまでなかなか時間がかかりそうな、そんな感じがするんですけど、どうですか?
うーんまあそうですね。コロナが収束してからネタにできるんじゃないですかね。
──早く収束するといいですよね、いろんな意味で。
そうですね。
炎上するかは気にしない
──昨今、炎上というか、思ってもみなかったようなことで大きな反応があるっていうことが増えてると思うんですけど、ネタを作る時は気にしますか?
気にしてないですね。炎上のスイッチがよくわからないんで、気にしたところでしょうがないというか。普通にやってたら、そんなに炎上はしないんじゃないかなって思ってます。
ある程度、収録番組だったらカットすればいいだけの話だし、ネタに関しても言ったっていうんで問題になってる方もいらっしゃいますけども。気にしません。
お知らせ
──何かみなさんにお知らせすることなどは?
YouTubeで「うすくら屋チャンネル」やってますんで、「チャンネル登録よろしくお願いします」というところですね。Twitterもやっています。
・YouTube うすくら屋の楽屋話ちゃんねる チャンネル登録してね!
・Twitter シュースケ(うすくら屋)@本を出版しました! フォローしてね!
──今日はありがとうございました!
ありがとうございました!
(終わり)
画像:シュースケさんTwitter、うすくら屋さんHP、漫才協会HP、東洋館HPより引用させていただきました。
毎日見れる、聞ける。コミュニケーションもとれる。シュースケさんの毎日の配信に励まされている方も多いのではないでしょうか。
お読みいただきありがとうございました!
次回のインタビューはまた一週間後♪ お楽しみに!!
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