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習慣化のキモ (2) モチベーションに頼らない

習慣化、というテーマで先日記事を書いた。

小さいことから始める、ということはおわかりいただけたと思う。

次はたいていの場合、見過ごされているのではないか、というポイントについてお話しさせて欲しい。

「今日はモチベーションが上がらなくって、できなかった」
「私、意志が弱くって何も続かないの……」

モチベーションや意志の力で人の行動は変えられる、と一般的には思われているかもしれない。でもそれは心理の一面を表しているだけだ。確かにモチベーションが高い時は決めた行動を実行することは簡単だ。

しかし、人間いつもいつもモチベーションを高く保つことはできない。体調が悪いときもあるだろうし、なんとなく気乗りがしない、という風にテンションが落ちてしまうことだってある。自分がやろうと決めたこと、つまり何らかの行動をモチベーション次第でやることにしていると、そのうちほぼ失敗する。

つまり、モチベーションや意志の力がなくても自動で無理なく実行できるような行動を生活の中に組み込んでおくことが大切だ。先日書いた「まずは小さいことから」というのもここに関係している。小さいことなら始めるのに強いモチベーションは要らないからだ。

英語学習でいうと、例えば単語帳をトイレに置いておき、入るたびに単語をひとつ覚えてくる、という習慣を付けるとしよう。これは決して強いモチベーションを必要とする行動ではない。1日にトイレを使う回数は、たとえ日中は仕事で外出している、としても、3〜4回はあるだろう。自宅にいる時間が多い人ならもっと数は多くなる。となると、1日に3〜4単語、1週間で20数単語、ひと月で80単語ぐらいは頭に入ってくることになる。このうち、復習に1/3ぐらいの時間は割くとしても、50単語以上は覚えることができるのではないだろうか?

トイレに入るだけでこれだけの単語を覚えることが、もしできるとしたら、大きな力になるだろう。

このようにモチベーションを必要とせず何かを習慣化するには、今ある行動と結びつけるのが一番だ。通勤電車に乗る時は『英語のハノン』を聞く、車を運転する時はPodcastで英語ニュースを聞く、家事をする時はオーディオブックで英語の本を聞く、など今の自分の生活に組み込む形は無限にあるはずだ。

私も家で家事をするときにはほとんどの場合何かを聞いている。特に単調な作業の時は結構考えさせられる本を読むと思考が深まる感触がしている。この習慣のおかげで朝の30分読書の時間と合わせて、読書の量がずいぶん増えた。英語漬けにしたければKindleで洋書を読み、Audibleで洋書を聞くとよい。学習の目的で同じ本をKindleとAudibleで使えば、学習効果も高まると思う。

今、私は中国語を勉強し直している。まだまだ初歩の初歩だ。語学の学習には声に出したところを録音すると効果が高いのでボイスレコーダーを活用しているのだが、首からストラップでレコーダーをぶら下げて使用している。外出時はちょっと難しいだろうけど、室内で家事をするときは家事の合間に操作しながら音を聞いたり、たまには録音したりしている。英語の学習でも利用価値が高いと思う。

ボイスレコーダーについては、以前記事を書いたので参照して欲しい。

モチベーションにあまり頼らずにできることを増やすのは必須だが、別にモチベーションが不要、と言い切っている訳ではない。その点については、また別記事で書こうと思う。

今日のまとめ:
「モチベーション なくてもできるが 一番よい」

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