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2021.8.2 人生って帳尻が合うように出来ていると思う


女性 29歳 フリーランス

「イサム・ノグチ展を見てきました。今日は久しぶりに外に出ました。やっぱり暑いですね。

仕事は、作業して完成したものを納品するような…個人事業主です。少し前までは会社員でした。会社員時代の仕事と、今自分でやっている仕事は全然違うことですね。会社の時は、周りの人と歩幅を合わせて仕事を進めるのが、すごく向いていなかったです。
会社の人はいい人が多かったですね。そこで働きながら自分の仕事もして、それが何年も続いて、体調を崩しながらやっていました。昼休みに作業したり、会社の仕事をできる限り早く終わらせて退勤してからカフェとか家でやったり。組織でする仕事は、うーん、やっぱり一人だけで進められるものじゃないので、物事の進みが遅いんですよね。あとは、自分が思っていることじゃなくても会社の意見として出さなきゃいけなかった。それが辛かったです。そういうので気持ちが病んだりもしましたね。

昔から感情が抜けているというか、感情がなさそうだと周りの人から言われます。私としては感情がないわけではないんです。オンラインで打ち合わせするようになって気づいたのが、自分の話し方がきつい印象になりがちなこと。怒っていると勘違いされないように、話し方に気をつけるようにしてますかね。そういうのもあって、コミュニケーションしながら進めることより、一人で進めることの方が好きなのかもしれないです。

一人でやっていれば、自由と責任を両方背負えるじゃないですか。それがいい。あまり人と話さなくてもあまり寂しさを感じないで生きていけるかもしれないですね。友達もいるんですけど、一人の時間がないと自分が崩れてしまう。

コロナ禍だけど、仕事は増えてますね。ありがたいことに。私はただ、運が良かっただけですね。今、たまたまうまくいっているだけで。うーん、自分なりには頑張ってきた部分もあるけど…。運がいいからたまたま頑張れるっていうのもあるじゃないですか。

最近考えていたことがあって。人生のピークってあると思いますか?あると思うんですよ。自分の人生にあまりピークを作りたくないんです。良いことが多すぎると、バランスを取ろうとして、良いことと同じだけ悪いことが起きる気がするんですよ。うーん、今までの経験的なものからきているのかもしれないです。小さい頃に家族を亡くしてるんです。そういう事もあってこう思うようになったのかな。人生って帳尻が合うように出来ていると思うんです。」

この記事はBE AT TOKYOのプロジェクト、【BE AT TOKYO DIARY】で制作しました。

※感染症等の対策を十分行った上で取材しています。


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