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2021.8.21 新しいことは常に探している

男性 52歳 マンション設備関係

「今日は部屋の掃除をして、それから作っている途中の曲を制作して、ベースの練習をしました。音楽は趣味でやっています。趣味でTシャツも作っています。

音楽は、もともとは音楽が好きで音楽を聴けるお店で働いていて、そうするともっと自分が好きなことをやりたくなるでしょ。お店に来てくれた人たちとコネクションができて20代ごろはDJをやっていました。そこで知り合った人たちがバンドをやっていたんですよ。僕も遊びに行くようになって、その人たちのやっている音楽の作り方を習うというか。

34、34歳くらいまではレコードとかを出してたんですよ。楽しかった。嫌なことはないよね。DJもやってたけど、遊びみたいなものだよね。40歳すぎくらいまでは週3くらいでDJをやっていて、体が辛いじゃない。朝まで起きているのが辛くなって。昼も仕事をして夜はDJをやって。もう何をやってるのか分からなくなっちゃった。昼の仕事も音楽で知り合った人の会社だから、ちゃんとやらなきゃと思って。子供もいるし。今は音楽は趣味でね。いろいろ考えることもあったしね。自分が表現したいことと世間がずれてくるというのがあるじゃない。楽しくてやっていたのに、このままやっていたら面白くなくなると思った。面白くなくなるという先が見えていた。僕は20年、30年続けることの才能がないんだろうね。

自宅とは別に部屋を借りていて。家はすぐ近くなんだよ。僕は荷物は少ないけど、レコードは山盛りあるんだよ。自分でもレコードを作ったりしていたから。娘はずっと◯◯(配偶者)と同じ部屋で寝ていたんだけど、娘が高校受験の勉強をするのに部屋がない、と。年頃だから1人の部屋が欲しい、となって。どうしようと思っていたら、わりとすぐに近所に事務所の物件が見つかって。◯◯がその話を持ってきたんだよ。「部屋あるってよ!」と。それで借りたんだよ。それでソファを買おうとしたんだよ。そしたら、小さい細いベッドがあって。それを置いたら、ベッドだから寝れるじゃん、となってだんだん帰らなくなっちゃって。事務所にお風呂はないから家に帰って入っている。女の子って食の恨みがすごいよね。あれがなくなった、これがなくなったと。だから自宅も冷蔵庫も開けられず。食事も外でいいかな、となって。それもあって半別居状態。仲は良いよ。◯◯の良いところは、自分に正直なところだね。

最近はTシャツを作るのが楽しいし、レコードを買うのが楽しいし、ベースを弾くのも楽しいし。レコードは次から次へと新しい音に出会えるから。自分は探していくのが好きだから。こんなリズムがあるんだ、こんな音楽があるんだ、と。初めてのことや新しいことは、常に探してるね。」

この記事はBE AT TOKYOのプロジェクト、【BE AT TOKYO DIARY】で制作しました。

※感染症等の対策を十分行った上で取材しています。

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