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[栄養学]妊婦さん必見!!乳幼児にまで効く凄すぎるサバ缶の力!科学知識で超合理的にDHA・EPAを摂ろう!

こんにちは!
今回は大好評の栄養学シリーズです!
テーマは「サバ缶」です!

青魚であるサバには、沢山DHA・EPAが含まれていて血液がサラサラになる栄養素が豊富と知られています。
現代人は魚を食べる習慣が減っているので、慢性的に不足している栄養素です。
しかし、健康維持、アンチエイジング、病気に予防など大人には摂取しなければ本当に勿体ない効果が沢山あります。

そして、近年では乳幼児に関する効果が注目を集めています。
もしかしたら天才を育てる方法に繋がるかもしれない話まで論文を交えて紹介します!

1.注目すべきサバ缶の栄養成分

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・DHA
DHAは脳内や網膜などの神経組織に多く存在しており正常な機能を保つ上で必要不可欠な必須脂肪酸です。
また、脳へ栄養を届ける際の関門でもある血液脳関門を通る事の出来る唯一のn-3系脂肪酸です。
このDHAは体内で自然生成されないため、必ず食品から摂取しなくてはいけません。
母乳には多くのDHAが含まれており、乳幼児の脳の発達に大きく関わってると注目を集めています。
病気の面では、脳内の円滑な機能保全を期待してアルツハイマー型認知症などの予防効果が期待されるなど、脳の発達、健康効果に注目が高まっている栄養素と言えます。

・EPA
EPAは血中に多く存在し、細胞膜を柔らかく保ってくれます。
その結果、サラサラな血液となり血液循環が良くなるため心疾患や血液の詰まり等のトラブル予防になると注目を集めています。
DHA同様に体内で自然生成されない必須脂肪酸で、食品から摂取する必要があります。
また、DHAの様に血液脳関門を突破出来ませんが、EPAはDHAに変換する事が可能なため必要に応じて変換されます。
血液系の病気予防の他にも、頭痛や生理痛などの原因となるプロスタグランディンと言う物質を抑制する物質を生成してくれるので、辛い症状の緩和効果が期待されます。
一方で、非常に酸化しやすく保存が難しい事が欠点として挙げられます。
ビタミンEと一緒に取る事で酸化を防いでくれる効果があります。

・ビタミンD
骨の密度を高め免疫効果自閉症の緩和妊娠しやすさなどの効果が期待される栄養素です。
摂取後に日光に当たる事で活性型ビタミンDへと変換され上記の様な効果を発揮してくれることが注目されています。
近年は日焼け止めなどを徹底している女性などが不足がちな栄養素になっていて、骨粗しょう症や鬱などの要因でないかと考えられています。
日焼けが嫌な方への一つの方法ですが、ビタミンDを摂取したら、手のひらを日光に1日5分程度当てるだけでも大分、活性型ビタミンDの生成を助けますのでおススメです。(手のひらに付いた日焼け止めは洗い流してから行ってください。

・タンパク質
サバ缶には人体にとって良質かを示すアミノ酸スコア100(Maxが100)のMAX評価の最高良質なタンパク質が入っています。
タンパク質は満腹感を得れたり、タンパク質を積極的に摂る事によって美肌などの健康効果も期待できます。
タンパク質について詳しく知りたい方はこちらを合わせてご覧ください!

本当に栄養が豊富なサバ缶ですが一番の魅力は、やはりDHAEPAです。
厚生労働省の目安摂取量は
・DHA、EPA合わせて1000g~2000g
・ビタミンD 5.5㎍


厚生労働所の食品データベースを参照するとサバ缶(水煮)100g辺り
・DHA 1300mg
・EPA 960mg
・ビタミンD 11.0㎍

大体サバ缶は150g~200gなので1日の摂取目安をサバ缶1個で十分補う事が可能です!
サバは青魚の中でも屈指の含有率なので、効果的に摂取するには持って来いの食品と言えます!
他にもアジ、イワシ、マグロ、サンマなどにも多く含まれているのでローテーションして積極的に取ると良いでしょう!

2.サバ缶が超合理的な理由

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サバ缶には健康に不可欠な栄養素が満載ですが、一つ疑問が浮上してくると思います。
調理法は刺身や焼き魚、フライにしてはダメなの?と思う人は多いはず。
まず、刺身や焼き魚などの調理法が絶対にダメと言う事は無い!
青魚を定期的に摂れるのなら調理方法は都度変えても問題は無い。
ただ、調理方法で栄養素がどう変化するのかは、知っておいてほしい。

1章のEPAの説明で書いたが、EPAは非常に酸化しやすい栄養素です。
酸化してしまうと折角の栄養素が効果を発揮しないどころか、体にとって良くない栄養になってしまう場合もあります。
EPAの酸化は主に酸素に触れる事と温度が高くなる事、光に当たる事により引き起こされます。
従って、一見新鮮そうなスーパーの刺身は時間と共に空気と光に触れて酸化が進み、焼き魚やフライは高温調理により油が酸化してしまいます。

ただし、EPAの全てが酸化するわけではなく刺身は家庭に着いた段階で約80%、焼き魚、フライは共に約50%に減少してしまします。
確かに減少はしますが、それでも摂らないよりは断然良いので過度に気にする必要はありませんが、この知識は非常に有益なので覚えておいて下さい。

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参照画像:EPA、DHAは焼き魚とフライではどちらが
多く残るのか? 大阪ガスHPより

では、サバ缶が合理的な理由を紹介しましょう。
EPAの酸化は基本的には空気や光に触れて熱する事により加速してしまいます。
これは、物理法則なので鉄などが酸化して錆びる減少と理屈は同じです。

余談ですが、鉄などは建築物などに使用する際に防腐剤を塗ってコーティングしいます。
コーティングの役割は空気との接触を塞ぎ、日光などを遮断する役割があります。
だから何十年と鉄は錆びずに強度を保つことが出来ているのです。

話を戻しますが、サバ缶は簡単に言えばコーティング材の用途を果たしてくれています。

マルハニチロのサバペディアと言うホームページがサバ缶の製造工程を紹介しています。
ホームページによると丸ごと冷凍保存してあるサバを洗浄と解凍をして、缶に入るサイズに切り分けられます。
その後、缶にサバと調理水を入れて密封してから加熱処理される様子が分かります。

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参照画像:サバ缶の作り方 マルハニチロHP サバペディア

この過程がEPAを高品質な状態で保つ最大の要因と言えます。
缶に密封しているので、空気や光に触れる事は無くなるので加熱されてもEPAは酸化せずに保存が可能なのです。
以上の調理法が科学的にも理に適っており、栄養を損なわない最善の調理方法として非常に合理的な食品と言えます!

3.サプリメントは要注意!

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さて、ここまでDHA・EPAの含有量や食品の話をしてきましたが「だったら手軽にサプリメントで良いのでは?」と思うでしょう。
ただ、ちょっと待って頂きたい。
サプリメントのアンチテーゼをする訳ではないが、DHA・EPAの所謂フィッシュオイルをサプリメントで補うのはU-Life Scienceとしてはお勧めしません。

理由は散々言ってきた酸化のリスクがかなり高い事にあります。
では、ハーバード大学の論文を紹介しましょう。

ハーバード大学メディカルスクールは米国内で最も売れている3つのフィッシュオイルをミズーリ州内のドラッグストアから購入し、病院で処方されるフィッシュオイルとの酸化具合の差を調べる検証実験を行いました。

まずは結果を示したグラフをご覧ください。

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この点線部分がCouncil for Responsible Nutrition(CRN)が定義する酸化の上限値です。
一番左のRxが医療用のフィッシュオイルで、このフィッシュオイルは酸化上限を上回る値は示さなかった。
一方、売り上げ上位の一般的なフィッシュオイルは酸化上限値をいずれも上回り非常に酸化した状態で販売されていることが示されている。

この論文では、市販のフィッシュオイルは同商品内でも酸化のレベルにばらつきがあり安定性に疑問がある点を指摘している。
また、この酸化は商品保存期間よりも製造過程で進行している可能性を示唆している。

参考文献:Omega-3 fatty acid fish oil dietary supplements contain saturated fats and oxidized lipids that may interfere with their intended biological benefits

この論文はあくまでアメリカ国内のフィッシュオイルサプリメントの話だが、やはり酸化を防ぐことは非常に難しい事が伺える。

この実験からも伺えるようにフィッシュオイルをサプリで摂る事は難しい。
サプリメントのフィッシュオイルの酸化を確かめる方法についてですが、基本的にサプリメントを専門機関に実費で分析依頼を出して調査するのが一番確実だが、そんな事は現実的ではない。
手軽な方法としては、カプセルを一つ潰してみて、中身の油が黄色く濁っていないかや異臭を発していないかを確認する方法もある。

サプリメントで摂りたいと言う方は、一度使用中のフィッシュオイルで試してみるといいでしょう。

4.驚異のサバ缶の健康効果!!

ここからは、様々な論文を元にサバ缶に含まれるDHA・EPAを初めとするω3系脂肪酸(n-3系脂肪酸)等の健康効果を紹介いたします。

 4-1.頭痛、生理痛の改善または軽減効果があるかもしれない!

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EPAの説明の際に少し触れましたが論文を交えて解説します。
ブラジルのピアウイ連邦大学の実験論文です。

慢性的に片頭痛に苦しむ男女51名を2グループに分けました。

A 1回750mg(EPA 400mg/DHA 350mg)を1日2回、計1500mgを60日間摂って貰ったグループ(N=27 男性6名、女性21名)

B 偽のカプセルをプラセボとして60日間飲んで貰ったグループ(N=24 男性9名、女性15名)

この両グループを60日間観察しアンケートによる集計をまとめました。
結果は

・Aグループの約66%は月の頭痛回数が6日以下に減少した。
・Aグループの約85%が頭痛の痛さが約75%軽減した。


と言う結果となった。
研究さたちは、セロトニン受容体をDHA・EPAが刺激して頭痛の頻度と強度を軽減させたのではないかと考えられている。

また、辛い生理痛などの原因となるプロスタグランディンを抑制するプロスタグランディンE3にEPAは変化できるので、そういった効果も加わり慢性的な痛みを改善してくれるのではないでしょうか。

参考文献:A double- blind, randomized, and placebo-controlled clinical trial with omega-3 polyunsaturated fatty acids (OPFA ɷ-3) for the prevention of migraine in chronic migraine patients using amitriptyline

 4-2.天才に育つかも!?知られざる乳幼児への効果

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脳内にはDHAが非常に豊富に分布されていて、アルツハイマー型認知症の人は海馬内のDHAが非常に少ないことが知られています。
様々な研究論文でもDHAは脳の発達を促進して、病気の進行を遅らせる可能性を示唆しています。
では、実際にDHAが脳の発達に関わっているのかを調べた論文を紹介します。

ケンブリッジ大学の論文です。
ケンブリッジ大学は母乳内には多くのDHAが含まれている事に注目して、以下の2グループに分けてIQを比較することでDHAが脳の発達にどの程度影響するのかを調査しました。

1. DHAを含まない粉ミルクで生後から離乳期まで育てたグループ(N=90)
2. 母乳によって生後から離乳期まで育てたグループ(N=210)


この2グループを7.5~8歳になるまで観察を行いIQテストを行った結果を比較しました。
結果は

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DHAを含まない粉ミルクで育った子どものグループ1に対して、母乳つまり乳幼児時期にDHAを摂取して育った子どもは、言語能力、行動能力、総合能力で優位な値を示しました
科学者は、DHAは脳内のニューロン間の結合を強め、より効率的にネットワークを結ぶ過程に関与しているので、発育真っ盛りの乳幼児の育成に非常に大きな影響を与えているのではないかと示唆しています。

勿論、離乳後の教育環境などに左右される面もあり、この実験を鵜呑みにする事は出来ないが、DHAが脳内で結びつきを強める働きがある事は他の論文でも発表されています。
もし、母乳が出にくい体質の方が居ましたら、粉ミルクはDHAを含んだ商品を選ぶことで発育に良い影響を与えられることが考えられます。
今回は乳幼児に焦点を当てましたが、大人にも同様に脳内のネットワーク構築に役に立つ可能性が高いので積極的に摂るべき栄養素と言えますね!

もしかしたら、天才への近道かも知れませんね!

参考文献:Breast milk and subsequent intelligence quotient in children born preterm

 4-3.血栓知らずの血液サラサラ効果で病気を予防!

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DHA・EPAと聞いて血液をサラサラにする成分と答える方は多いと思います。
その効果は既に多くの論文で証明されていて、実際に血液関係の病気に対して予防に有効とされています。
では、その数多ある論文からユニークな論文を紹介します。

千葉大学医学部の論文です。
千葉県内の農村地域(柏市)と漁村地域(勝浦市)を対象に栄養調査を兼ねて6~7月に3日間の全食事メニューの調査と血液検査を3年間行いました。

3年間の検査対象者は同じ人物であり農村部(柏市)43名、漁村部(勝浦市)42名で行われました。

まず栄養調査の結果、漁村地域は農村地域に比べて約3倍DHA・EPAを摂取している事が判明しました。
血液検査の結果でも血中のDHA/EPAの値は約1.5倍漁村地域の方が高いことが判明しました。
更に血液のサラサラ度を測る血液粘度検査も漁村地域の方が遥かにサラサラである事が判明しました。

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この事から普段からDHA・EPAが多い食事をしていると血液がサラサラになる事が裏付けられます。
そこで、この検証を元に研究チームは農村地域、漁村地域の虚血性心疾患や脳血管障害の死亡率を比較する事でDHA・EPAの有効性を検証しました。
結果は

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この様に、どちらの疾患に対しても漁村地域の方が死亡率が低い結果を示しています。

研究者はDHA・EPAは血小板を柔軟に保ち血管内の血栓発生の防止に役立っているから血液系の病気が少なくなっているのではないかと示唆しています。
また、その要因となっているのは普段からの食生活にあり漁村部の一日当たりのDHA・EPA摂取量は約2500mgであるのに対して、農村部は約900mgであった。
この差が地域ごとの死亡率の差に影響を与えたのではないかと考察している。

確かに近年の研究でEPAが血液中の赤血球に入り細胞膜を柔らかくするメカニズムが判明している。
この実験は1980年頃の古い研究ですが、最新の科学結果と検証しても相違のない結果と言えます。
病気予防の観点からも積極的に摂りましょう!

参考文献:日本人におけるエイコサペンタエン酸(EPA)の食事による摂取と血小板機能に関する疫学的研究

 4-4.DHA・EPAでストレスや不安に強くなるかもしれない!

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近年囁かれているのが、DHA・EPAは病気予防のみならず精神疾患の予防や緩和に役に立つのではないかと言われています。
国立がん研究センターの研究チームは青魚油であるオメガ3系脂肪酸が不安に対して抵抗力を付けるのではないかと言う疑問に対して、過去のオメガ3系脂肪酸における抗不安効果に関する論文をメタアナリシスする事によって検証しました。
メタアナリシスとは、複数の論文根拠を統合化し、解析する事により非常に精度の高い結果を導くことのできる方法です。

・人を対象としたオメガ3脂肪酸の抗不安効果測定した論文
・対照群にプラセボ使用の有無は問わない
・対象者は健常者、精神疾患患者、身体疾患患者

また、症例のみの報告、動物実験、オメガ3の抗不安効果について調べていない論文は除外されています。

以上の条件下で2018年までに発表されている19の論文を用いて2,240名のオメガ3脂肪酸の抗不安効果を解析しました。
内訳は以下の通りです。

・オメガ3系脂肪酸摂取群  1,203名(平均年齢43.7歳 女性の割合55%)
※摂取量 平均1,605.7mg/d(225gm~4074gm)
・オメガ3系脂肪酸非摂取群 1,037名(平均年齢40.6歳 女性の割合55%)


この対照群を元に信頼できるデータ区分かどうかの統計的計算を行い信頼度95%の精度のデータ群である事も確認されました。
この結果以下の結論が導き出されました。

・オメガ3系脂肪酸を摂取している対照群は不安に対する症状が軽減される傾向が確認されました。
・健常者よりも精神疾患や身体疾患を抱える患者さんの方がより大きな効果があった。


サンプル数の多いメタ解析なので非常に信頼度の高いデータだと思います。
この形跡論文からも分かるように、オメガ3系脂肪酸つまりDHA・EPAは精神的な不安にも効果が期待できることが分かります。

国民の3人に1人は不安による疾患を抱えていると言われていますので、そういった予防にも非常に役に立つと思われます。
また、別の実験でもDHA・EPAを摂取した人は攻撃性が弱まり他人に優しくなると言う論文もあり、まだまだ検証段階いですが効果が期待できます。
なお、国立がん研究センターの統計論文でも一日の摂取量は約2,000mgくらいを摂取すると効果が大きくなる傾向があることから、不安症の方は目安にしてみると良いでしょう!

参考文献:オメガ3系脂肪酸の摂取による不安症状の軽減をメタアナリシスで確認

DHA・EPAに関する論文は非常に多く、中でも血栓生成予防には非常に高い効果がある事は確かな信頼度です。
他にも、サルを対象とした研究では目の悪いサルは眼球内のDHA濃度が低かったりするようなので、健康効果が高い栄養素と言えます。

5.超重要!!サバ缶の栄養を逃がさない調理法

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サバ缶の健康効果はよーーーーく分かったと思います!
しかし、調理方法を間違えると今まで説明した健康効果は一瞬で半減してしまします!
サバ缶に限らずその他の青魚缶に共通する事なので必ず今から説明する注意事項を読んで調理して下さい!

 1.加熱は最小限に!
DHA・EPAは非常に酸化しやすく熱に弱いのでサバ缶等を加熱したり別の食材と一緒に煮たりする際は、極力出来上がりの直前に入れる事を意識しましょう!
サバ缶自体は加熱調理されていて、そのままでも食べられますので直前でも十分大丈夫です。

 2.サバ缶の汁は絶対に捨ててはダメ!!
調理において最も重要なのはコレです!
何故かと言うと、サバ缶の汁にはDHA・EPAが大量に溶けだしているからです!
その汁を捨てると言う事は、健康成分である栄養をわざわざ捨てている様な行為で非常に残念な調理になります。
食事はただの固形物を取る行為ではなく栄養を取る行為なので、栄養を損なわない様に意識して調理する事が重要です!

と注意点は以上の2点です!
そんなに難しい事ではないですよね。
でもサバ缶の汁に栄養成分が大量に含まれると言っても、そのまま飲むのはちょっと無理です!
そこで、U-Life Science LABがお勧めするサバ缶と相乗効果を狙える食材を紹介しますので参考にしてみて下さい!

6.サバ缶と相性抜群!相乗効果で効果倍増食材


 1.味噌

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味噌はサバ缶と非常に相性が良いです!
まず発酵食品の整腸作用は全ての栄養素をパワーアップさせる力があります。
近年話題になっている腸内フローラの作用も期待できます!
そして、最大のメリットはサバ缶の汁を最大限に活かせる事です!
サバ缶の汁は栄養素の大半を含む重要食品です。
しかし、そのまま飲むには塩辛すぎますし、魚臭さが気になります。
そういう時は、みそ汁に入れてしまう事をお勧めします!

みそ汁に入れると、サバ缶の汁は非常に良い出汁となりあら汁の様な風味になります。
個人的に非常に飲みやすくなるのでおススメです!
注意点としては、みそ汁の調理中に入れるのではなく、食べる直前に入れる事です。

 2.タマネギ

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タマネギはサバ缶と非常に相性が良い食材です!
タマネギを切ると涙が出ると思いますが、その主成分である硫化アリルがサバ缶に含まれるDHA・EPAと同様に血栓を防ぎ血液のサラサラ効果が期待されます。
血流が改善されることは病気の予防は勿論ですが、美容効果として若返りの効果も期待できます。
硫化アリルは魚や肉の臭みを消す効果もあるので、魚が苦手な方はタマネギ多めにすると食べやすいです。
また、タマネギには不溶性・水溶性の2種類の食物繊維が含まれていてサバ缶に足りない面をしっかり補ってくれています。
カリウムも豊富でサバ缶に含まれる塩分を調整してくれる効果も期待できます!
サバ缶の身を皿に出して、その上にスライスしたタマネギを置き、ポン酢で食べる鯖タマネギはおかずとしても優秀でおススメです!

 3.トマト

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リコピン等の豊富な抗酸化成分が入っているトマトもサバ缶と相性が良い食材です!
カリウムも豊富でサバの水煮缶などの塩分を調整してくれます!
トマトを煮込むことによって非常に良い効果があるので紹介します。
実はトマトに含まれるリコピンは加熱する事で栄養効果が高くなります。
その為、生で食べるよりも加熱した方がトマトの栄養効果は高まります。
また、リコピンは油に良く溶けるのでサバ缶の汁と相性がいいです。
トマトに含まれるβカロチンも熱に強い成分なので抗酸化成分の効果により美肌・老化防止に強い効力を発揮します!
サバ缶の汁は仕上げに取って置き、サバの身はトマトと一緒に煮込んでも大丈夫です!
出来上がったらサバ缶の汁を入れて食べましょう!
また、量が多い場合はオリーブオイルを加えて油を調整するとリコピンの吸収力が高まります!

 4.ゴボウ

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ゴボウは言わずと知れた食物繊維の宝庫です!
サバ缶では不足してしまう、食物繊維を補う最強のパートナーとも言えます。
食物繊維の他にもカリウムも豊富でサバ缶の塩分を調節してくれる役割も期待できます!
ゴボウの皮にはポリフェノールが含まれており、非常に強力な抗酸化物質なのでDHA・EPAが酸化する事を防ぐと同時に美容効果も高まります!
調理する際は皮は極力残して調理すると良いでしょう!


サバ缶との相性はまず不足している食物繊維を補う事と酸化しやすい弱点をサポートする成分が入っている食材が良いでしょう!
その際、調理にもサバ缶の特性を理解して行えばアレンジやレパートリーも非常に幅広く増やせると思います!
ここで上げた食材や調理過程はあくまで一部に過ぎないのですが、参考にして頂ければ幸いです。

7.サバ缶で迷ったらコレを買えば大丈夫!おススメのサバ缶

最後にお勧めのサバ缶を紹介しますので参考にしてみて下さい。
こう言うのはたくさん紹介しても意味がないので私が普段から愛用しているサバ缶を一つだけ紹介します!
あと個人的には水煮缶をお勧めしますが、味噌煮にでも醤油煮でも好みに合わせて選んで頂いて大丈夫です!
水煮を薦める理由は、水煮缶の方がDHA・EPAの含有量が多い傾向があるからです。

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・伊藤食品 美味しい鯖 水煮(190g)

数あるサバ缶の中で私が良く愛用しているのがこのサバの水煮缶です。
理由は、単純に美味しいからです!
色々サバ缶を試しましたが、結構当たり外れがあって、外れを引いた時は本当に不味くて挫折しかけました。
このサバ缶は油のノリが良く、水煮缶の汁も澄んでいて臭みが非常に少ないので食べやすいです。

内容量190gで100gあたりのDHA・EPA含有量はDHA 2,000㎎ EPA 1,160㎎、と非常に多いので、このサバ缶を購入すれば間違いありません!
また、3年間の長期保存が出来るので、備蓄しておいても良いと思います。

スーパーやコンビニでも売ってるので見かけたら試してみると良いと思います!
他メーカーの安いサバ缶もありますが、個人的にパサつきを感じたり、酷いのは汁が濁っていて臭いものありましたので、最初に失敗したくないのなら紹介したサバ缶を買ってみて下さい!

8.総括

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今回はサバ缶を取り上げてきました。
数年前にはメディアで健康効果が取り上げられて大ブームを起こしたのを覚えています。
ただ、確かに健康効果は非常に高いのですが、しっかりと理解していないと継続できなかったり、今回紹介した調理に関する注意点を知らずに、折角の健康効果を文字通りドブに捨てているような事になりかねません。
そうなる前に、このnoteがお役立ていただければ幸いです。

実際に何本か論文をリサーチしたのですが、医療現場での注目の高さが伝わってきました。
魚油の健康効果は以前から報告が沢山上がっていて周知の事実となっていましたが、闘病中の方の精神ケアにも注目が高まっており、様々な面で効果を発揮するのだなと改めて感心しました。
また、手軽さゆえにサプリメントに手を出しがちですが、DHA・EPAの性質を考えると少し敬遠してしまう理由も分かりました。
実は、以前は私も某メーカーのフィッシュオイルを使用していましたが、やはり知らないと言うのは怖いですね。
市販のフィッシュオイルに危機感を覚えたのと同時に病院の処方するフィッシュオイルは非常に質が高いのだなと当たり前ですが再認識しました!

おそらく、このnoteを読んでくれた方は同じ感想ではないでしょうか?
さて、理論と原理を知って納得したのなら次は実践あるのみです!
本も同じですが読んだだけなら何も起きません!
必ず実践して効果を確かめて下さい!
食事は時間は掛かりますが、ちゃんと正しい食事をしているのなら必ず効果を体現できます。
是非、健康で充実した生活にお役立てください!

科学の力で価値のある人間に!その為にnoteには役に立つ様々な科学知識を書いていきます。もし良かったらサポートをお願いします。