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自分がわからなくなってしまったひとに贈る、殴り書きのすすめ

今、あなたが本音を出せる場所はありますか?
誰か、本音を話せるひとはいますか?

一度考えてみて欲しいのです。家の中・学校・職場・趣味の場所・インターネット上にある空間・好きなひとにetc……。

そうしたところで本音を話したり、できていますか?


4年ほど前に入院したときに気付いてしまったのですが、私という人間はそれまで、周囲に好かれようとするあまり、他人にほとんど本音を話しきったことがありませんでした。

また、2015年の11月には以下のように呟いています。



前述の入院時に、あまりに暇で、療養日記を書いていたんです。ストレス解消とか、そういった目的も含めて。

でも、恐ろしいことに、書けなかったのです。

本当の気持ちが。

書こうとしても、書いている途中から、感情の伴わない空っぽな感情もどきが紡がれていくのです。

他人などそこにいないというのに、誰に見せる訳でもないのに、他人に見られたときに不都合のないように、怒られないように、嫌われないように、その一心で、私の脳は、すべてに辻褄をあわせるように無難な文章を書くのでした。


このとき、これは深刻な病気だなと、我ながら思いました。

そしてこれは、情報や常識から遮断された環境(精神病院の閉鎖病棟)にいたからこそ、気付けたのかもしれません。

社会の中では、本音を言うことが必ずしも歓迎される訳ではないので、こういうことには結構気付きにくくなっているのだと思います。

現に私はそれまで、本音を出せなくなっていることに気づかずに人生を過ごしていました。もちろん、お医者さんも私が本音を出せずにいることには気付きません。


危機感を抱いた私は、そこからノートびっしりに自分の感情や思考や記憶を嘘偽りなく書こうとしました。

しかし、はじめはやはり上手くかけません。淡々と無機質な文章が流れるだけでした。


けれども、毎日それを繰り返していたら段々と変化が現れました。

まず、綺麗に文章を書こうと頑張っていた初期と比べて、そのときの感情によって文字の筆圧や大きさが変化しました。そうなってくるとようやく自己表現が文字の上でできるようになってきます。

そのときに考えたことや感じたこと、この先にやりたいこと、昔悲しかったこと、今でも辛いこと。それを躊躇なく書き出してようやく、本当の自分を知ることになりました。


正直に言って、これはもう訓練でしかないと思います。意識してこういうことを積極的にやっていかなければ、本音は出せなくなります。本音を出さないということは、本音を出さない訓練をしているのと同じことだと思います。

本音を出せるようになると、ばらばらだった気持ちがまとまってくるんです。自分の好きなことや嫌いなこと、したいことやしたくないこと、そういった分別が徐々につくようになります。

人間、無理して周囲に合わせることはできなくもないのでしょうが、それではいつまでも自分らしく生きられません。幸せとは自分らしい生活をすることでもあると思うのです。

そのためにはまず、自分らしさとは何かを知ることが必要です。

本音を知るための、誰にも見せない殴り書き。これは、お金をかけずとも確実に自分探しができる方法なので、自分がわからなくなってしまったときには結構おすすめです。


__ 捉えどころのない状態を捉えるためのメモを配布しています。 __


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