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読書vs新聞

時間がない中でビジネスマンは情報のインプットを常にして行かなくてはならないが、時間がない中で本と新聞どちらを優先的にインプットするべきかといった論点があると思う。

前提としてどちらも有用な情報を取りにいくために読むということが前提である。本も新聞もビジネスに関係ない記事を読むことをここでは議論しない。

本を読め

私の結論は本である。しかも圧倒的に。割合では本80%新聞20%。

確かに最新の情報をピックアップするために新聞やニュースと言ったツールは必須である。しかし、日常的に朝刊のニュースを見ていないと仕事にならない職業以外は重要性は落ちると考える。新聞を最初から最後まで読むと単行本一冊に匹敵する分量がある。

なぜ新聞は20%で良いのか

新聞を読む目的を考えてみよう。新聞は最新の情報をキャッチアップするために読む。つまりいつ誰が何をどうしたのか、結果何が起こったのかがわかればいいのである。それ以上のことを考えて読むことは後で話す読書力が必要であるのでここでは割愛する。

読書力で新聞は斜め読みできる

本を優先的に読むことの一番の理由は、読書力である。昨今本のまとめサイトで内容がライターによってまとめられているが、それを読んだところで私のいう読書力はつかない。むしろ新聞と同じ効果しかないと考える方が適切である。

読書力とは、著者がどんな思い考えで目次を作り、発信したいキーフレーズを多用しているのかを読み解くことで、物事の考え方、人の心理を読むことができると考える。なのでまとめサイトを読んだところで情報としてキャッチアップするのであれば、良いかもしれないが、読書力としては、ライターが感じた文章をまとめたものにすぎず、ライターのフィルタがかかっているので著者の考えを読み解くことは出来ない。

そして読书力がつくと少ない情報からでも類推する力がつくため、少ない時間でも斜め読みによるキーワードの拾い上げで、ある程度何が書いてあるのか判断できる。新聞でも斜め読みによる読み込むことでもできるが、読書では更に決定的な違いがある。

新聞は記者の考え方が反映されている

新聞は記者が取材によって感じた内容が記載されている。下手くそな新聞の読み方ではその記者の考え方を丸呑みしてしまうことである。上手な読み方はどの立場で記者は書いてあるのか、自分の考える立場ではどう考えるかを記事を読みながら対話することである。

新聞はよく読むが自分の意見がスカスカな人がいる。誰かの意見をそのまま喋る人がいるが、自分の言葉ではないため聞いていて内容が薄いと感じてしまう。突っ込んだ質問しても新聞に書いてないことには発展的な回答が頭にないので答えられないのである。

本は著者の考え方を書いているが、読み進める過程で自分ならどう考えるかなどを自然に行うことができる。これは本を読んで感情面が出てくることを指す。つまり感動するような内容であれば、自然と著者の文章一つ一つに共感(自分ならどう感じるか)を自然と体現しているのだ。

新聞を読むならまずは読書力をつけるべし

以上の点から本で読書力をつけてから新聞を読むべしが結論である。新聞の字面を追っても頭は使わない。新聞を読んで頭を使うのはこの記事を出たことによる影響がどこに出るのか、読み手はどう感じるかなどを類推するところである。これが先を見通す力である。


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