ABOUT MIERUNDES
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ABOUT MIERUNDES

MIERUNDESとは

あなたの視覚をアップデートする光るメガネです。

「あなたの見たいところ」と「明るくなるところ」が常に一致しているので、眼が生まれ変わったかのような新しい視覚が得られます。

MIERUNDESは眼に装着する無影灯のような存在です。

開発の経緯

LEDが付いたメガネは既に存在しますが( 3Mライトビジョンなど )、メガネ両サイドの2点光源だけでは、構造的にどうしても影が出来てしまいます。また、光量にも限界がありました。 これを解決するために、ヘッドミラーリングストロボの考え方をとり入れて、更に小型リチウムポリマー電池も採用し、強力なウェアラブル照明装置を再発明しました。対象物に360°全ての方向から光を当てるので、原理的に影が消滅します。

MIERUNDES を開発した INCAMS の 井上泰一 は機械装置の設計制作製造や、iPhone/Mac/PC/家電の修理をしています。 細かな作業を繰り返す毎日です。装置内部への部品の取り付けなど、一般的な照明では光が届きにくい箇所での作業が多いです。 よって、普通の照明ではあまりにも作業がむずかしい事が多く、もういっそのこと、眼が光れば良いと考えました。

そして実際に作ったMIERUNDESの最初のバージョンがこちらです。(2012年制作)

2年ほど使ったので、もうクタクタですが、とても役に立ってくれました。 ベニア板をレーザーカッターでメガネ型に切り出し、LEDの足を通す穴を開けたものです。 配線は裏側にスズメッキ線で作っています。 電源はバッテリー式ではなくUSBケーブルでした。

最新バージョン

このオリジナルバージョンは耐久性に難ありなので、その後PCB版(プリント基板)を作りました。 数回の試作を経て完成したバージョンがこちらです。

1本のバッテリーで、約60分間光り続けます。光量は30ルーメンで、手元30cmを照らす光度は1500ルクス以上になります。これは、眼が電球(60W)になったのと同等の明るさです。同時に、JIS照度基準(JIS Z 9110 : 2010)に定められた要件「非常に精密な視作業:1500ルクス」を満たします。

人の眼は、眼に入る光の量が多くなるほど、虹彩が絞られ(カメラレンズの絞りに相当します)、視野の隅々までピントが合うようになります。よって、MIERUNDESを使ってたくさんの光量で物を見ることで、細部までくっきりピントが合い、普通の照明よりも一段上のレベルで形状を把握できるようになります。逆に、MIERUNDESが照らす光が明るすぎることで眼が悪くなるということも考えにくいです。晴天時の昼の屋外の明るさは100,000ルクスと、ケタ違いの明るさですが、人間の眼は平気です。

1本のバッテリーの満充電にかかる時間は約40分なので、バッテリーが2本あれば交互に充電することで、連続使用が可能です。メガネのツルは銅線ですので、顔にフィットする形に自由に変形できます。メガネの裏側にはフェルトクッションがついているので、掛け心地はいいですし、あなたが普段お使いのメガネのレンズも傷つけませんので、MIERUNDES on メガネも可能です。

外送理論と光る眼

古代ギリシャの哲学者の議論のひとつに、なぜ人は物が見えるのか?という問題がありました。この議論への解答として「内送理論 : intromission theory」「外送理論 : emission theory」が提唱されました。

内送理論派は、眼は受動的に働く、つまり、外からの視覚情報を眼が受動的に受け取るものとしました。これは今日では解明されている視覚の原理と矛盾しないものです。

一方で外送理論派の哲学者たちは、真実を観察するための眼は人間存在にとって最も重要な器官であり、受動的な装置として捉えることに抵抗があったようです。人間は意思を持って能動的に世界を認識するはずで、眼からは「視覚の火」が出ており、その火が物にぶつかって帰ってきたものが視覚になるというのです。

Johann Zahn, "Oculus artificialis teledioptricus sive telescopium ex abditis rerum naturalium et artificialium principiis protractum nova methodo", p.210
上の図では人間の眼から光線のようなものが出て、架空の存在であるドラゴンを捉えている。前時代的な視覚モデルを批判的に描写している。
一方で下の図では、左側の木に反射した光が眼の角膜を通って反転し、網膜に像を結んでいる。現代的な視覚モデルが図示されている。

外送理論は、今日では荒唐無稽な考え方に聞こえますが、私はどこかシンパシーを覚えます。そもそも、なぜ眼は光を出さないのでしょうか。例えばコウモリは超音波を聴いて地形を認識していますが、超音波は自分で出しています。自分から外界へ何かを放つから、そのフィードバックを受けられるのです。視覚もまたそうあるべきでは? MIERUNDESを使っていると、そんな事を考えます。

生物の進化にとって、太陽光という要素はあまりにも大きかったのでしょう。一日の半分は太陽光が空から降り注ぐので、自ら発光する必要はなかったと。

一方で、現代の照明設計は、太陽光の比喩に縛られすぎているのでは無いかとも思います。手元を見るために、太陽光のように部屋全体を明るくする必要は無いのです。あなたの眼から、あなたの視線の先に垂直に光を放ち、対象物に衝突して垂直反射してきた光を眼で受光することが、最も効率的なのです。

見え方が変わる

例えば「世界を変える」という言葉があるけれども、それは単純に世界の様相を物理的に変える以前に、人に意識において「世界の見え方が変わった」から世界の様相が変化するのだと思います。

MIERUNDESは、一見、バカバカしいパーティーグッズである。そして、物の表面の質感がよく見えたり、入り組んだ部分がまざまざと見えるようになったり、家具や冷蔵庫と壁の隙間に入り込んだ物を取るときに便利な実用品でもある。

しかしこの装置は、人間の世界認識にとって基礎的な「視覚」に変化をもたらすので、単純にアレができるようになって良かった、コレができるようになって便利、というレベルに留まらず、それぞれの使用者がそれぞれの持場において、世界の見方に何か変化が生まれる可能性を感じています。

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