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vol.2スタジオ”エコノミーの”すすめ

今回のテーマは、ボイスサンプル専門スタジオ“スタジオバーズ”の「エコノミー」。CX夜の報道番組「Live News α」のナレーターを帯で務める目黒泉、朝の情報番組を担当する現役プロミキサーの小枝真也、報道バラエティついでに広報の制作スタッフ経験のある村石花奈実。キー局のOAに携わって来た3名が「サンプル座談会」を開催!

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3人のクリエーター

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村石:今日はよろしくお願いします!目黒さんはプレーヤーとしてミキシングにどう携わってきたのですか?
目黒:収録を始めたのは10年以上前ですね。以前から自宅でブースを構えて宅録してました。
村石:10年!ずっと声と向き合っているんですね
目黒:高校生の頃から放送部やコーラスとかで、声を意識して鍛え始めました。声とずーっと向き合ってます笑
小枝:プレイヤーとしてはどういう経歴なんですか?
目黒:猪鹿蝶で番組が決まるまでは、ずーっと鳴かず飛ばずの時期が続いていたんだけど。自分でも営業していたから、年に2~3回は必ずバーズでサンプルを録っていましたね。
村石:レギュラーを持った今もサンプル作って営業してるんですか?
目黒:うん。今ももちろん。猪鹿蝶募集の時にも、ちゃんとサンプルを作って応募しています。そこは皆さんと同じなんです。

村石:小枝さんは現役のミキサーなんですよね。ミキサーとしてはどんな番組を担当しているの?
小枝:朝の情報番組のMAをしています。朝は無茶苦茶早いですよ笑 現場では幾多のトップナレーターの声を録ってきました。以前、田子千尋さんの番組のMAを担当したことがあって、スクールバーズを教えてもらったんです。
目黒:どうして声の仕事に興味を持ったんですか?
小枝:人の声を聞くのが好きだったし、自分で読むことも好きだったので、大学でアナウンスと音響技術を同時に学びました。プロのミキサーとして自分でミックスさせてもらうようになるまでは、2年半ほどかかりました。
村石:プロのミキサーさんだと、ハードソフトに詳しそうなイメージがありますね。
小枝:自宅にもプロ向けの機材や編集ソフトがありますよ。ここと同じソフトですね。色々な設備を自分なりにこだわって、お金かけてやっています。宅録もやってます。音響音声オタクなんですかね笑
目黒:うわーお!笑

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小枝:村石さんはどんな経験をしてきたんですか?
村石:私は番組制作会社に入社して、まずTBSの特番バラエティに配属されました。そこでTV制作という仕事の洗礼を受けましたね。今は働き方改革で変わっているかもしれないけど、当時は、みんなまじで全然寝ないの!笑
小枝:わかるわ~。同じ人間とは思えないよね笑
村石:編集ソフトを完璧に使いこなしたり、クリエイティブな人がたくさんいましたね。そのあとは、夕方の報道番組に。当日のニュースを始め、グルメや芸能、スタジオ演出など、幅広い仕事をさせてもらいました。そこで自分でもVTRを作り上げる事ができました。

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ナチュラルメイクで録音!

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村石:目黒さんは、毎日プレイヤーとして現場に入っていて、そこでの経験がスタジオで生かされることはありますか?
目黒:現場でもらったディレクションなどの積み重ねを踏まえてお話ししてます。画のない喋りでどう伝えるかとかです。
村石:そうか、報道は画がない状態でナレーションを録ることもありますよね。
目黒:画を想像するしかない。これって結構サンプル収録と似ていますね。

村石:小枝さんは、現場で「ナレーター、すげえ!」って思ったことある?
小枝:トップナレーターの声は、本当に迫力がありますね。パワフルでエネルギッシュで、ビリビリきます。声の厚さが一定ですね。トップナレーターはみんなそうです。
村石:表現として引いていても、音圧が同じってこと??
小枝:そう!小さい表現していても、音圧が一緒。何でかわからない笑
目黒:それは発声が安定しているから、音圧のコントロールができるんだろうね。

村石:ボイスサンプル収録で気にかけてることってあります?
小枝:ボイスサンプルは声が主役。そこがテレビと違うところですね。その人の本来のキャラクターを活かすように心がけてます。
村石:どうやって?
小枝:その人の自然な声音「生の声」をちゃんと意識してミキシングする事。お化粧で言うと声のナチュラルメイクかな。透明感のある素肌に見えるようにする感じでしょうか。化粧したことないですけど笑
村石:女性心理をわかってる!あ、男性もですよね。
目黒:うんうん。プレイヤー像が浮かんでくるのがいいサンプルですよね。その人その人の良い所を発見して引き出せるのが理想ですよね。

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目黒:村石さんは、ディレクターとしての経験がサンプル収録に活きているところはある?
村石:自分で原稿を書いて映像をつないで、OAに出した経験は大きいかも知れません。例えば「衝撃映像」みたいなものだと「次の瞬間!」「と、ここで!」とかがうまく立たないとVTRが成立しないんです。サンプル作りに置き換えると、プレイヤーに「ここは、こう読んでほしい!なぜなら・・・」という説明はできると思います。

村石:一度、私の作ったVTRをあおい洋一郎さんに読んでもらったことがあるんです。VTRを「何とか面白くしてください・・・!」という祈るような気持ちがどこかにあるわけです。その時、あおいさんがパーフェクトに読んでくださって、本当に助けていただきました。ナレーターさんの凄さを知ったし、感動しましたね。
目黒:「現場はこれを期待してる」とか「ディレクターが感動するポイント」とか、ディレクター視点のアドバイスができるのは強みですね。

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一番いい声を録る!

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村石:そういえば目黒さんは、声の響きをとるのがすごく上手いと思うのですが、どんな工夫をされていますか?
目黒:その人の「声の芯」をどうやって捕まえるかですね。その場で発声を変えたりとか、マイクの距離感を変えたり。目をつむって声に集中してもらったり。これは全然変わりますよ!
小枝:その場で発声って!村石さんの、ディレクション時の工夫はどんなでしょう?
村石:目黒さんの画がない時のディレクションと似ているかも知れません。画について考えてもらうように意識しているかな。例えば、店の紹介だったら「きっと上から下にパンダウンしてるよね」「外観のあと店内に入るよね、ってことはカメラが移動しているから、ナレーションだって移動している感じが必要だよね」とか。原稿の中にどんな映像が見えるかを伝えることを意識していますかね。
目黒:やはり映像をやってきた人だから、そういう発想や言語があるんだよね。
小枝:僕は、プロミキサーとして収録や技術の最先端を取り入れたいですね。最近、スタジオバーズにもAIを導入しました!!
村石:AIすごーい!最先端!ところで、それって美味しいんですか?
小枝:とっても美味しいんです笑。AIがその人の声の一番いい要素を提案してくれるんです。もちろん人間の手は入れて行きますけど、これがこれからのトレンドですね。もちろんスタジオクリエイターで情報を共有していきますね。

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「エコノミー」の魅力

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小枝:そういえば皆さん。スタジオバーズ「エコノミー」の魅力ってどう考えてます?テレビの現場を知っているクリエイターが、これだけ揃っているボイスサンプルスタジオって他にないんじゃないのかな。
村石:「今すぐ形にしたい!」というスピード感とか、ビジネスと比べて安いからお財布にも優しいしとか笑 エコノミーには目黒さんや私のような女性クリエイターがいますから、女性のプレイヤーにとっては、そこもリラックスして収録できる一つの要素かも。
小枝:一番いい声が録れるのは、リラックスしている時ですから。

目黒:焦っているとリラックスはできないんだよね。実は、私はナレーターとしてレギュラーが決まったのが遅かったんです。スクールバーズ卒業してからでも3年以上かな。それまでは全く引っかからなかった。ずいぶんと葛藤したけど。

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村石:芽が出るまでは辛いですよね。地中に埋まって、周りが真っ暗で見えないですもんね。
目黒:バラエティで振り切ったりしてみたけど。ダメで。「もうダメ。売れるわけない」って思って。その後、全く何もしない報道のサンプルを作ったら、それが決まったんだよね。
村石:どこで何が当たるかっていうのは、ホントわからないですよね。
目黒:みんなが苦しいのは、私にはすごくよく分かる。だからこそ楽しく、伸びやかに録れるように心がけています。バーズのエコノミーで待ってます!

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