正解なんて存在しないのに・・・。

「それは違う。」「普通はこうだ。」という人がとても苦手です。
上のような言葉をよく使う人は、一元的で・蟻のような視点でしか物事を考えられない人だと思います。全ての物事は、基本的にはトレードオフで、あっちをたたせるとこっちがたたないということが多いと思います。

仕事でいえば、何かを判断するときには「人」「モノ」「カネ」「情報」等、多面的な視点で考えることが必要だと思います。実現したいことに対して、何に比重を置くかで"正しさ"は変わります。しかし、蟻さんは"自分の経験"という視点でしか物事を判断できず、その1点から外れていると「それは違う。」ということを言い出すわけです。 
 新規顧客を増やすという話をしているのに、「それは駄目だ。それで前年実績は超えられない。」というような大手会社の役員にあったことがありますが、"新規の顧客を増やす"ということと"前年の売上を超える"という話は、別の話です。その役員は営業一筋で、"前年実績を上回る"ということだけが正解だと思っているのです。(その場で忖度した自分がいて、心から情け無かったですが...)

さて何が言いたいのかと言うと、
"自分の知らないこと学ぶことは本当に大切ですよね。"ということです。(突然)
「正解はない」ということを前提に人生を進めていくと、何かを決めるときには様々な文脈で判断することが大切です。様々な文脈で判断するには、自分の知らないことを学ぶしかないわけです。
上記の役員は、お金の勉強をすれば一つ視点が増えると思います。湯水のように販売費を使えば、前年の売上は超えやすいわけです。ですが、それが正しいかどうかは角度を変えれば解釈は変わるということに気づけると思います。

また、知識的な学びに加えて、いわゆるコミュニケーション力というのも大切だと思います。コミュニケーション力とは、"相手をねじ伏せる・説得する力"ではなく、"他人と一緒に正解に近づいていく力"だと思います。
日本では、"最終的に意見を通した人の勝ち"というような風潮がありますが、それはいわゆるコミュニケーション力ではないと思います。(通すにあたっての筋のよさは必要だと思いますが)限られた時間の中で、各人が持っている経験や知識を駆使し、正解に近づける判断軸をみんなで見つけていくことこそコミュニケーション力だと思います。
コミュニケーションを上記のように考えてみると、コミュニケーション力が無いスペシャリストもちと厄介です。例えば、ファイナンスに非常に理解が深い人のカネ視点での意見は、的を得ており納得することが多いです。そういった人が、自分の意見を通したいということだけを目指しだすと、なまじっか意見に納得しているだけに周りは押し切れてしまったりするのです。ですが、一つの視点で正解を導き出せる事などほとんどないわけです。(あったとしても、そんな簡単なことは人とそもそも議論しないと思います。)
ですので、どんな人も"知識的に学ぶ"+"コミュニケーション力を身につける"ということが大切だと思うのです。

長くなりすぎましたが、正解はないという前提で、人と話した方が楽しいですよね。日本がもっと意見を言い合いやすい文化になればいいと思っています。(結論が唐突、、、結局何が言いたいのか、、、練習します。)

ワイドナショーを見ていて、お笑い以外の話をされている松本人志さんを見て、そういうことを考えていました。

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