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『ゆきゆきて、神軍』あまりに衝撃的な(日本の歴史)

 昨日観たのだが、あまりに衝撃的なドキュメンタリーで、レビューをすぐに書くことができなかった。

 1987年のバブル真っ最中の作品だが、太平洋戦争に行った世代がまだまだ生存していた。隊長による部下射殺事件があったことを知り、殺害された二人の兵士の親族とともに、処刑に関与したとされる元隊員たちを訪ねて真相を追う。

 この映画を観ていると登場する元兵士とアイヒマンがタブってみえてしまうが、逆に奥崎謙三氏の姿勢がハンナ・アーレントのいう「考える人」に映る。戦争という異常な時代に自らの考える正義を貫き、戦後という平時にも同じ考えで生きる。

 「知らぬ存ぜぬは許しません」がキャッチフレーズになっているが、まさにその通りのドキュメンタリーに驚いてしまった。監督の原一男氏は他のドキュメンタリー作品もあり、『水俣曼荼羅』は6時間に渡る水俣病のドキュメンタリーのようだ。(ジュニー・デップも水俣病の作品がある)

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