走らせてなんぼ。
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走らせてなんぼ。

7月30日に2021年学生フォーミュラ大会の動的種目等エコパ現地開催イベントの中止が発表された。この中では代替イベント開催(予定)についても触れられており8月末発表予定の詳細告知を待つことになる。静的種目はオンラインにて開催予定だ。当然この発表を受けて各チームはブログやSNSで『中止のお知らせ』を投稿、関係者も「ある程度予想はしていたが、発表されると・・・タイミングが悪かった。」と落胆ムードとなった。

しかしそんな中でも名古屋工業大学や名城大学は今年度のエアロパーツ、カウルを装着してテスト走行を実施。京都工芸繊維大学もエンジンの適合を進めて最終仕様でのテストを重ねている模様。その他、山梨大学と山口東京理科大学は静的種目を前にシェイクダウンを完了するなど精力的にマシンを走らせている。動的種目がなくなっても走るマシンはある、静的種目もある、代替イベントもあるかもしれない、それならやることはいつもと変わらない、といったところだろう。今回取り上げる大阪工業大学もこれらのチーム同様にマシンを走らせている。関西某所にて4日間のテスト走行真っ最中の彼らに話を聞いた。

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大阪工業大学は今年のマシンからエンジンをスズキ製4気筒からカワサキ製単気筒に変更している。「前の大会でエンジンが壊れてしまって、エンジン変更を考えていた。」「サポート体制が手厚いと聞いて(エンジンメーカーを)カワサキさんに変える方向で検討して、排気量の大きい2気筒の話も出たが最終的には単気筒になった。」とのこと。このところ京都大学、千葉工業大学など他メーカーからカワサキ製エンジンにスイッチするチームが見られ、軒並み技術支援の手厚さや部品供給の早さなどサポートが充実しているという声が聞こえる。

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また「エンジンが変わるタイミングでタイヤも小さくしちゃおうと思ってました。」とタイヤもフージャー製13インチから同メーカーの10インチに変更している。10インチには13インチタイヤと同じR25Bと、京都大学等が採用するLC0と2種類のコンパウンドが用意されているが、大阪工業大学はR25Bを選択した。「両方のコンパウンドをテストしたが、LC0に比べてR25Bの方が発動やグリップダウンが緩やかで使いやすい印象。」とのこと。10インチへ変更するにあたり、ホイールもセンターロック、マグホイールと上位校同等仕様となった。

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大きく変わったマシンについてドライバーは「エンジンの伸びがなくなったがマシン自体軽くなって乗りやすくなった。特に低速コーナーでそれを感じる。」「タイヤの違いはそこまで感じていない。ただステアリングを大きくきるとグリップが抜けるところがある。」「率直に速さは感じる、これまでオートクロス1’01秒台だったが、1’00秒台には乗れるポテンシャルを感じる。」と総じて好印象なようだ。

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この4日間のテストではエンジン適合を進めている様子で、エンジンが本調子ではないもののドライバーのコメント通り動きは軽く、ウェットでも比較的上手く曲る方向になっている印象だ。サスペンションについても「バネをハード方向で細かく調整を進めている。ハード方向の方が印象は良い。」と、この日はリアのバネを変えて効果確認をしていた様子。それ以外にもウェットからドライに変わるコンディションの中キャンバーの効果も見ていたようだ。「明日も雨が予想されるのでウェットタイヤのチェックと晴れたところでNEWスリックタイヤに変えてNEWのグリップを確認したい。」とのこと。

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動的中止を受けてマシン、チームの今後についても聞いてみたが「まだ決まってない。このテストを終えてからミーティングでどうするか決めていきたい。」「代替イベントがある予定なのでそれを次の目標にして動いていきたい。」とまだマシンの取り扱い、チームの世代交代など未定とのこと。今は代替イベントの開催を願うばかりか。

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学生フォーミュラの情報を記事にしています。 モータースポーツとしての魅力が伝わればいいな、と思ってます。Twitterでは少ないですが動画もアップしております。宜しくお願いします。 Twitter : @inokaeru