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芸人の訃報。

芸人の訃報はいつ誰のを聞いてもショックなのは、
舞台、テレビでのポジティブな明るい振る舞いと
死という事実における悲哀が合致しないからだと思うんですけど、
それが自死ともなるとさらに深く心に刺さります。

天寿を全うされたなら、残された人もまだ悲しいながら、
お別れの時間も作れただろうし、覚悟も準備も出来たでしょうが、
普段の生活で、当たり前のようにすれ違った横顔が、
交わした挨拶が、他愛のない雑談が生前の最後になる
なんて、
誰も予想できない訳で、今、特に近しい人は
アンサーの無い自問自答を繰り返してると思うと、胸が苦しい。

今回、いじられ芸の最高峰の人のこういったニュースなので、
普段、いじってた仲間や後輩に批判が向きやすいでしょうし、
世間の風向きが変わってしまうのかもしれませんが、
バラエティで行われてる事は、プロレスで言う所のアングルで、
ディレクターのこういう展開が撮りたいというプロの発注に、
演者同士の絶大なる信頼関係の元、行われてる事
であって、
そこに批判が行くのがお門違いって事です。

芸人はいじられるなら、中途半端には来てほしくない、
キレ芸の矛先がブレてやりづらいもんだし、
芸人がいじる側はそれをきっちり飲み込んで、
レッドゾーンを踏み込んでいく。もちろん投げっぱなしじゃなく、
全員が頭フル回転で行われるプロレスなんですよね。

サークルの先輩が飲み会で後輩に「なんか面白い事やれよ」って
無理やりなんかやらせて責任も取らず「面白くねぇー」って
言ってるのとは訳が違う
んですけど、それを混同する人が多い。

だから、今回のニュースでこうなった結果は
絶対にバラエティの言動が原因ではない。
もっと違う要因でそうなったんだと思う。
ただその要因が現時点では全く見当がつかないだけで。

ご冥福をお祈りいたします。
上であの人と浴びるほど飲まれていますように。

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