見出し画像

私の読みたいお話(2)

引き続き、私が小説に書きたいお話か、読んでみたいお話について語っていきます。書きたいけど実力不足の分野とか、まだ山ほどあります。

ゲームの世界ではないが、ゲームネタがある

異世界転生のバリエーションで、ゲームの世界に転生というのがあります。けどこれって、かなりのディストピアではないでしょうか。変化の無い退屈な世界。第一印象はそうです。

改めていろいろ調べてみましたが、批判一辺倒でなくきちんと分析ができる人はすごいなと思いました。心が広いというか。

一番の利点らしきものは、自分の能力や適性がステータス画面として一目で分かることでしょうか。こんな便利なものがもし現実にあったら、履歴書が要らなくなります。労働者と雇用する側のミスマッチも無くなりそう。AIによるデータ収集と分析が一般化した社会なら、それに近くなるでしょうか。

でももし、自分には本当に何の取り柄もないと分かってしまったら絶望しかないかもしれませんね。だから私は、たとえ好きなゲームでもその世界には転生したくないです。単なる数字とデータの羅列で人間が語れるか、との疑問もありますし。

自分の能力や適性は、いろいろなことをやってみたり、自分だけでなく他の人から見た評価があって。はじめて見えてくるものらしいです。同じことをやっても、私は時間もかかるし下手なことを短時間でハイレベルにできる人がいます。その逆もあるでしょう。私はまだ、その見極めができてません。

逆にキャラクターの能力や適性が毎回ランダムで、いろいろやってみないと何が有効な立ち回りか分からないローグライクゲームとかって、どこかに無いでしょうか。ゲームのアイデアとしても、漫画のネタとしても面白いかもしれませんね。

笑いやユーモアがある

私が今までよく書いてきたのは、リアルの異世界にRPGネタを持ち込むことです。もし古典ファンタジー世界の住人が、ゲーム系ファンタジー世界のお約束を知ったなら、どういうリアクションが生まれるか。

発想の元は「テルマエ・ロマエ」です。古代ローマ人が現代技術を目にしたときのリアクションが、異世界感にあふれていて面白かったです。

たとえばドラクエのお約束である、人の家に勝手に上がり込んでタンスの中を物色したり、ツボを割って中身を確かめる行為を見ればどう思うか。

私の過去作では、RPGは「地球人の遊ぶ冒険者ごっこ」との解釈を異世界人の立場からコメントさせたり、RPGをよく遊ぶおかげで地球人は冒険者適性が高く、多くの異世界もの小説で活躍できる理由づけに使ったりしてます。

ただしあくまで、比較的平和な世界で生きてきた一般人ということを考えて不自然に強くしないことを心がけています。

なお、RPGに触れたこともない地域の人…たとえばアフリカに住んでいる人だったら普通に強いでしょう。そこは私たちから見れば、普通に異世界と変わりません。知識不足で私には描けない分野なので、映画「風をつかまえた少年」はとても楽しく観賞させて頂きました。

もう完全に異世界で現代知識無双のお話です。地球はすべての異世界を内包している。魅力的な異世界を描きたかったら、現実に学びましょう。

地球でも異世界でもそれぞれの現実があって、いいことばかりじゃないでしょう。けれど笑いやユーモアが癒しになるのは、万国共通だと思います。

異文化の描写など、異世界感がある

最も身近な異世界は、海外にあります。なので私は世界遺産や旅の番組などを好んで見ます。なにぶん異世界ですので、実際行くとなると相応の備えは必要ですが。私にはまだそこまでの行動力はありません。

ドラクエレベルで一般化された「剣と魔法のファンタジー世界」だと、もう異世界感が希薄に感じられてしまいますが。実はRPGのお約束の中にも、異文化はいろいろ含まれています。何しろアメリカ生まれですもんね。

さまざまな種族が一緒に暮らし、冒険者パーティがたいてい異種族混成なのは移民の国アメリカならでは。酒場に行ったら仕事依頼の張り紙があって、単発で仕事を受けるのはジョブ型雇用に近いですね。

私も描きたい、最も身近で普遍的な異文化はポリガミーです。一夫一妻制以外の結婚制度。

多くのハーレムものは、一夫一妻制以外の結婚制度が生まれた「その世界ならではの事情」に踏み込んでないように思われます。もったいない。

冒頭しか読んでいませんが「終末のハーレム」は分かりやすさにおいてその点抜きん出ていると思います。

実際ここまで極端ではなくても、戦災孤児と夫を亡くした女性を保護する目的で生まれたムスリムの一夫多妻制、一人が長期間の狩りに出ている間もう一人の夫が妻を守る北方狩猟民の一妻多夫制、財産の分割防止を目的として兄弟で同じ女性と結婚するチベットなど、いろいろな事情があります。

そして日本も、一夫一妻が法的に確定したのは明治以降の短い歴史においてのみ。経済的な理由から結婚しない人が増え続ける現代日本で、一夫一妻制はどこまで正当性を主張できるでしょうか?

冒険者パーティみたいな家族の形があっていいかもしれませんね。

アーティストデートの足しにさせて頂きます。あなたのサポートに感謝。