マーダーミステリー制作こぼれ話③ キャラクター絵についてあれこれ

前回の記事では、マーダーミステリーにおいてはキャラクターの魅力が大事なことと、制作において留意すべきポイントをお話ししました。

今回は、キャラクターのビジュアルについてのお話しをしたいと思います。

どこまで形にするか

作品によって、キャラクターの絵をどのような形式で用意するかを考える必要があります。現状のマーダーミステリーにおいては、下記の3パターンがあると言えます。

① 用意しない
② 黒塗りシルエットのみ
③ ビジュアルあり

どれを採用するべきか、というのはそのシナリオの雰囲気や制作側がプレイヤーにどういう体験をしてもらいたいか、また、コストの面との相談になります。

例えば、コスプレなども推奨してプレイヤーとキャラクターを同一のものとして見せたい場合は、敢えてビジュアルを用意しない①の方が、よく言われる没入感という点で優位になるかもしれません。また、手間を省くこともできるのは馬鹿にならないメリットです。

一方、ビジュアルをしっかり用意することでキャラクターを際立たせることができます。キャラクターが美少女であるなら誰から見てもそれが一目瞭然ですし、もしそれを男性プレイヤーがやることになってもキャラクターの特徴の方を認識しやすくなる効果があります。

②はその中間、という立ち位置になるわけです。

ここで③のキャラクター絵を用意したい、となったときに制作者にとってハードルとなるのが、用意するその方法です。自分で描くことができるのならそれでよいのですが、わたし含めそうでない制作者には、アバター作成サイトという強い味方があるので紹介します。

おススメアバター作成サイト

わたしがよく使っているアバターはこちらです。

ここでは、髪の毛や目、服装などの素材を組み合わせてキャラクターの立ち絵を作ることができます。これなら絵心が無い人でも出来の良いキャラクターを作ることができます。特にここのは素材が多いのと、デフォルメされた感じがとても可愛いので、重宝しています。

『ドクター・テラスの秘密の実験』ではテストプレイまではこちらで作成したアバターを使用しました。そして、本公演ではイラストレーターにお仕事を依頼しビジュアルを用意してもらいました。その際にアバターをキャラクター設定と共に共有しておいたので、自分のイメージを間違いなく伝えられる、というメリットがありました。

実はこのアバターのキャラクターが可愛いと非常に好評でした。完成版本公演でもアバターを使用する、というのはアリだと思います。こちらのCHARATは比較的、商用利用についても許容しているように見えますが、もし本公演で使用する場合は必ず規約に目を通しておきましょう。

しかしながら、キャラクタービジュアルを用意すれば、それを集合絵とした作品そのもののメインビジュアルに使うことができます。作品を象徴する華々しい絵がある、というのはアピールする上で大きな強みだと思っています。こんな風にサムネイルとしても使えますしね。

キャラ作成の一工夫

これはひとつのテクニックなのですが、『ドクター・テラスの秘密の実験』では各キャラクターにシンボルカラーを設定していました。服装や髪の毛、そして瞳の色などにそれを採用することによって、そのキャラクターを識別しやすく、印象的にする効果を狙いました。これは今後の作品でも採用していくつもりです。

以上で、キャラクター絵のあれこれについて終わります。参考になれば幸いです。

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