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住む人の「理想の暮らし作り」のお手伝いをしていたら、空き物件が「まち」になってきた話

みなさん。宝塚ってどんなところかご存知ですか?

見目麗しい女性たちが「男役」と「娘役」をつとめ、お芝居とショーで観る人々を魅了する。100年以上の歴史をもつ「宝塚歌劇団」は、女性だけで構成される世界でも珍しい劇団であり、ご存知の方も多いかと思います。

でも歌劇団の放つ輝きが強すぎて、それ以外の場所がどんな場所なのかはあまりご存じないのではないでしょうか。
宝塚歌劇を観に来る方も、バスツアーで劇場まで直行して、観劇が終わるとすぐ帰ってしまう・・・といったことも多くて、宝塚の中心ばかりがイメージとして先行しているような気がします。

しかも、そんな中でも「小林」という超ローカルな駅のことをご存じないのも無理はありません。宝塚大劇場がある宝塚駅から、地元民に愛される阪急電車に揺られて3駅でたどり着く駅。
ちなみに「小林」は、こばやしではなく「おばやし」と読みます。

そんな場所に、私達の「inno.town(イノタウン)」はあります。

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今回は自己紹介も兼ねて、このローカルな場所で私、木本孝広(きもとたかひろ)が住人の皆さんと作っている、「住む人がポテンシャルをフルに発揮できる場所 inno.town」のお話をさせていただきたいと思います。

空き室率100%物件を満室に変えたもの

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inno.townのはじまりは今から数年前。
すべての部屋が空き室になってしまった物件をどうしたらいいか・・・という相談を、物件の大家である父から受けたのがはじまりでした。
一階はお店で、2階に住める・・・といった昔ながらの物件を、壊すことなく生かしていけないか・・・。
そんな想いから、1階スペースを店舗としても利用可能な住居としてリノベーションしてみました。

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とはいっても、ただでさえローカルで知名度もない最寄り駅である「小林駅」・・・からさらに徒歩で10分以上かかる立地。
「うまくいくはずがない」と言われたこともありましたし、私自身そんなにこの地域にお店を構えたいと考えている人がいるのかどうか・・・というのは不安もありました。

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しかし結果としては、美容室、モロッコ雑貨のお店、バリ雑貨のお店、ヨーロッパ雑貨のお店・・・と、様々なお店が集まり、現在では物件の全てが満室状態となっています。

お店の顔となるファサード(外から見た姿)だけでなく、内装についても入居者さんの主体性におまかせしてしまうことで、今では、空き室だった頃には想像もできなかった光景がうまれています。

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私にとって、どんどん物件の姿が有機的に変わっていくこの経験は本当に衝撃的なものでした。
住む人に「原状復帰」や「DIY禁止」といった制限を設けるのではなく、むしろできる限りその理想を「お手伝い」していったら賃貸住宅ってものすごくおもしろくなるのではないかという想いがふつふつと湧いてきました。

そして、その想いが抑えきれなくなった私は、ついに新築の賃貸住宅を建てるまでに至りました。

壁を塗るペンキがプレゼントされる賃貸住宅「KARAKUSA」

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先程空き室から満室になった物件の真向かいに、私が一念発起して立てたのが「KARAKUSA(カラクサ)」という建物です。

古い物件のリノベーションと違い、一から物件のあり方を考えた私が一番大事にしたのは「住む人が理想の暮らしを作れる自由度」でした。
その中でも特に象徴的な特徴は、新しく入居する際に「壁を塗るペンキを入居時にプレゼント」していることだと思っています。

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KARAKUSAを建てる際、入居者さんが自分の理想をとことん追い求められる住処にしたいと私は考えました。

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収納スペースも基本的にゼロ。
とことん自由な空間に、自分で家具を買ってきたり、DIYで作りつけたり。そういったことが苦手な人は、好きな工務店を呼んで設えから変えてもいい。
特に賃貸住宅なら小さい穴を開けるのにも臆病になる壁だって、自由な色に塗り替えられた方が楽しいと思っている人はきっといるはず。

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そんなメッセージも込めて、入居者の皆さんには大家である自分から壁を塗るペンキをプレゼントしています。
自分で色を決めて壁を塗った部屋で暮らせることに、魅力を感じない人もいると思いますが、それをあえて楽しめる人に住んでほしいという想いもそこには込めています。

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はじめは、あくまで居住空間としてスタートしたKARAKUSAですが、今では本屋さんを一室でスタートしてもらったりと、少しずつ変化も生まれています。
これも、ふつうのアパートではNGにしがちですが、KARAKUSAでは大歓迎。

そして、1階のカフェスペースには、60年以上の歴史をもつ老舗カフェ「百合珈琲」さんが、気軽にコーヒーの楽しみを知ることのできる新しい店舗として「TOBERA(トベラ)」を2021年1月16日からプレオープンすることも決まりました。

はじめはこんな立地に果たして入居者が集まるのか・・・と不安を覚えることもありましたが、「自分の理想を形にできる」場所に特化していくことで、面白い仲間たちがどんどんと集まってくださることを感じています。

少しずつ浮かび上がってくる「まち」としての輪郭

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はじめに紹介したリノベーション物件「inno house(イノハウス)」、そして「KARAKUSA」を中心とした半径100mの地域を、私は「inno.town(イノタウン)」と呼んでいます。

それは、はじめはあくまえ「願い」のようなものでした。
ですが、新たな入居者が訪れ、雑貨屋さんやカフェ、本屋さんもでき、少しずつにぎやかになっていくこの通りが「まち」としての輪郭を描いてきていることを、とてもうれしく思っています。

新型コロナウイルスの影響で、改めて大都市への一極集中や通勤の必要性が疑問視されはじめたいま。
家賃が高く、人の集まる都会でのビジネスは窮地に立たされ、ネットを通じた全国への商いと土地に根ざしたローカルな商いの両立が求められる時代
inno.townがローカルにやってきたことが、いま声高に求められ始めている「新しいふつうの暮らし」のなにかヒントになればいいなと思います。

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イノタウンは兵庫県宝塚市の阪急沿線「小林(おばやし)駅」近くに位置する、緑あふれる直径100mの小さな町。 DIYや店舗利用OKな新しい賃貸住宅のあり方を提案し、カフェ、雑貨屋さん、本屋さん、美容室など、たくさんの楽しい仲間たちの自分らしい暮らしを実現のお手伝いをしております。