オチちゃう日

花をあげて喜ばない女性がいるように、誕生日という日をただの平日以下と思う人種もいるものだ。ここにいる。僕だ。今日で23歳という肩書きを背負わされた人。だ。happy birthday to you と陽気な文章で祝われるには、少々、歪に育ってしまったと自負している。素直に祝福の言葉を受け取れれば、教育されたかのように皆が口を揃えて言う“幸せな人生“というものを味わえるのであろうが、あいにく、そのような舌は持ち合わせておらず、バースデーケーキよりタコの刺身と獺祭を合わせる味覚になってしまった。産まれたことを祝福する日 なんだろうが、僕にとっては 生まれてしまった不幸によく頑張って耐えたねっと言ってくれる方が愛情を感じやすい。僕は一体、何をさせられに産まれさせられたのか。大人の都合とか、幸せの象徴とかいうかんたんな表現に巻き込まれてしまった不幸だと自分を悲観してしまう。
とらわれないように今日もまた、プラスいち されていく