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「祈りの力」10年たった今だからお話します。

2011年3月東日本大震災が起こり、私たち自身も含め、米国、日本全国に住む学びの仲間たちみんなが動揺していました。
震災から数日たつと、少しずつ東北各地に住む人たちの無事を伝える情報が届くようになりました。そこで、無事を願って安否を案じている人たちのために、メールやwebサイトを通じて、被災地にいる人の無事を伝えるメッセージと、被災地の外からの応援メッセージを発信しました。

被害がなかったり、さほど大きくなかった地域の人たちは、被災した人たちのために何もできないことがもどかしく、いてもたってもいられない気持ちでいることが伝わってきました。

「被災していない人まで落ち着かない状態でいることは、誰のためにもならない。みんなが落ち着いて、今、目の前の人のために全身全霊を向けられるようになるために何ができるだろうか?」と考えました。
世界中で起こった”Pray for Japan”の活動をヒントに、“祈ること”をしよう、と思い立ちました。

正直なところ、“祈りの力” を確信していたわけではありません。
被災者に力を与えるという意図ではなく、被災者のために何もしてあげられないもどかしさや、自分たちだけがぬくぬくとしていることへの罪悪感を少しでもやわらげるために呼びかけたのです。
被災地に行くこともできないし、行っても邪魔になるだけだということを十分に知っていた自分たちのためでした。
そして次のような文章を発信し、ひたすら祈りました。

”祈り”の呼びかけ

世界中の人々が日本のことを心配し、被災者が一日も早く立ち直れることを願ってネットを通じてお祈りのグループを持っていてくれます。
世界中の人に、人と人とのつながりほど大切なものはないということを体感させられてとても感動しました。
そこで、被災地でがんばっているみんなのために、また地震で傷ついた日本列島のために愛と光(Love and Light)の波動を送ることを始めました。
皆さまにも愛と光の波動を送るのに参与していただければ幸いです。
この悲劇をみんなの心をむすぶチャンスとしましょう。
◎愛と光(Love and Light)の祈りの時間
・日本時間:午前6時 と 午後11時
・カリフォルニア時間:午前7時 と 午後2時
◎愛と光(Love and Light)の祈りの方法
自分がダイアモンドの光の中につつまれていて、その中に仲間も入って、つながっていることを想像します。
被災地でがんばっているみんなのために、地震で傷ついた日本列島のために愛と光(Love and Light)の波動を送りましょう。


”祈り”が届いていた!?

大地震から2か月ほどたち被災地に出向くことができるようになってから、
被災者支援にあたっていた複数の方から予期しない驚きの報告を受けました。停電やメールサーバーがダウンしていて私たちが祈っていることを知りようがなかったときに、そのエネルギーを感じとっていたというのです。

今回、このコラムを書くにあたり、お二人の方にそのときの様子を教えてもらいました。
10年前、一緒に祈ってくださった多くのみなさん、
「あなたの祈りは届いていましたよ!」

あの時の祈りの光は忘れられないですね・・・
ちょうど朝と夜のミーティングの時間だったので。
座っているとなぜか上から柔らかい光が降ってくるんですよね、
毎日、同じ時間に、空間が明るくなって、身体も暖かくなって、
あぁ、ほっとするなあ、守られてるなあ・・・と思いながら、
これは何なんだろう?と不思議に思っていました。
でも、何とかなる、大丈夫だ、みたいな安心感ももらっていたので、
なんだかわからなくても怖くはなかったんですよね。
それがみんなからの光だと知ったのは、
ホームページを見てからなので、1ヶ月とか、だいぶ後ですよね。
知った時は感謝が溢れて号泣でした。
そのいっぱいもらった光を、町の人にも分けて歩いていた感じです。
夜の分は自分に、朝の分はその日会う町の人たちに。
会えなくても、直接繋がれなくても、愛と光は届くんですね。
そういうふうに、ほんとうに大事な人のために祈ることができるって、すごいことですよね・・・
宮城県のKさんより
私は震災後、市役所に20連泊して、業務にあたっていました。
みなさんが東北にエネルギーを送っている時間は確か寝る時間の頃で、私は、ぐっすり眠ることができました。
後から、皆さんが、エネルギーを送ってくださったのを知ったように思うのですが。
温かい何かに包まれてる気がしていました。
あと、本当にワークに助けられました。
震災のことが引き金で、さまざまな恐怖に向き合わざるを得なくなったのですが、ワークと、東京でのワークショップで、万里子先生、白石さん、仲間の皆さんが寄り添ってくれる感覚が、支えでした。
魂のふるさとみたいな感じですかね。
ワークショップに参加して、また被災地に戻る、また、ワークショップで自分を癒す、あっというまの10年でした。
宇宙のエネルギーとも感じるような、あったかいエネルギーに包まれる感覚、自分と何かが繋がってる感覚、震災がなかったら、今の自分の安定は、もっと先だっとも思います。
自分を癒したからこそ、他の人にも共感できるのだと、感じました。
震災の時は、無理でしたから。
自分の10年を振り返ってみたら、非常に貴重な時間だったと改めて感じました。
宮城県のOさんより

他者への思いやりがつくる”絆”

10年たち、世界中が新型コロナウィルス感染症という災いの中にいます。
私たちも、長年定期的に開催していたワークショップを1年以上開催できないでおります。それにもかかわらず、今でも多くの学びの仲間たちが私たちの活動を応援してくださっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

誰かのことを思う心は自分のためになる

感染拡大防止のためには「人と人との接触を減らすこと」が一番の対策ですが、他者との直接的な触れ合いが減ることによる心身への悪影響が出ていて、人はストレスやゆう鬱さに苦しんでいます。
スキンシップや見つめ合いなどによって分泌される“愛情ホルモン”とも呼ばれる神経伝達物質の一つ「オキシトシン」は抗ストレス作用があると言われています。
この「オキシトシン」は他者を思いやること利他の心で祈ることによっても分泌されるという報告もあります。
さまざまな情報に恐怖や不安をあおられがちですが、
自分の中にある“不安”や“恐怖”にしっかり向き合いながら、“思いやりの心”と“祈りの心”を持って一緒にのりきっていきましょう!

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