見出し画像

【解離性同一性障害】(多重人格)偽人格の話



自身の身に起きた事を繋ぎ合わせて公開する事で、誰かの役に立てば良いなとnoteを始めました。

今回は最初なので、役に立つ話というより、プロローグ的な話になりますので、ご了承下さい。

※本記事は病中の回想を含む為、視点がブレやすく文章がわかりにくい為、時折加筆訂正しています。




さて、現在解離性同一性障害、アダルトチルドレン、双極性障害の診断を受けて10年目。

ほぼ完治を自認している。
(アダルトチルドレンは病気ではないので改善)


ほぼ、というのは診断から4年目に薬に頼らなくなり、カウンセリングのみになって間もなく通院をサボり、
そのまま今になっているからだ。



しかし
一時期寝たきりにまでなった人間が、
6年間、転職こそしているが、知らない町で満員電車に揺られて毎日フルタイム勤務を続けられている時点で、問題はナシという判断をしている(他人には勧めない判断)



解離性障害は特に、
凶悪な事件の加害者になる事も珍しくなく、またそのミステリアスな病状から、小説や漫画の題材とされる事も多い。
多重人格と呼ばれる事も多い。


解離には種類があり、
自分が患っていたのは、
多重人格症状を有する解離。
しかし全然人格は切り替わらないという、ミステリアス性も無い変わり種だった。


本人と呼ばれる主人格と、
その他偽人格。
他の人格の影響を受けると微妙に変わるが、自分の場合大きく分けると人格は3つだった。


しかし自分は30年近く、ほぼ一人の偽人格で固定されたまま生きてきた為、自分自身を含めて周囲の誰にも気付かれず、発見が遅れたようだ。



離婚間もない30才の頃、
『もしかして、鬱か何かなんじゃ…』
色々思い当たるフシがあり受診した精神科で、何日もかけて色んな検査をした。

まず、
生き辛さで有名な
アダルトチルドレンであろう事を告げられた。

これまで無駄に苦しかったのは、アダルトチルドレンだった事が大きい理由のようだ。
自分を活かしきれていないような、得体の知れない生き辛さに名前があって、安心した気がする。


それから、
私は私じゃない事も告げらた。

更に

治る為には偽人格である自分は消えなきゃいけないみたいな事を伝えられた。

(これは医者の話を相当雑に、乱暴にした表現であり、実際治っても消える事はない)



さて、

こんな病気を予想だにしない状態で、

あなたはあなた本人じゃないですよ。

単なる病状ですよ。


と宣告されたら、

自分が消えてしまうという恐怖やら何やらが襲ってくるのは当たり前だと思う。

ただ、いつまでも恐怖してばかりもいられないので、家族や親しい友人には挨拶をしておこうと決めた。
この決断には、数日位は要したかと思う。



ところで私は、前述したように、
解離性同一性障害中の変わり種だ。


多重人格なのに人格がほぼ交代せず、
罹患以後、
偽人格だけが、
子供の頃からほとんどずっと、
【私】として生きてきていた。


小学校へ行き、友達と喧嘩をし、
母が再婚した後は義父が学校のドッジボール大会に来てくれたり、
遠足があり運動会があり、
普通なんだけど、
何かが普通じゃない、
もっともっと小さい頃からの、生き辛さは抱えつつも偽人格の私は【私】として生きてきていた。


多重人格の特徴、コロコロ人柄が変わるというような人格交代が無かったのは、
主人格が、病的に心を閉ざしていた為。


また、ややこしい事に、
本来の自分らしさを隠し持つアダルトチルドレンである人間が解離した為、
マトリョーシカのように、
主人格とは別に、本来の自分らしい自分も幼いままに時が止まって存在していたという面倒臭さも抱えた状態だった。



後日、双極性障害の診断も出された位なので、抗うつ剤は、割と沢山使ったと思う。
サインバルタとか、その辺り。


薬を初めて飲む時は、相当に怖かった。

何もかも、偽人格の【私】が行動していたから尚更だ。

ただ、双極性障害の中で、衝動的な部分や、うつみたいな状態もあり、それが楽になるのなら的に飲み始めた部分も大きい。
『自分が消えそうになったら、止めれば良いや』
そう【私】は思った記憶がある。

アダルトチルドレンについては、
沢山本を読んだ。
アダルトチルドレンだけでも大変な症状(病気ではないが、個人的には症状と呼んでいる)だ。



遺書を用意し治ると決めた偽人格の【私】に始まり、

荒療治期間も含めて今に至ったこの変わり種が、
その後どのように治癒改善していったかについて記録を残していこうと思う。


もしも今、
同病中の偽人格の方が読んでいたなら、
あなたは死ぬ事も消える事も無く治る事が出来る。


今回はただ、
その一言が、言いたかったのかもしれない。


医者は色んな表現をする。
巷に流れる情報も、不安を煽るものも少なくない。

しかし恐れるものは何も無い。
記憶や価値観など、偽人格のあなた自身が主人格に吸収されるだとか、
はたまた偽人格のあなたは死んで消えてしまうとか、
そんな馬鹿みたいに単純な事は、起こらない。

それが起こるのはアニメや小説の中だけだ。


情報が充実していない頃の私のような恐怖は抱かず、安心して治って欲しい。





お読み下さり、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?