デザインの伝え方

良いデザインの伝え方

デザインを良いと思ってもらうために、必要なことは何でしょうか?

良いデザインというのは、見た目のカッコ良さやトレンド、あるいは最新のテクノロジーだけで決まるものではありません。

それを意識していなくても、無意識のうちにずっと使っているもの、つい手に取ってしまうもの、使い続けるうちに手放せなくなるもの、そんなモノに良いデザインが詰まっています。

それを言語化して伝えるのは、とても難しいことです。

私たちのサービス、Re:lationはグッドデザイン賞を受賞しました。
当然、自分たちのサービスなので、思い入れもあります。当たり前に、良いデザインの優れたサービスであり、それゆえに多くの人に使ってもらいたいと思っています。
受賞までの道のりは、普段意識していないものを言葉にする難しさと向き合う作業でした。

良いデザイン、良いサービスには、しっかりとした土台となる思想があり、それを形にして表現しています。
一つひとつの機能に意味があり、無駄な動きをしない。全体として、目的を達成するのに必要十分な、解決策を分かりやすく提示してくれるものです。

誰かの生活をちょっと豊かにする、仕事をなんだか楽しくする。誰でもカンタンにそれを使えて、いつのまにか欠かせないモノになっている。
私たちのRe:lationもまたそんなサービスであることを伝えたい、と感じました。

私たちは、常にいろんなコミュニケーションツールを使い分けています。チャットは流れやすく、メールは溜まりやすい。SNSは外に向けて発信し拡散されなければならず、メールや電話はセキュアに閉じていなければならない。
どちらもいい面、悪い面があり、それらは急になにかが無くなり新しいものに切り替わるのではなく、複層的に折り重なって存在しています。

日々増えていくさまざまなチャネルからさまざまな情報を取捨選択し、整理して、それを効率的にかつ有用なものとして役立てる。私たちは想像以上に複雑で難しいタスクを、並行して毎日こなしています。

その複雑さをシステムで分かりやすく解きほぐしたい、そして仕事をもっと楽しいものにしたい。そんな思いが私たちのサービスの至るところに機能として現れています。

それは一人ひとりの技術者が徹底的に考え抜いて正しく思いを反映させた結果でもあり、日々お客様とのサポートの中で困りごとに向き合い、適切に解決策を提示し続けた結果でもあります。
そして、多くの人にその良さを伝え、使っていただくためにお客様に提案してきた営業の積み重ねによって、またサービスを強化する原資が生まれます。そうやって、社員全員の力があって初めて今のRe:lationが形作られています。


賞の受賞にあたり、伝える言葉を考えるのは広報あるいはマーケティングの仕事ですが、それは表に出るほんの一部分に過ぎません。その根本の思い、実らせるための過程、しっかりとブレずに積み重ねてきた結果があったからこそ、明確にデザインの良さを伝えることができました。

デザインの良さは見た目だけで語れるものではなく、ストーリーがなければ語ることはできません。
私は審査員ではありませんが、そういったストーリーを重視していることは容易に想像できます。私だったら、なぜそれが作られたのか、あるいは作らなければならなかったのか、今の時代にそれはどのように作用して、私たちにどんな結果をもたらすのか、そんなことを知りたいと思います。

もし自社の製品やサービスの伝え方に悩んでいるのなら、一度、自社サービスの企画、開発に至るまでの思考の過程やエピソードをそもそものところから振り返ってみるといいかもしれません。
その中で改めて気づくことのできる価値や当初あった思いや構想にきっと出会うことができると思います。


インゲージは、より良いデザインのサービスを作る仲間を募集しています!


記事を読んでいただいてありがとうございます。これからも情報発信を続けていきます。