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マインドギャル化し出したZ世代のファッションと意外と優れた側面見っけ。

あなたは、平成初期の頃に一世を風靡した「ギャル」を覚えてますか?
厚底ブーツ、ルーズソックス、こんがりした日焼けした黒ギャルなどを
思い浮かべる人も多いでしょう。山姥ファッションを思い出す人も
いるかもしれません。

それが、この令和の時代に再ブームになっていることをご存じで
しょうか?

生まれてからずっと不景気と言われ続けてきた1990年代後半から
2000年代にかけて生まれたZ世代が、SNSなどで自分たちが熱中する
ものに対して「人と比べる」ことに慣らされています。

自分が好きな領域やテーマで能力を発揮しても、上には上がいる
ことがSNS上ですぐにわかってしまいつい、引け目を感じて
しまうという生きづらさを抱えているようです。

好きな領域で自分が得意と思っていることがあれば、他者と
比べる必要もなく、周りを気にせずに貫き通せばいいのですが、
自分に自信がないのか、ちょっと中途半端になっています。

まあ、ほんとうのZ世代のファッションを確立しているわけでは
ないからなのでしょう。まさに、「マインドギャル」という
言葉がピッタリの現象です。

また、経済不況や東日本大震災といった避けられない自然災害、
そして現在は、コロナ禍で学生生活の多くの時間をリモートで
過ごすことを余儀なくされています。

Z世代は未来に対する希望を見いだせない世代になっているようです。

TikTokやYouTube内で「#平成ギャル」ハッシュタグで検索すると
平成初期に流行ったファッションスタイルのギャルがたくさん
出現していることにビックリするのではないでしょうか?

しかし、彼らがいつもそのような格好をしているかというと、
そうではありません。一日限定でTikTok世界の中で平成ギャルを
楽しんで現実離れした楽しい瞬間をエンジョイしているだけなのです。

せめて友人と一緒にいる間やSNSの中だけは、ファンタジーの世界を
楽しむことでZ世代の悲哀を表現しているのではないでしょうか?

なぜ、彼らのファッションが「平成ギャル」に向いたのでしょうか?
彼らの憧れの的となっているのが、我が道を貫き通せるマインドを
持った「ギャル」だったからなのです。

いつの時代も、若者の考えていることはわからないと年寄りは
批判的に見てしまうものですが、そうした時代背景を反映したもの
と解釈すれば、なぜそのような行動をするのかということが
見えてくるものです。

最後に、相次ぐ自然災害を目の当たりに育っていることや
正規・非正規雇用の格差の問題や、ジェンダーの不平等などを
経験しているので、人や社会の役に立ちたいという気持ちが強く、
目的意識を持って仕事に向き合おうとする人が目立つという
優れた側面もあることを付け加えさせておきます。

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