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パナソニックとnoteで開催した、「#思い込みが変わったこと」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2022年3月25日から約1ヶ月にわたって開催した、それまでの「思い込み」について別の視点や考え方に気づいたり、「常識」の概念が変わったことについて語る「#思い込みが変わったこと」投稿コンテスト。期間中(3/25-4/24)には、7,623件もの作品をご応募いただきました!読み手にもたくさんの刺激が生まれるすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員である£ (ポンド) さんAyumiFukuharaさんの2名と、パナソニック note担当による選考の結果、下記のとおり受賞者が決定いたしました。

グランプリ

「別居婚」を8年間やってみた

夫と8年間「別居婚」をしている、藤原華@ミニマリスト編集者さん。別居婚をはじめた経緯や別居婚がもたらした予想外のメリットをつづった作品が、グランプリに選ばれました。読んでいると、「こうあるべき」という思い込みからどんどん自由になっていきます。
審査員からも「全体を読んだときにこれがグランプリだと思ったくらいよかった。家族の多様性が重要になっている時代に、概念でなく実際にやっていることがすごい!(£ (ポンド) さん)」「一番おもしろかったし、テーマにも合っていた。結婚したらこういうものだと自分が思い込んでいたものと全然違う驚きがある、新しい夫婦のカタチだと思った(AyumiFukuharaさん)」「こういう夫婦は増えてきているかもしれないが、オチがすてきだった。『みんな違ってどうでもいい』の言葉が、選択肢を広げるひとことになっている(パナソニックnote担当)」と評価され、オリジナリティの高さと多様性の表現に称賛が集まりました。太字や引用のつかい方など見た目のデザインがすてきという声も。ちょっと変わっているけれど微笑ましい夫婦の日常にほっこりさせられ、最後のオチには驚かされます。

受賞者のコメント
「思い込みをなくす」をテーマに書いたのですが、特にご飯をつくるときに思い込みをなくしたら人生めっちゃ楽しくなりました。
ポテトサラダにいぶりがっこの刻んだやつを入れたり、卵かけご飯に焼肉のタレと韓国のりをかけたり、お刺身を塩こんぶと粉チーズで食べたり、バニラアイスにオリーブオイルと塩をかけたり。
今度「ビールにコーラを混ぜる」っていうのをやってみたいと思います。
このたびはグランプリをいただき、本当にありがとうございました!

藤原華@ミニマリスト編集者さん

審査員特別賞(£ (ポンド) さん賞)

完全理解夫婦

夫婦とは100%お互いを理解し合うものだと思っていた、がじゅまるさん。夫とときどきケンカをし、お互いの内面を晒して話し合っていたけれど、次第にただ苛立ちをぶつけ合うだけのケンカに。あるときひとから「どうしてそんなに理解したいの?」と聞かれ、ハッとしたそう。完全には理解し合えないことを理解する大切さに気づかせてくれる作品です。

「完全理解夫婦」は完全に理解し合っているのか?パッと読むと夫婦関係の考察なんです が、隣人との、または遠い国の誰かとの、関係性を考える時にこの「思い込み」を変えら れるかどうかは物凄く重要だなと思って選ばせていただきました。夫婦関係だけにフォー カスをおいた話としても「理解のあるパートナー」像とは何かを考える上で興味深いし、結果タイトルとは言葉の意味上違う状態で落ち着くのがこれまた面白いなと思いました。

£ (ポンド) さん

腰が低いけど、指示を出します

取引先への指示出しをてきぱきとできないことに悩んでいた、初島さん。上司に相談したところ、「それで仕事に支障が出ていないなら、そのやり方でいいじゃない」と言われたそう。仕事を完遂することができれば、指示の出し方や過程にこだわる必要はないと気づいた初島さん。仕事上のコミュニケーションに悩んでいるひとの参考になりそうな作品です。

まずタイトルがいいなと思って。シンプルで読後が気持ち良かったです。「こうやれば誰 でも仕事が出来る人になれる!」というようなハウツー本を書店でよく見かけますが、そ んな都合の良い万能な策なんてなくて、初島さんのように地道に一個ずつ自分の思い込み を打破して、多様なやり方があることに気づいていくしかないんですよね…というわけで 社会人一年目の方に読んでほしいなと思って選ばせていただきました。というか自分が新 人だった頃に読みたかった!

£ (ポンド) さん

審査員特別賞(AyumiFukuharaさん賞)

夫が初めてネイルを塗った日

夫に「ネイルを塗りたい」と言われた、小野 ぽのこさん。初めは驚いたけれど、一緒に買いに行き、夫に似合う色の水性ネイルをプレゼントしたといいます。ネイルを塗った夫はうれしそうで、小野 ぽのこさんが写真を撮って友達に送ると、「おしゃれ!」と褒めてもらえたそう。性別関係なく、だれもが自分らしい美しさを追求していいんだと思わせてくれます。

夫婦間のお互いを尊重する雰囲気や、流れる空気、やさしい愛情が伝わってきて、心が暖かくなりました。
オシャレをするのは女性だけでないし、若者だけでないし、誰でも美しくなりたいという思いを持っていて、それを表現していい、美しくなる権利がある。
私たちは周りの目を気にしすぎなのかもしれません。
自分の気持ちに正直に、自分を表現していいんだと背中を押してくれる作品でした。

AyumiFukuharaさん

学年1位の女の子が「勉強なんてやめてしまえ!」と言われて

中学・高校時代に「学年1位」だった、りりあさん。わからない問題が解けるようになることが純粋にたのしかったのに、いつしか順位に縛られていて…。お母さんとの会話によって、勉強することで得られたのは「自信」だったことに気づいたそう。成績を上げて評価されるためではなく、たのしんで自分に自信をつけるために勉強するという視点が新鮮です。

社会には当たり前の価値観のようなものがあるように思います。
「勉強なんて、楽しくないならやめちゃえばいいのよ」というお母さんの言葉に私もハッとさせられました。
自分の価値観をブレずに持っているお母さんと、それを目の当たりにして勉強との向き合い方が変わっていくりりあさん、自分らしく生きていけるようになる変化がひとつのドラマを見ているようでした。(つい感情移入して涙が出ました)
自分らしく生きること、社会の価値観に惑わされず自分を信じて生きることの大切さに気づかせてくれた作品でした。

AyumiFukuharaさん

企業賞

あなたとお茶を、家族のように

「お客様はきちんとした物で迎える家」で育った秋田柴子さん。結婚前に相手の家に挨拶に行ったとき、普段づかいの湯呑みでお茶を出され、違和感を覚えたといいます。でも、その後義母に「新しく家族になるから、普段づかいの湯呑みにした」と言われ、自分と違うものさしがあることに気づいたそう。日常的なできごとからさまざまなことを考えさせてくれる作品です。

「義母」を「母」に表記した理由が、読んでいくうちに「母」の気持ちに触れながら、「こういった理由だったのか!」と気付かせてくれる作品でした。1人の人生から、「世の中には自分と違うものさしを持つ人がたくさんいる、という事実」があることを教えてもらいました。

パナソニック note担当

レゴでアドリブ演劇あそび

子どもとごっこ遊びをするのが嫌いだったという夏野新(なつのしん)さん。「遊んであげる」のではなく「自分もたのしんで遊ぶ」と発想を変えたことで、レゴに没頭できるように。本気で取り組んでたのしもうとした結果、単なるレゴ遊びではなく即興の演劇のようになっていき、子どもも大興奮。「遊んであげる」という思い込みを捨てる重要さに気付かされる作品です。

「子どもとは“遊んであげる”もの」という思い込みをやめた夏野さん。自分の創作に目を潤ませる体験は、大人になっても心の奥に残っているものですよね。互いの熱量が呼応してその日その時にしかできないストーリーがつくられていく様子に、物事のとらえ方を変えるとこんなにも本気が引き出され、ソウゾウする力が刺激されるのだ、と気づかせていただきました。

パナソニック note担当

入賞

各審査員からの総評

£ (ポンド) さん

「思い込みが変わる時」というのは、その人の後の人生の判断基準に影響を与えるものであることが多いので、結果的に全作品生き様を語るものになっていて…熱量があり圧倒されました。そして一つの考えに凝り固まらずブレークスルーしていくことは、多様な社会の実現に不可欠なことでもあり奥深いテーマだったなと思います。と、そんな高尚な感想抜きにしても、全て非常に面白く読みました。皆さん渾身の作品を拝読させていただきありがとうございました!

AyumiFukuharaさん

たくさんの方の"思い込みが変わった"瞬間を読ませていただき、様々な価値観や新しい視点をもらうことができました。皆さんがいろんなことに挑戦する姿や、変化することに怖がらず前向きに捉える姿勢からは勇気をもらいました!ちょっとした日常生活のなかでの気づき、何か新しいことに挑戦したとき、また、"思い込みが変わったこと"で次なる変化がもたらされること。既存の価値観で決めつけてしまわないように、頭を柔らかく生きていきたいものです。

・・・

投稿期間は終了しましたが、「こうでなければいけない」「“ふつう”はこうするもの」…と、無意識に考えていることについて、あらためて考えるきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、パナソニック note担当からのコメントです。

コンテストへのご参加、誠にありがとうございました。「思い込みが変わったこと」というテーマを通じて、非日常な出来事より家族や友人との関わりや日常の何気ない出来事の方が新しい気付きが溢れていることに驚きました。そして、一つひとつの作品から「多様な価値観や生き方、考え方」があることを教えてくれました。「捉え方は1つだけじゃない。たくさんある。」と心を軽くさせてくれるような作品ばかりでした。


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